
赤坂宿のはずれにて雨中ラン

赤坂宿本陣跡(この塀のむこうには何もない)
毎年8月の第3土・日曜に行われる雨乞い祭り

大橋屋という旅籠である。
江戸時代から続いて東海道で唯一今でも泊まれる宿だそうだ。
ただし、予約については1日2組限定でネット対応はしていない。
いつか、かならず泊まりたい!宿である。

村社 巓(いただき)神社の常夜灯

旧東海道は、ふたたび国道1号線と合流する。

写真は名鉄名古屋本線と国道1号線で、さらに右に東名高速道路が走っている。
様々な流れが結束された場所であり、交通の要所。
人間でいえば首筋のような場所である。
だが、なにもない。
看板はあるが、コンビニはおろか、外食チェーンもなく、実に殺風景であり、また、かなり遠方まで見えるためか、走っても走っても景色は変わらず、「前に進んだ感じ」というものがなく、実に辛い。
この景色が実際の距離よりも長く感じられた。
しかも、雨。
途中で「トボトボ歩き」も交えながら走った。

かろうじて見つけた自販機で、人通りがなく売れゆきが悪いためかギンギンに冷えきった缶コーヒーを飲む。
僅かなカフェィンが滅入った己の心に喝を入れた。

「右国道1号 左東海道」の石柱と冠木門のモニュメントがみえる。
左にいくと本宿村である。
このあたりで本当に雨がひどくなった。
どこか雨を遮ることのできる場所で、休みたい。
走っていたら、法蔵寺の山門が見えたので門下にて雨宿りをした。

ここ、宝蔵寺は大宝元年(701)僧行基開創と伝えられる古刹である。
歴代の松平氏をはじめ、家康幼少の頃の寺として近世を通じて下馬の寺であり、往来する諸大名をはじめ旅人の参詣があとを絶たなかったところだ。
また、京都で晒された新撰組の近藤勇の首を同士が盗み出し、この寺に葬ったとされる首塚がある。
(実際にはここから盗まれてしまい、いまだに消息不明)

山門全体は撮らなかったので、その写真は岡崎いいとこ風景ブログよりコピペしました。
(だから、写真では好天だが、実際はかなりの雨なので想像して欲しい。)
ここで、ザックをおろしオーバーカバーを外し、どうせまた濡れてしまうのだが、乾いたタオルをだして、頭をふき、また、T-シャツの下からタオルをさしこみ体をふいたのだった。
不思議だけれど、たったそれだけで、滅入っていた気分がホッとする気分になれた。
そのホッとした気分から、乾いた山門下の石畳に腰をおろし、休んでいた。
そこへ、多分、寺の娘さんだと思われる美しくて若い娘さんが俺に笑顔で挨拶しながら通り過ぎ、山門下に停めてある車へと歩いて行った。
ふわっと、甘い良い香りがした。
その人の後ろ姿だけでも写真をと思い、濡れたビニール袋の中に入れてあるスマホを出したが、バタバタと手間取ってしまい、その間に、美人は車で走り去ってしまった。
「この今の俺の状況」+「その情景」は何か感じるものがあって、いまこそ俳句になりそうだ!、とそのとき思ったのだが、凡庸凡夫の俺には何も浮かばなかったのであった。
その時の不思議な気分をうまく表現したいのだが、それが未だに出来ない俺である。

山門から寺を望んだ景色。
この左の建物から娘さんは出てきた。

山門下の駐車場
気分が整ってきたから、また走り出した。


火の見櫓の下にある本宿村の常夜灯
ここから、しばらく走ると国道1号線に出会い、国道の下を通る山中地下道をくぐり国道の反対側を走るようになる。

名電山中駅に向かって線路際を走った。
この辺りからスマホの電池切れ警告が出始める。
(東京でスマホの充電を十分せずに出てきてしまった。)
再び、国道1号線沿いに走る。


