武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

令和4年1月の幼年部の稽古

2022年02月04日 | 幼少年部 稽古日誌
今年に入ってからの幼年部のクラスについて。

「休む子がとても少なく、このコロナ過であっても、皆よく稽古に参加してくれているなー」

というのが私の第一の感想。

新型コロナウィルスが心配だろうし、子供の体調が悪くなると親御さんも何かと心配だろうし、コロナ過の閉塞感にこの寒さが加わり、なんだかとても意欲がなくなる方々もおられると思われますが、我が道場は今日も当たり前に、普段通りの活動を続けています。

普段通りとはいえ、緊急事態宣言が発令されれば公共の体育施設は利用できなくなるし、感染の恐れがあれば、その子は稽古に参加はできないし、私自身が体調不良やコロナ感染者との濃厚接触者となれば、全面的に稽古を休止せざるを得ない状況になりますので、今のところ何とか活動を継続できている・・・というのが正しいところでしょうか。





私個人としては、一昨年に新型コロナの感染が拡大し、緊急事態宣言が発令されて稽古がしばらくできなくなった時期から、日中に福祉施設で就労するようになった関係で、現在はほぼ毎週PCR検査を受けておりますが、今のところ問題は発生していません。コロナワクチンも優先的に摂取ができており、三回目の接種も今月中に行えそうな状況です。


稽古を指導する私個人が、感染を広げる原因になっては大変ですので、そのあたりは一つの安心材料となっています。



大道塾の横須賀湘南支部では、横須賀市の久里浜と追浜、藤沢市の辻堂の三か所で子供のクラスの稽古を行っておりますが、いずれの幼年部も、最近とても平和です。

何よりも皆楽しそうで、とても元気で、エネルギーに満ち溢れています。


「何がそんなに楽しいのか・・・」


なんて事を指導者が言っては身も蓋もありませんね。





私自身、稽古で子供たちが楽しむツボは心得てはいますが、これだけ楽しそうにしてくれていてい、休まず稽古に参加してくれていて、ほんの少しずつではありますが、子供が確実に成長している姿を見るにつけ、この上ない喜びが私の心を満たしてくれています。



そんな中で、保護者の方々へお願いしたいことは、まず第一に、子供を稽古に継続して参加させていただけることです。

子供の心は時に、大きく揺れ動くものですが、確実な成果を信じ、長い目で見守っていただけるならば、期待に沿った成長をした姿を見ていただける、というだけの経験と自信をもって日々の稽古指導を行っています。


親御さんの心が不安定で、必要以上に不安がったり猜疑心があったり、日々の繰り返しの稽古を面倒に感じて諦めの気持ちがもたげてしまうと、子供自身が頑張りの効かない子供に育ってしまう可能性が高くなっても仕方がないものです。

子供に多少でも意欲があり、楽しみたいとう気持ちがあれば、稽古の中で飽くことなく頑張りを効かせられる様に育っていける可能性がでてきますが、そのあたりは ”親御さんの子供へのかかわり方次第” という事になります。

幸い、現在参加してくれている子たちは、とても頑張りの効く家庭の中で、子供らしく過ごしながらも、頑張りの効く環境があるものと感じます。




今の世の中には、恵まれない環境での生活を余儀なくされている子たちも数多く存在している中で、実に幸せで、とても恵まれている、と感じられるこの子たち。


世界を見渡せば紛争地域も多く、着るものや食べるものもない中で避難を余儀なくされている難民の数のなんと多いこと。

国の規制が厳しく、自由にものをいうことや政府に批判的な言葉を発するだけで、逮捕されたり疾走させられてしまうという国があれば、生まれ育ったのが人種、ある民族だというだけで迫害に合い、住むところを失うばかりか命の危険にさらされている子供たちもたくさんいます。


また日本国内を見渡してみても、昨今の苛烈な自然災害に見舞われ、住む家や大切な家族を失ったり、また一方では家庭環境に恵まれず、コロナ過でのストレスや社会情勢の影響などにより、虐待に合ったり、育児放棄をされたり、親身に捨てられてしまうという子供も数多く存在しているのは、児童相談所が発表する統計情報を見れば一目瞭然で、自動相談所への相談件数は右肩上がりで、過去最高値を更新し続けているというのが現状です。


しかししかし、


今現在、この日本においても平和に日々を過ごし、

日常が幸せで楽しいだけでは、

この現代の世の中を、まっすぐに生きていくことはできず。





この厳しい世の中で、逞しく生き抜いていく為の、基礎となる我慢強さと正しい観念を身に付けてもらいたい。

そして人から尊敬され、周りから愛される人間に育ってもらいたい。


一人一人の健やかな成長を、日々しっかりと見守っていきたいと考えています。





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