さらにくりぬいた。
ラーラ ラ ラララ
ラーラ ラ ララララ
ラーラ ラ ラララ
ラーラ ラ ララララ
かぜわらう
くもわらう
おひさまわらう
ぼくわらう
ラーラ ラ ラララ
ラーラ ラ ララララ
ラーラ ラ ラララ
ラーラ ララ
そらわらう
うみわらう
せかいがわらう
きみわらう
佐野洋子の50代の頃のエッセイを集めた本。
極端に正直な人だなぁ。正直というのはするりと生きづらいものなんだろうなぁ。
本当に本当のことだけでは人は生きていけないものなんだろうなぁ。
「私は石ころだらけの野っ原に立ち、野っ原の果ての死までが見通せた。生まれて初めての見通しの良さに少し感動していた。」
お椀の中の味噌汁の。
ゆっくりとした対流は。
地球のお腹の。
マグマの流動。
みたいだなぁ。
朝の池の上にある。
白いもやで。
世界はもやもや。
もやってるんだな。
いろんなものが見えなくて。
うつくしいなぁ。
世界もきみも木も空も。
たくさんの音の中。
一瞬だけどギターの軋む。
音が聞こえた。
5編の短編からなる短編小説集。温泉に行く話。
吉田修一は上手いなと思った。でかいとかすごいとかじゃなくて上手い。けなしてるわけでもほめてるわけでもない。
空気を読ませるんだな。大抵中途半端な終わり方だけど、読み終わった後にちゃんと空気が残ってる。おしなべて幸せな空気じゃないけれど。けっこう好きかも。
ちなみに温泉の話だから風呂に浸かって読んでみた。なんてことなかった。
あぁ。
ああ。
うれしいな。
うれしいなぁ。
きょうというひが。
うれしいなあ。
かみさまどうも。
ありがとう。
あめふって。
ありがとう。
くろいくも。
ありがとう。
ぼくはくろ。
そうかいっしょ。
だったのか。
あめにぬれ。
くもにさけぶよ。
うれしいなぁ!
うれしいなあ!
ああ。
うれしいな。
うれしいなぁ。
きょうというひが。
うれしいなあ。
かみさまどうも。
ありがとう。
あめふって。
ありがとう。
くろいくも。
ありがとう。
ぼくはくろ。
そうかいっしょ。
だったのか。
あめにぬれ。
くもにさけぶよ。
うれしいなぁ!
うれしいなあ!