武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

令和4年1月の少年部の稽古

2022年02月05日 | 幼少年部 稽古日誌
昨年末に行った審査会の結果がまだ届かない中、そして底冷えの厳しい寒い日が続く中、そしてコロナ過でいまだに感染拡大が続く中でも、皆元気に稽古に参加してくれています。

幼年部のクラスは、ほぼ休みなく、出席率がかなり良好な状況ですが、少年部になるとさすがに体調不良や諸事情でお休みが増えてきています。

休み明けの1月の初旬はかなり出席率が高かった少年部ですが、新学期が始まってから少しずつ、体調不良などの訴えが増えてきているような雰囲気です。






体は幼年部の子たちよりも強くなってきてはいますが、少年部の子たちの年齢になると行動範囲が広がり、また心理的にもいろいろなことを考えて感じる年ごろでもありますので、気持ちの変化もいろいろと起きてくる中で、コロナが治まらない中という事もあり、継続して安定的に稽古に参加するのが難しくなるのも仕方がないところかもしれません。

そんな中でも、稽古に継続的に参加している子たちには、実に逞しさを感じています。








一人一人、見た目にはそれほど逞しい子たちばかりではなく、優しそうな雰囲気であったり、子供らしいにこやかな雰囲気の子であったり、高学年ながら体がとても小柄な子であったり、ぽっちゃりしていたり、中には体重がかなり軽く細身の体が頼りなく見えてしまう子もいます。

しかし、それぞれのそうした子たちにも、稽古を継続している子たちの心の中に、”一つの芯” というものが出来上がってくるんですね。

そして、そうした共に学んでいる、”心に芯のある子たち” が集まるそれぞれのクラスの中には、一つの確かな ”和” というものがはぐくまれてきます。






クラスごとに雰囲気が違えど、互いにコミュニケーションがあり、教えあい励ましあう雰囲気があり、それでいてふざけあって冗談を言い合う余裕があります。

気温がとても寒い中で、時には私が厳しい口調で稽古指導することでピリッとした厳しい雰囲気があったとしても、様々な身体動作をする補強運動では、楽しみながらも溌溂とした子供らしくも頑張りの効く頼もしい雰囲気を見せてくれています。

同じ年でも上手く敬語が話せない子の隣で、しっかりと私の話に受け答えをしてくれる頼もしい子がいると、そうした良し悪しが周りに自然に波及して、皆少しずつ話し方や姿勢が良くなり、前向きで謙虚な姿勢が下級生に波及していきます。








そんな浸透具合が、最近ある程度、体で感じることができるようになってきたことで、場の雰囲気がとても安定してきているのは、私自身が年齢を重ねてきたことによる影響があるかのもしれません。

年齢と共に、指導者である私も体力維持や健康管理に気を遣わねばならないなど、努力が必要なところもありますが、長く経験を重ねたことで、若いころには見えなかった部分が、感覚的に理解できるようになってきたのは、一つの大きな利点だと感じています。

まあ、歳を取ることも悪いことばかりではない、という事ですね。



さて、今月の二月初旬には、審査結果の発表が行えると思います。

稽古生の帯の色が変わると、道場の中の雰囲気がまたグッと変わり、新しく刺激のある雰囲気が沸き上がってきます。

子供たちはそうした変化を、体と心で敏感に感じ取っています。

頑張って努力をした成果が、見た目ではっきりとわかる帯の制度は、武道文化の中でもとてもよくできている仕組みだと思います。

このあたりは、先人の知恵に心から感謝したいところです。

皆さんコロナに負けず、頑張っていきましょう。

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伝統を尊んで先人に学び、

さらに新しい知識が技術を積極的に取り入れて学び、

自分で工夫を凝らして自己の形(かたち)を作り上げる努力を重ねる。



これは、技術の幅が広い武道団体である、大道塾ならではの可能性の広さです。







また、稽古で指導者から学び、

下の者を教え導き、

挑戦を重ねることで自己の反省を通して、

また一歩一歩、稽古生の皆と共に道を歩む。





これは、武道文化の中で自分を磨くための ”道場” としての大切な考え方です。




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