詩５２「ぼくはぼくがきらいだ」

僕は僕が嫌いだ。
でも人はすきだし
子どもはもっとすきだ。
人ごみは嫌いだけど。
自分をすきじゃない人は
他の人もすきになれない
と言った人がいたけれど
それはウソだ。
人はすきだが
人類は嫌いだ。
人類である自分が嫌いだ。
いや　そうだ。
人がすきなのではなくて
すべてのものがすきなんだ。
美しいから。
でも僕のこころは
よごれているから
僕は僕が嫌いだ。
だから
人に
すべてのものに
つくしたい
やさしくしたい
しあわせにしたい
と思うのだよ。