精神世界と心理学・読書の旅

精神世界と心理学を中心とした読書ノート

『齋藤孝の速読塾』齋藤孝(筑摩書房2006年)追加

2007-07-29 13:09:47 | 自己啓発
いくつか、これはやってみたいということを追加しておく。

1)速音読
読んでも頭に入ってこない時にやるといいという。これをやると、脳がひじょうに高速回転して、黙読するより速く読めるとか。自分の口の限界まで、早いスピードで音読する。できるだけ息を長くして、一息で3から4行読む。「速音読」は、見て、聞いて、理解するという、さまざまな脳の機能を使い、脳を分割利用するので、脳を活性化するという。

2)外国語の本の「速音読」
英語の本を一冊、1時間でも2時間でも音読を続ける。音読して6~7割理解できるものを何回かこなしてから、ワンランク上にすすむ。

3)呼吸法とセットにして読む
ゆっくりリズムカルに呼吸しながら読んでいると、息がスーッと止まっているような静かな状態が訪れ、それが集中状態とピッタリ重なるという。

リズムは、鼻から3秒程度吸って、軽く2秒、息を止め、次に口をすぼめてゆるやかに10から15秒かけて長くゆっくり息を吐く。一分間に3・4回というペースである。

呼吸はゆっくりなのに、脳と目が速く動くという連動になれると、集中しながら脳はフル回転させることができるという。

呼吸を意識しながら集中して本を読むことは、読むことを瞑想として行うということで私にとってもきわめて重要だ。

◆これは教える技術としてぜひ使ってみたいのだが、句読点のところでどんどん交代させながら、本を生徒に読ませるのは、きわめて効果があるという。眠る生徒、サボる生徒が出ず、生徒も読んだという充実感を感じるという。

この他にも、自分の読書に取りいれてやってみたいノウハウがたくさん詰まった本だ。さすがである。

『齋藤孝の速読塾』齋藤孝(筑摩書房2006年)

2007-07-28 22:03:18 | 自己啓発
かつて『速度勉強術』宇都出雅巳著 (すばる舎 2007年) という本を読んだ。すみからすみまでゆっくり一度読むよりは、ざっとでもよいから何度も反復してよんだ方が記憶や理解ができる、という主張。ざっと読んで本の全体像をつかんでおくことは、非常に大切だ。重要箇所を拾って何回も回転させて読む速読法は、私にとって画期的で、それ以来本の読み方も読書への意識も確実に変った。この読書法に変って大きな喜びを得たが、ただこの2週間ほどは、また昔の読み方が懐かしくなり、迷いが生じていた。

齋藤孝のこの本を読んだおかげで、また「高速回転法」としての速読法の素晴らしさを再確認し、意欲を取り戻す形となった。もちろん、この本独自のよさもあるので、速読法に疎い人も、すでに多くの速読法に詳しく、いろいろ試みている人にも、充分に読む価値があると思う。

ポイントは、キーワードを絞り込んで、それをひたすらマークしていく方法と、引用すべきベスト3を見つけるという目標をもって読む「引用ベスト3方式」である。

「高速回転速読法」の問題は、「ざっと読む」時にどの部分をざっと読むかだ。目次を読んだり、前書き・後書きを読んだり、何回か、ページを最後までめくっているうちに重要箇所や興味を引く箇所が出て来るのも確かだが、なおどこを読んだらよいのか明確にならない時もある。

そんなとき、「キーワード・マーク法」は役に立つ。その本のキーワードベスト3を探しておいて、ともあれキーワードにマークをつけていくのだ。内容を理解している否かは気にしない。キーワードをつける作業に間に無意識にうちに様々な情報が飛び込んでいるからだ。そうすると、その本の重要箇所も見えてくる。

そうやって重要箇所が分かったら、今度は、引用する価値のあるベスト3を探しながら読んでいく。そういう目標を設定することで、その本の本当に重要な箇所をさらにしぼりこんで行くことができるだろう。

