一気に読んじゃった。
えっ、これって映画になってたよな。こんな悪意しか見えないような小説がどんな映画になるんだ?
無人島サバイバル。『十五少年漂流記』や『ロビンソン・クルーソー』よりは『蝿の王』の世界観に近い。閉塞された状況での狂気をはらんだ日常。
稀有なのは最後の2章。事実を捻じ曲げる歴史改竄の不気味さ。肝心の部分は伝わっていかない不自然さ。実際の歴史にも似た面はあるだろうな。
まああまりごちゃごちゃ考えなくてもとにかく面白かったよ。
なみがくだけてしろいあわ。
おおきないしのうえにたち。
うみとそらのさかいめをみる。
このほしはぼくに。
やさしくもないしきびしくもない。
だけどぼくはいう。
だれにかわからないけれど。
ありがとう。
ありがとう。
いきていて。
ありがとう。