このあたりは舞木村である。
大豆畑に浮かぶ連れ込みホテルがモンサンミッシェルに見えた。
右は国道1号線、左の山は山中八幡宮の森である。

藤川宿に入ってからは、クイック充電器が買いたくてコンビニがないかと探し回った。
だが、全く見当たらず。
もう、数枚しか写真はとれない。

津島神社の灯籠と参道だが、国道と鉄道で完全に遮られ、本殿へは回り道をしなければ行けない。

随分と立派な人形屋の木造3階建の白壁の建物
ここで完全にスマホの電源はきれてしまった。
藤川から岡崎まで名所があるのだが、何も撮れず。
とにかく、岡崎市内までコンビニが見つからなかった。
根石町でファミリーマートをみつけ、リチウム電池式のバッテリーチャージャーを購入。
その店舗内で充電を開始。
少しでも写真を撮りたかった。
だが、まったく充電できない。
購入前に取説をみたのだが、ちゃんと対応している。
スマホは防水タイプだから水濡れ故障はありえない。
そこで、店員さんに不良品ではないかと尋ねた。
店員さんはどうして良いかわからないので、責任者に電話で尋ねていた。
結局、責任者と私が電話で話をすることになったのだが、・・・。
「うちでは一度でも開封したら返金も返品もできません。」
とキッパリ言われてしまった。
私:「そりゃないでしょ。今、店内で開封したばかりなのに充電できないんだからなんとかしてよ。
八百屋だって中身が少しでも腐ってたらすぐ返品してくれるよ。」
責任者:「ちゃんと裏の説明書みたんですか?
機種対応してないのは充電できませんよ。
だいたい、おたくの携帯壊れてんじゃないの?
それに一度でも開けたらダメなものはダメなんだよ。
そういうきまりなんだから。」
と上から目線の言いかたである。
完全に、その言いかただけで頭にきてしまった。
私:「随分と失礼な言い方じゃないですか。ファミマの本社に電話しますよ。」
責任者:「どうぞ!」
いやはや、その対応に呆れてしまった。
聞いていた店員さんも申し訳なさそうに見ている。
店員さんが試しに、交流電源から充電する充電器に私の携帯をつなげてくれた。
ちゃんと、充電できるではないか!
携帯の故障ではないことは明らかである。
店員さん:「すみません。やはりチャージャーがダメですね。だけど、責任者がそういうのでなんともできないんです。」
もう埒があかないので、使えないチャージャーをそのまま東京まで持ち帰り、手間はかかるが、チャージャについている保証書をもとに、発売元に電話して交換なり返金なりしてもらうことになった。
その店員さんは親切にも、交流充電器でしばらく充電してくれた。
だが充電できるまで店内で待つのも悪いので、早めに切り上げてお礼をいって店をでたのだ。
この店員さんの方が誠実である。
(最終の顛末:
発売元に電話したら、やはりすぐ返金対応してくれた。
しかし、ファミマはそういった明らかに不良品があった場合でも、全くシランプリという対応なのだろうか。
疑問に思い、ファミマの苦情係へメールするも、しばらく待っても、まったく反応なし。
直接、お客様係へ電話してみた。
出てきた方は、責任者にかなり問題があるという。
明らかな不良品に対しては何らかの対応をしなければならないそうだ。
そして、責任者から直接、お詫びの電話をさせるという。
だが、いまだもって無しのつぶてである。
バカバカしいので、コンビニなんてこんなものかもしれない、と諦めることにした。
おそらく、訴訟に発展しなければそれで良しとし、相手が諦めるのを待つ社風なのだと思う。
なお、ファミリーマートの発想の原点は「ホスピィタリティー」なのだそうだ。)

そこで東岡崎駅前のソフトバンクまで走った。
そこならクイックチャージができる。
そこで、バッチリ充電しスマホは復活したのだった。

東岡崎駅
今夜のホテルは駅のそばだった。
風呂に入り、洗濯をしてから駅前の居酒屋へ一杯やりにいくことにした。

ひとりで寂しい食事だが、結構飲みすぎてしまった。
手元のレシートをみるとこう書かれてある。
・御通し
・カンパチ兜焼き
・鱧落し
・揚げ出し豆腐
・岩ガキお刺身
・大アサリ浜焼き
・生ビール中
・クラッシックラガー中瓶2本
・冷酒(蓬菜泉1合)
完全に飲み過ぎ食べ過ぎである。
(つづく)

