納豆といえばなぜ「水戸」なのか？

先日、埼玉県川越市の納豆屋さん丸正納豆製造所の「むかしの味水戸納豆」を見て何故
埼玉県川越市の納豆屋さんが「水戸納豆」なのか、という疑問が湧いてきましたね。
＞2018年12月24日埼玉・丸正納豆製造所の「むかしの味水戸納豆」

この疑問に今回答えていただくのは庶民文化探究家、町田忍先生の著書「納豆大全」に
ある記述です。
　　　　　



書かれていますが、ちょっとハズキル－ペでもないと見えませんので私なりに要約をさ
せていただくと次の３点でしょうか。
(１)もともと水戸付近では田の畦に肥料用や秋の台風シ－ズン前に収穫ができるので台
　　風被害の保険として小粒大豆を植えていて、それを食べたり自家製の納豆を作って
　　いた。
(２)明治２２年旧国鉄の鉄道が水戸まで延びて、当時水戸駅前にあった３軒の旅館が土
　　産として当時できたばかりの天狗納豆に納豆ができないかと提案して藁苞納豆をい
　　ち早く売り出したところ旅行者に意外な好評を博し口コミで水戸納豆が全国に広が
　　っていった。
(３)「水戸納豆」は特に商標登録をしておらず、北海道や新潟などの色々なメ－カ－が
　　本社や工場の住所とは関係なく「水戸納豆」という商品名を名乗るようになり逆に
　　「水戸納豆」というブランド名が全国的に有名になっていった。

と、いう感じでしょうか。
埼玉県川越市の納豆屋さん丸正納豆製造所の「むかしの味水戸納豆」もそんな昔の名残
なのかもしれません。