福島県双葉郡楢葉町立楢葉中学校「絆プロジェクト」ホームページ

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ゴールデンウィークによい知らせ・・・!

2011-05-05 08:26:42 | 日記
GWももう終わり。
もちろん、今年のGWは、これまでのそれとはまったく違う・・・
特別な状態、特別な思いで過ごされた方がほとんどだと思います。

昨日、二本松市の学校に転校した佐藤君(3年生)のお母さんからお電話を頂きました。
原子力発電所の問題も深刻ですが、
楢葉町の海沿いの住居や集落地は、さらに津波による大きな被害を受けています。
佐藤君の家も、海沿いにありました。

地震直後、楢葉町福祉センターの避難所で彼に会い、
無事であることが確認できて安堵したことが思い出されます。

そして二本松市で家族と再出発。
お母さんの電話から
詰め襟学生服で、不安と緊張とでスタートした始業式。
楢葉からの転入生がたった一人で心細かったこと。
次第に友達が増え、だんだん明るさが出てきたこと。
現在は卓球部に所属し、頑張っている様子などを教えていただきました。

そしてこのGW期間中に、県北地区の卓球大会があったそうです。
二本松は卓球の盛んな地。
所属したチームの男子部員だけでも15~20名いるそうです。
その中において大会には選手として出場!
見事ベスト16入り(部内最高成績)して県大会出場を決めたそうです!!

転校後佐藤君は、卓球部入部はもちろん、地域の卓球クラブに入団。
大会前は、22時くらいまで練習に打ち込んだそうです。

楢葉中時代からひざの痛み(オスグット)に悩まされ、
思うように部活動ができず悩んだことも・・
しかしその辛い時期をのりこえ、今回の震災による苦しい環境ものりこえ
つかんだ栄冠!つかんだ自信!

なぜ困難な状況で、そんなに頑張れるんだろう・・・?
佐藤君は、その理由をお母さんに話したそうです。

楢葉中卓球部の同級生はみんな強い。
だから僕も、もっともっと強くなって中体連の県大会に出たい。
そうすれば、みんなと必ず県大会で会えると思う。

たった一人の転校でしたが、たった一人ではなかったのですね・・・。

困難な状況や不遇な環境です・・・
言いわけと文句だけ言っていれば・・・
誰かが同情し、助けてくれるかもしれません・・・

でも、どんなに同情してもらっても・・・、助けてもらっても・・・
自分の代わりに、人生まで生きてもらうことはできない。

自分の未来は、自分の手でしか切り開けない

同じ空の下、まだまだ困難ななかでも、頑張っている楢中生がたくさんいます。

仲間の活躍を刺激に、子どもの成長を励みに、生徒の勇気を元気にかえて
どんなに離れていても、楢葉中の生徒・保護者・教師一体となり頑張っていきましょう!!

m.watanabe