当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。

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赤坂宿本陣跡(この塀のむこうには何もない)
毎年8月の第3土・日曜に行われる雨乞い祭り

大橋屋という旅籠である。
江戸時代から続いて東海道で唯一今でも泊まれる宿だそうだ。
ただし、予約については1日2組限定でネット対応はしていない。
いつか、かならず泊まりたい!宿である。

村社 巓(いただき)神社の常夜灯

旧東海道は、ふたたび国道1号線と合流する。

写真は名鉄名古屋本線と国道1号線で、さらに右に東名高速道路が走っている。
様々な流れが結束された場所であり、交通の要所。
人間でいえば首筋のような場所である。
だが、なにもない。
看板はあるが、コンビニはおろか、外食チェーンもなく、実に殺風景であり、また、かなり遠方まで見えるためか、走っても走っても景色は変わらず、「前に進んだ感じ」というものがなく、実に辛い。
この景色が実際の距離よりも長く感じられた。
しかも、雨。
途中で「トボトボ歩き」も交えながら走った。



かろうじて見つけた自販機で、人通りがなく売れゆきが悪いためかギンギンに冷えきった缶コーヒーを飲む。
僅かなカフェィンが滅入った己の心に喝を入れた。

「右国道1号 左東海道」の石柱と冠木門のモニュメントがみえる。
左にいくと本宿村である。
このあたりで本当に雨がひどくなった。
どこか雨を遮ることのできる場所で、休みたい。
走っていたら、法蔵寺の山門が見えたので門下にて雨宿りをした。

ここ、宝蔵寺は大宝元年(701)僧行基開創と伝えられる古刹である。
歴代の松平氏をはじめ、家康幼少の頃の寺として近世を通じて下馬の寺であり、往来する諸大名をはじめ旅人の参詣があとを絶たなかったところだ。
また、京都で晒された新撰組の近藤勇の首を同士が盗み出し、この寺に葬ったとされる首塚がある。
(実際にはここから盗まれてしまい、いまだに消息不明)

山門全体は撮らなかったので、その写真は岡崎いいとこ風景ブログよりコピペしました。
(だから、写真では好天だが、実際はかなりの雨なので想像して欲しい。)
ここで、ザックをおろしオーバーカバーを外し、どうせまた濡れてしまうのだが、乾いたタオルをだして、頭をふき、また、T-シャツの下からタオルをさしこみ体をふいたのだった。
不思議だけれど、たったそれだけで、滅入っていた気分がホッとする気分になれた。
そのホッとした気分から、乾いた山門下の石畳に腰をおろし、休んでいた。
そこへ、多分、寺の娘さんだと思われる美しくて若い娘さんが俺に笑顔で挨拶しながら通り過ぎ、山門下に停めてある車へと歩いて行った。
ふわっと、甘い良い香りがした。
その人の後ろ姿だけでも写真をと思い、濡れたビニール袋の中に入れてあるスマホを出したが、バタバタと手間取ってしまい、その間に、美人は車で走り去ってしまった。
「この今の俺の状況」+「その情景」は何か感じるものがあって、いまこそ俳句になりそうだ!、とそのとき思ったのだが、凡庸凡夫の俺には何も浮かばなかったのであった。
その時の不思議な気分をうまく表現したいのだが、それが未だに出来ない俺である。

山門から寺を望んだ景色。
この左の建物から娘さんは出てきた。

山門下の駐車場
気分が整ってきたから、また走り出した。


火の見櫓の下にある本宿村の常夜灯
ここから、しばらく走ると国道1号線に出会い、国道の下を通る山中地下道をくぐり国道の反対側を走るようになる。

名電山中駅に向かって線路際を走った。
この辺りからスマホの電池切れ警告が出始める。
(東京でスマホの充電を十分せずに出てきてしまった。)
再び、国道1号線沿いに走る。


