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一級建築士の設計製図受験者向け「施設見学会」

2016-08-11 23:13:40 | 建築士会
神奈川県建築士会・青年委員会で、今年の一級建築士の設計製図試験受験者向けの「施設見学会」を開催いたしました。

もともとこの企画は4年前に私が神奈川県建築士会の青年委員長に就任した年から企画・実施し、今年で4回目(4年目)の開催になります。

私ども神奈川士会でこの企画を実施して以降、全国にある建築士会の青年委員会が相次いで実施するようになり、全国の受験生にはおおむね好評のようなのですが、すべての受験生を受け入れることは物理的に不可能であり、申し込みから外れた受験生が類似施設で見学を求めトラブルを起こすなどの問題があって試験実施機関から受験生向けに注意喚起が行われるような状況になっています。
その点では些か後ろめたさもあるのですが、私が受験したころに建築士会はそんな企画をしてくれたこともなく、見なくたって受かるとは思いますし、先輩の建築士からは「そんなに受験生に迎合する必要はない」というお叱りもたくさん受けました。

ただ、昔と違ってセキュリティ意識は高くなり、どんな建物もちょっとお願いすれば見せてもらえるわけではなく、有益なものは有益なんですよね。
現物を見て、実際の法適用がどんなことなのかを解説し理解してもらう。その点に関しては間違いないと思って続けています。
もっとも見せてくれる施設があって成立する企画なので、ご協力者の皆様にはいつも感謝いたしております。



一級建築士の設計製図試験は毎年課題が異なり、今年は「子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)」というものです。

昨年、「保育園落ちた 日本死ね!!!」というネット上に書かれた一言が国会で話題になり、世論をかけめぐる一方で、東京の住宅街では新たな保育施設の建設に反対運動が起き中止に追い込まれるなど、保育施設の設置はひとつの社会問題になっています。

一方、国は2015年7月「子ども・子育て支援新制度」を施行し、地域や社会が保護者に寄り添い、子育てに対する不安や負担を和らげることを通じて、保護者が子どもと向き合える環境を整え、子育て・子どもの成長に喜びや生きがいを見いだせるような支援を開始。新制度施行を見越した2014年に保育拡大量は急激に増加をしています。7月ぐらいになると今年の課題はどうなるか?という議論になるのですが、かなりの確率で「保育系」は予想してたので、今年の課題は必然的な課題なんだと思います。

時間を割いて参加していただいた方の手前、しゃべった内容をすべて書きませんが、今年の課題はこのような分解ができます。

「子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)」=「保育所」+「児童館+子育て支援センター(児童館+子育て支援施設)」

つまり、保育所機能に児童館と子育て支援の連携施設が付加した「連携型地域子育て支援拠点」に類似する形が考えられます。
保育所については出題の難易度調整にはもってこいの状態であり、(1)数字は頭に入れる、(2)外に出してよいものと内に仕舞うもののメリハリの整理が必要だと考えています。

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