窓ガラスに絵をかく少女
1968年
絵本 “ あめのひのおるすばん ”
水色の雨をなぞっていたら、
青がうまれて
薄紅色の雨をなぞっていたら、
紫がうまれたよ
そうしてここにたくさんの滴が流れ着いて、
わたしはひとつの、大きな雨になった
あの日のてるてる坊主、どこに行ったかな
わたしを思い出して、今、ここにいるのかな
さっきから左手がきゅっとなって
わたしの心が海に流れるみたい
そう
母さんの帰りを待っている
昔のわたしのように
雨がね
また小川にうまれかわるのは
窓にこの手紙を
とどけるからなの
1968年
絵本 “ あめのひのおるすばん ”
水色の雨をなぞっていたら、
青がうまれて
薄紅色の雨をなぞっていたら、
紫がうまれたよ
そうしてここにたくさんの滴が流れ着いて、
わたしはひとつの、大きな雨になった
あの日のてるてる坊主、どこに行ったかな
わたしを思い出して、今、ここにいるのかな
さっきから左手がきゅっとなって
わたしの心が海に流れるみたい
そう
母さんの帰りを待っている
昔のわたしのように
雨がね
また小川にうまれかわるのは
窓にこの手紙を
とどけるからなの