このあたりは舞木村である。
大豆畑に浮かぶ連れ込みホテルがモンサンミッシェルに見えた。
右は国道1号線、左の山は山中八幡宮の森である。

藤川宿に入ってからは、クイック充電器が買いたくてコンビニがないかと探し回った。
だが、全く見当たらず。
もう、数枚しか写真はとれない。

津島神社の灯籠と参道だが、国道と鉄道で完全に遮られ、本殿へは回り道をしなければ行けない。

随分と立派な人形屋の木造3階建の白壁の建物
ここで完全にスマホの電源はきれてしまった。
藤川から岡崎まで名所があるのだが、何も撮れず。
とにかく、岡崎市内までコンビニが見つからなかった。
根石町でファミリーマートをみつけ、リチウム電池式のバッテリーチャージャーを購入。
その店舗内で充電を開始。
少しでも写真を撮りたかった。
だが、まったく充電できない。
購入前に取説をみたのだが、ちゃんと対応している。
スマホは防水タイプだから水濡れ故障はありえない。
そこで、店員さんに不良品ではないかと尋ねた。
店員さんはどうして良いかわからないので、責任者に電話で尋ねていた。
結局、責任者と私が電話で話をすることになったのだが、・・・。
「うちでは一度でも開封したら返金も返品もできません。」
とキッパリ言われてしまった。
私:「そりゃないでしょ。今、店内で開封したばかりなのに充電できないんだからなんとかしてよ。
八百屋だって中身が少しでも腐ってたらすぐ返品してくれるよ。」
責任者:「ちゃんと裏の説明書みたんですか?
機種対応してないのは充電できませんよ。
だいたい、おたくの携帯壊れてんじゃないの?
それに一度でも開けたらダメなものはダメなんだよ。
そういうきまりなんだから。」
と上から目線の言いかたである。
完全に、その言いかただけで頭にきてしまった。
私:「随分と失礼な言い方じゃないですか。ファミマの本社に電話しますよ。」
責任者:「どうぞ!」
いやはや、その対応に呆れてしまった。
聞いていた店員さんも申し訳なさそうに見ている。
店員さんが試しに、交流電源から充電する充電器に私の携帯をつなげてくれた。
ちゃんと、充電できるではないか!
携帯の故障ではないことは明らかである。
店員さん:「すみません。やはりチャージャーがダメですね。だけど、責任者がそういうのでなんともできないんです。」
もう埒があかないので、使えないチャージャーをそのまま東京まで持ち帰り、手間はかかるが、チャージャについている保証書をもとに、発売元に電話して交換なり返金なりしてもらうことになった。
その店員さんは親切にも、交流充電器でしばらく充電してくれた。
だが充電できるまで店内で待つのも悪いので、早めに切り上げてお礼をいって店をでたのだ。
この店員さんの方が誠実である。
(最終の顛末:
発売元に電話したら、やはりすぐ返金対応してくれた。
しかし、ファミマはそういった明らかに不良品があった場合でも、全くシランプリという対応なのだろうか。
疑問に思い、ファミマの苦情係へメールするも、しばらく待っても、まったく反応なし。
直接、お客様係へ電話してみた。
出てきた方は、責任者にかなり問題があるという。
明らかな不良品に対しては何らかの対応をしなければならないそうだ。
そして、責任者から直接、お詫びの電話をさせるという。
だが、いまだもって無しのつぶてである。
バカバカしいので、コンビニなんてこんなものかもしれない、と諦めることにした。
おそらく、訴訟に発展しなければそれで良しとし、相手が諦めるのを待つ社風なのだと思う。
なお、ファミリーマートの発想の原点は「ホスピィタリティー」なのだそうだ。)

そこで東岡崎駅前のソフトバンクまで走った。
そこならクイックチャージができる。
そこで、バッチリ充電しスマホは復活したのだった。

東岡崎駅
今夜のホテルは駅のそばだった。
風呂に入り、洗濯をしてから駅前の居酒屋へ一杯やりにいくことにした。


ひとりで寂しい食事だが、結構飲みすぎてしまった。
手元のレシートをみるとこう書かれてある。
・御通し
・カンパチ兜焼き
・鱧落し
・揚げ出し豆腐
・岩ガキお刺身
・大アサリ浜焼き
・生ビール中
・クラッシックラガー中瓶2本
・冷酒(蓬菜泉1合)
完全に飲み過ぎ食べ過ぎである。
(つづく)

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