精神世界と心理学・読書の旅

精神世界と心理学を中心とした読書ノート

微笑みを生きる―「気づき」の瞑想と実践(ティク・ナット・ハン)

2010-04-24 08:05:11 | 瞑想
◆『微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践』(春秋社)

ティク・ナット・ハンは現代ベトナムが生んだ代表的な仏教指導者である。戦火のベトナムで反戦と被災者救済活動にも力を尽くした実践家でもある。欧米にも敬愛するものが多いという。 

この本の教えの中心は、意識的な呼吸で、呼吸を意識しつつ、日々の生活のひとつひとつの動作に気づいてゆくこと。「吸う」、「吐く」と言いながら、入息を入息として、出息を出息として気づいてゆく。意識的な呼吸は、瞑想室だけではなく、会社でも、家庭でも、電車の中でも、一日中いつでもできる。意識的な呼吸によって思考が減り、体全体がくつろぐという。

「微笑みながら息の観察をします。何をしていてもちょっと仕事をやめて、呼吸を味わいます」と著者はいう。日常活動のなかで意識的な呼吸に戻れば、そのつど、ある心の静けさへと戻る。


2 コメント

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はじめまして。 (fox)
2010-05-05 20:45:48
ネットサーフィンしててきました。

私もこの本、最近、読みました。
すばらしい本と思いました。

自分のバイブルになりそうです。

世界の感じ方が大きく変わりそうです。
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Unknown (Noboru)
2010-06-08 21:39:46
こちらこそ、はじめまして。

ティク・ナット・ハンがいう、意識的な呼吸の大切さ、日常生活のなかでこそ、慌てたとき、緊張したとき、怒ったとき、悲しかったとき、興奮したとき、どんなときでも、吸う息、吐く息を意識することが大切なのでしょうね。できる限り、呼吸に気づく時間を多くする。

コメントいただいたのをきっかけに呼吸の初心に帰りたいと思います。

ありがとうございました。
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