精神世界と心理学・読書の旅

精神世界と心理学を中心とした読書ノート

心を開く瞑想レッスン(井上ウィマラ)

2010-04-25 10:25:30 | 瞑想
◆『心を開く瞑想レッスン』(大法輪閣)

ヴィパッサナー瞑想と心理療法の融合。ヴィパッサナー瞑想の側から心理療法的な方法との接点を「瞑想レッスン」として実践する本は初めて読んだ。瞑想は、一人で行う瞑想ばかりでなく、二人で、三人で、あるいはグループで、その関係性を気づきの対象として、関係性を鏡のように気づきの反射として、サポートし合ったり、共鳴しあったりして瞑想をすることが可能だという視点は新鮮だ。

ここに紹介されている瞑想(あるいはワーク)の多くは、著者が西洋人に瞑想を指導するなかでサイコセラピーに出会い、それに刺激されながら考案されたという。また、著者がなぜ曹洞禅で出家し、どのようにしてテーラヴァーダ仏教に出会ったのか、ヴィパッサナー瞑想をどのように修行したのか等、体験が具体的に語られたところは、心に触れてくるものがあった。


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