今日も未明

菅原裕子 『10代の子どもの心のコーチング』

いわゆる思春期のことですな。けっこういいこと書いてる。アドラーの影が見える。

油絵小途中

詩2194「洞窟の化物」

洞窟の奥の奥から。
外の光も見ていない。
化け物のような外見の。
人のようなものがじっとして。
あの日の夜明けの光を。
想い描いて涙を流す。
涙は悲しみだけの象徴ではない。
もう随分身体が弱った。
意識も溶け死に向かうのは。
何にも怖くないけれど。
あの人を忘れることが。
それだけが怖いのです。
人のようなものは考える。
過去のあの日を胸に詰め込む。
光には頼れず手探りで。
一心に壁を刻む石の欠片で。
あなたを想い手に託す。