精神世界と心理学・読書の旅

精神世界と心理学を中心とした読書ノート

整体入門(野口晴哉)

2010-04-16 18:36:36 | 気功
■『整体入門 (ちくま文庫)』(ちくま文庫、2002年)

本書は、1967年に一度出版されたが、長いこと絶版になっていたが、2002年6月に 文庫本化されたもの。

体の自発的な運動を誘導して体の偏りを正すという「活元運動」、体の本能的な力を使っ た「愉気法」など、野口晴哉自身の言葉で語られるを直接読めるのがうれしい。

野口整体にはずっと関心を持ち続けている。私のサイトの「覚醒・至高体験事例集」や「臨死体験事例集」に収録して いる渡邊満喜子氏も「活元運動」の体験が大きな転機となっていた。私がほそぼそと行なってきた自発動気功は「活元運動」に共通するものだとは思っていたので、野口整体に触れたいという思いは強かった。

読んででますます興味が湧いた。一人で行なう活元運動も面白いが、二人で組んでやる活元 運動はなお面白い。気の交感作用によって一人でやるのとは全く違った力が働き出すという。

活元運動を行なっていると、体に徐々に変化が現れてくる。体が敏感になって、体の健康 を保とうという働きが高まるのだが、その「反応」に三段階があるという。これも興味深 かった。

第一段階は、眠くなったり、だるくなったりする弛緩反応。体がゆるんで、妙に疲れたよ うな感じだが心地よいなど。

第二段階は、熱が出たり、下痢をしたり、体中が汗ばんだり、痛みが起こったりする過敏 反応。体の皮膚の下を水が流れるような感じを伴うという。急性病にも似る過激な変化が起こってきたりする。

そして第三段階は、体の老廃物や毒素が体外に排泄される排泄反応。汗、尿、皮膚病等さ まざまな形で排泄されるらしい。排泄が行なわれるたびに体は快くなるという。

こうして体の偏りや歪みが正され、浄化され、自然治癒力を回復していくらしい。 このほか野口整体独特の体癖論や、それに基づいた体癖修正方法が具体的に記されている。

(その後、筆者は何度か朝日カルチャーセンターなどで野口整体に触れている。)

野口整体・ 病むことは力(金井省蒼)
健康生活の原理・活元運動のすすめ(野口晴哉)


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