精神世界と心理学・読書の旅

精神世界と心理学を中心とした読書ノート

『あるがままに』ラマナ・マハルシ(2005年、ナチュラルスピリット)(1)

2007-09-29 23:59:06 | さとり・覚醒
再読だが、最初に読んだときとは受け取ったものが違うので、読みなおす度にレビューを書くのもよいことだと思う。今回は、ガンガジの『ポケットの中のダイヤモンド』を再読した直後に読んだ。二つの本は、私のなかで響き合っている。ガンガジは、ラマナ・マハルシの孫弟子にあたるので、当然と言えば当然である。マハルシの簡潔な表現が、ガンガジではより細やかに、詩的に語られている。

この本は、日本語で読めるマハルシの他の本に比して彼の教えの全体像がいちばんわかりやすくまとまっている。その教えを一言でいえば「真我探求」だ。それが具体的にどのような方法なのかは、つかみどころがなく分かりにくいが、この本では少しは手がかりがつかめるようだ。

具体的には、「私」という感覚に注意を払い、できるかぎりそれを維持すること。もし注意が他の想念に移ったら、それに気づき、「私」という想念への自覚に戻ること。身体の心の活動の中心にあって、それらのすべての活動に責任をもつと装っている「私」に絶えず気づいていることだという。

「想念がたち現れるその瞬間に、油断なく、『これは誰にとって現れたのか?』と問えば、それは『私にとって』であることがわかるだろう。そのとき、『私は誰か』と尋ねることによって、心は源へと引き戻され、現われでた想念も静かになるだろう。」p104

これだけ具体的に書かれていてもまだ分かりにくいのは、「私は誰か」という問いの答えがないままに問い続けることに、とまどいを覚えるからだろう。しかし、「私」という想念に気づき続けることは、日常の中でも充分できそうな気がする。マハルシやガンガジの言葉を注意深く見ていけば、どうすればいいのかもっと納得できるかも知れない。

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