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【なるせ音楽教室】

家庭での練習事情

2010-03-20 | 音楽いろいろ・ちょっと言いたいだけ~

 

 Yちゃんのお母さんからレッスンの前に玄関でご相談を受けました。

 充分なお話が出来ませんでしたので、ブログ上でお話したいと思います。

 

 ピアノを習うとなると大事なのは家庭での練習。

 あまりにも当たり前なのですが、これが出来ないと上達しないのです。

 

 学校の本読み、漢字、計算はよほどじゃない限りまずしますね。

 宿題だからですが、毎日学校でチェックがあるからです。

 ピアノは週1回通うだけです。毎日は教室でチェックできません。

 家庭での練習を成功させるキーパーソンは「お母さん」なのです。

 他の方のブログを拝見していて、

 先生=監督 お母さん=コーチ 生徒=選手との

 ぴったりの例えに感心させられたことがあります。

 週1回の監督のチェックとアドバイスの毎日コーチがさらに詳しくみて

 選手が練習に励み、上達するのです。

 

 お母さん(コーチ)がすることは、ピアノの練習内容をみることではないのです。

 お母さんは必ずしも演奏内容に関与しなくてもいいのです。

 大事なのは励まし、練習を習慣に出来るよう練習環境をつくる事です。

 

 

 Yちゃんのお母さんから受けた質問、お話に添って書きます。

 ここのところお母さんの仕事がとても忙しいのは伺っていました。

 4月半ばくらいまでとても忙しいそうなのです。

 もちろんお仕事は大切。この際お母さんの仕事のことは少しおいときます。

 

☆ 最近、楽譜が読めていないのです。

  わからないのでなくて読む気が起きないのです。

  たとえ読めて弾けていても、練習をしなければ忘れるのものなのです。

  ずっと読んだりしゃべったりしている国語の本の言葉ならいつだって

  頭の中から取り出せますが

  ピアノは、目と、頭と、耳と、手(身体)を連動させた作業ですから

  練習しないとなまります。

  だから少し前に出来ていたことが、練習をサボると弾けなくなります。

☆ピアノ好き?嫌い?と聞いてもはっきり答えないのです

  好き嫌いなんて自分でもたぶんわからないと思います。

  練習して出来るようになっている時はなんとなく好きだし、

  弾けないときは嫌い。「嫌い」と即答しない限りは

  これからの練習次第で好きになれます。

 

☆ お父さんの仕事のシフトの関係で、いつも大きい音で弾けない。

☆ ピアノをある場所は2階で、ひとりで上がって弾かねばならない。

 これは子どもにとってつらいことです。

 これでは自ら進んでピアノを練習する気になれなくても仕方ないですし、

 自ら進んでピアノを練習する子は滅多にいません。

 常に、お母さんの働きかけが必要です。

 ご飯を食べたら、歯磨きをする。いつも当たり前にやっていることの

 ように、ご飯のあとに練習する。テレビの前に練習する。と習慣をつけてください。

 

 

 学校の宿題でも、多分小学生の間は子ども部屋と立派な机があっても

 お母さんや誰かの目の届く、リビングやダイニングのテーブルで

 していると思います。

 ピアノもそうです。お母さんの目の届くところで練習するのが一番。

 「弾きなさい!」でなくて「用事しながらでも聞いているから、聞かせてね」です。

 リビングにピアノが置けない場合はお母さんが時間を作って

 他の用事しながらでも 必ず同じ部屋にいてください。

 間違っているところは先生が直しますので、お母さんは励ましと、

 些細なところでもほめることが大切です。

 

 お母さんのお仕事の都合で、学童から6時や7時に帰り

 それからご飯や、お風呂やお母さんも子どももすることがいっぱいです。

 そんな中でもわずかな時間を見つけて付き添っていらっしゃるお母さんをみると

 頭の下がる思いです。

 

 Yちゃんの場合、お母さんの事情はよく知っていますから

 多分お母さんに無理なことやわがままは言っていないと思います。

 「春休みにできるだけ休めるように、お母さんは今仕事を頑張っているの」と

 教えてくれましたよ。

 親の背中をみて育つ部分もありますが、育つ土壌作りはお母さんの役目です。

 レッスン時に自分で言い聞かせるように、

 「ここは こうだよね」

 「ここは 右手しか出来ていないの」

 「前のとき 先生はここのところをなおしたら・・といったよね」と

 練習は出来ていないのですがそれでも、レッスンでは一生懸命しようとする

 姿勢が見られます。

 笑顔もありますし、レッスン時の音は充分生きています。

 (ピアノに全く気が向かなくなった子の音は沈んでいます)

 

 成長とともに興味を持つものも変化してきます。

 その中で音楽好きを育てるのには、自分にとってなくてはならないものに

 することです。生活習慣の歯磨きはたまに面倒と思うこともあるでしょうが

 歯磨きしないと気持ち悪いことはすぐわかります。

 歯磨きを引き合いにするのもなんですが、習慣化することです。

 歯磨きとて随分と長い間、お母さんが磨いてやり、そのうち一緒に磨き、

 磨いた?と声をかけるだけになり 口の中を点検し習慣化します。

 

 

  ご相談をいただきましてありがとうございます。

  思いつくまままとめずに書いたものですから、足らずの点もありますが

  気になることがありましたら、前もってお知らせいただけましたら

  時間を取りますのでよろしくお願いいたします。



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