武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

2021年上期の支部審査会を開催しました・一般部

2021年06月27日 | 審査会
令和3年となる今年、2021年上期の支部審査会を横須賀アリーナの武道場で開催いたしました。


午前中は一般部の審査会を合同稽古を兼ねて実施いたしました。

合同稽古は湯川師範に指導をお願いし、まとまりのある稽古が出来た様子ですが、今後はより稽古生相互に交流の持てる時間が取れるように検討していきたいと考えています。



さて審査会は、例年に比べ高校生から大学生の若い世代の受験者が多く、一方で中高年の稽古生の頑張りの見られる内容の審査となりました。

若い十台の受験者に50から60台の受験者が胸を貸す組み合わせも多く、そんな中でも貫禄のある大人の厚みのある組手を見せていただけたのは心強い限りです。


技の吸収が早く、まだ非力ながらも、とてもきれいな動きが出来る若手と、動きの固さはあるものの、力強さと腰の重さのある、打たれ強く熱いハートで立ち向かう中高年の大人の稽古生の方々。

年齢で線引きをして分けてしまうのではなく、お互いにとって多少の厳しさがあるものの、すべての稽古生の実力を普段から見ていて、体で把握できている私が組み合わせをすることで、危険な組み合わせを避けることが出来ているのが、一つの安全への大きな配慮となります。

そんな中でも想像以上の動きと活躍を見せてくれる方がある一方で、思ったような動きが出来ない方がおられる場合もあり、組み合わせの判断にはとても神経を使います。

ちなみに日中の仕事が忙しく、十分に組み合わせの時間が取れなかったこともあり、前日の夜中2時頃まで資料作成に時間がかかってしまいました。

今後はもう少し余裕を持ってるよう、時間の調整をする必要がありそうです。


今回の審査会と合同稽古を合わせて合計で35名ほどの方に参加いただき、支部としてはとても盛り上がりのある催しになったと思いますが、コロナの影響で、稽古生相互の交流が持てる稽古に十分な時間が取れなかったことが心残りです。


しかし、組手審査に関して所属道場の皆さんで互いに声援を送りあえたことは、とても良かったと思います。

また皆さんの戦いを見ることで、稽古生一人一人にとって、ご自身の今後の参考になるものであったと思います。



今回審査を受験した若手の中で、一番先頭に並んでいた女子部の莉央さんの活躍が目覚ましかったことも特筆すべき点でした。高校生の女の子が一人、男性に交じって真剣勝負を繰り広げ、3試合の連続組手を戦い抜きましたが、内容十分の活躍でした。

審査終了後も明るく謙虚な姿勢が崩れず、午後の少年部中学部の審査のお手伝いも買って出てくれました。他の若手のとてもいい見本となる彼女は、公務員試験に向けての準備のため、これからしばらくの間、休会に入ります。

何が良いかといえば、大人目線で見て、とてもしっかりとしていて、ハキハキとしていて、明るくそして、たくましさがあるところであり、どのような立場の方でも、大人の方が見て、しっかりと評価を受けられるだけの人間性を育めたところではないかと思います。

幼い頃の入会当時、体育館の入り口の柱の陰にかくれ、稽古場所に入れずにおびえていた彼女。

初めての審査会や初めての組手で、また初めて出場した試合でも、負けて何度も涙を流していた彼女のイメージが今でも昨日のことのように私の記憶にしっかりと残っています。

本人の頑張りに加え、親御さんの理解や努力が相まって、稽古に参加する成果が徐々に出始めてきてきました。また若い頃におこる思春期の心の葛藤を抱えつつも、継続して努力を積み重ねてきました。

中学生の頃のジュニアの黒帯を取得した後、現在は就職を控えてはいますが、今後は就職した後にも事情が許せば、一般部の黒帯を目指してまた稽古を継続していくことになるのかもしれません。



ご紹介したい受験者はまだたくさんおりますが、また次の機会に改めてご紹介いたします。


一般部の審査受験者並びに合同稽古へ参加された皆さん、大変お疲れ様でした。


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