このよう重要箇所をピックアップして読んでいく速読法は、やってみるとその素晴らしさがよく分かるのだが、この本は、そういう速読法の、知っていて損はない他の様々なテクニックが随所に散りばめられており、私には本当に参考になった。

たとえば、重要箇所が分からなくとも、とりあえず一ページにつき一文、目に飛び込んだ文章を読んで行く。なるほど、これなら、迷うことなくともあれ「ざっと」最後まで読める。これを繰り返すことで自ずからそのページの本当に重要な箇所を即探し出せる力がつく。

このようなテクニックを使ってベスト3を決めたら、ルーペ感覚でそこをフォーカスして、少し詳しく見ていく。そして「引用ベスト3箇所」は何回か人に話すことで完全に自分の見につけてしまう。

著者は、速読法をヘリコプターでの移動にたとえている。「ペリコプターで重要な荷物を拾いながら、いちおう最終目的地まで飛ぶ。最重要な身もつは最初の一回の飛行で拾ったので、次のフライトでは二番目に重要なのを拾います。それを4回、5回とやっているとその風景を覚えてしまいます。」

ヘリコプターのように何度も飛べば、地上を一歩一歩、歩いていたのでは見えない風景を、何度も繰り返して見ることになり、目に焼き付けてしまう。まさにこれが速読法の醍醐味だろう。

アニメ『はだしのゲン』を世界へ

2007-07-15 22:40:00 | 管理
突然だが、「はだしのゲン」を世界へというブログを新たに作った。そして、今その最初の投稿を終えた。なぜこんなことを始めたかは、ブログを読んでいただければ分かるのだが、ここにもその最初の投稿をコピーしておきたい。

ぜひ一人でも多くの人にご協力をいただけるよう、お願いします。

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IMDbという英語のサイトをご存知でしょうか。正式名称は、The Internatinal Movie Databaseで、世界中のほとんどの映画の情報が網羅され、それぞれに映画に世界中の人々が10ランクで投票した結果や、投稿されたコメントを見ることができます。

たとえばアニメーション部門のランキングを覗いてみましょうか。

IMDbアニメーション部門ランキング

トップ10の中に日本の、スタジオ・ジブリから4作品も入っているでしょう。『千と千尋の神隠し』が、8.4の評価で第2位、『火垂るの墓』は、8.0で第8位です。

ところでアニメ『はだしのゲン』は、ここでどれぐらいの評価を得ているでしょうか。8.5という高い数字で評価されています。しかし、アニメーション部門のランキングには載っていません。理由は、投票数が全部で490(7月15日現在)と圧倒的に少ないからです。ちなみに『千と千尋‥‥』は51,664もの投票数があります。

この投票数からしても『はだしのゲン』は、世界でまだほとんど見られていないことが分かります。もし、『はだしのゲン』への投票が1,000を超えれば、アニメーション部門のランキングのトップに躍り出る可能性があるのです。

そうすると、世界中で見られているIMDbの影響力から言っても、アニメ『はだしのゲン』の認知度は飛躍的に高まります。そして、今とは比べものにならないほど多くの人々がこのアニメを見ることになるでしょう。そして、原爆の悲惨な現実について、知る人が多くなるでしょう。

私たち一人ひとりのわずかな努力でそれが可能になるのです。みなさん、ぜひIMDbを訪れて『はだしのゲン』(IMDb内でhadashi no genで検索できます)に投票してください。(以下略)

IMDbの「はだしのゲン」のページ

再び『臨死体験研究読本』の新品入荷あり

2007-07-08 11:11:25 | 管理
拙著『臨死体験研究読本』は、Amazonでもまた新たに入荷があったようで、新品が定価で購入できるようになりました。

なお、読者レビューも新たに追加されたようなので、ご覧ください。→Amazon『臨死体験研究読本』

★ただ、残念ながらレビュー4本のうち最初の2本がなぜか文字化けしてしまっており、読めない状態です。