日本からのお客さまがあり、フマユーン廟へ久々に行く。6年の歳月を費やし、廟そのもの、付近の建物の補強と内部の朽ち落ちた石やタイルが20万人日をかけて昨年秋、修復工事が完了した。
フマユーンはムガル帝国第二代皇帝が不慮の事故で亡くなり、没14年後に王妃の命によって建てられたものでペルシャ出身の建築家によって設計されたとか。建物はその100年後に建てられたタージ・マハルのデザインにも大きく影響を与えた。インドに存在するムガル帝国廟の原型とも言われる霊廟庭園。
霊廟を囲む庭園(上記漢字『田』のような部分)はペルシャの4分法に基づいて設計された4分庭園。
この敷地には130人の家族や皇帝に仕えた人々の棺が点在する霊廟に安置されているのだが立派なのがBarber's Tomb、そう、理髪師の霊廟。
フマユーン廟の遺跡群の中に少し形式が違う8角系の庭園に囲まれた廟がある。これはイサ・カーンという(奇しくも)ムガル勢力と戦ったアフガン出身の貴族の墓。霊廟のデザインが異なるのは、フマユーン廟より10年ほど前に、ロディガーデンなどで見られるスール朝の様式を用いられて建てられたから…のよう。確かにロディガーデンに似ている…
デリーに来られたタージ・マハル往復日帰りするほど余裕のないスケジュールのお客さんにはジャーマ・マスジッドとセットで案内する場所。ここからMittal Tea→Mehar Chand Market→Lodhi Garden → Lodi Restaurantでお茶が定番ルート。