笑う 七色 福来たる

盲導犬の訓練を終え、どうも犬となって帰ってきた七色。そんな七色と隊長のぐ~たらで楽しい訓練生活。 

ダメな3歳児

2011-02-16 | 七色の日常
 ← 残雪

 「 にんじんハウスに はるがきまちた 」


ってぐらい暖かくなった今日。

お昼すぎに、散歩に出かけた。

この時間なら、犬の散歩や小学生やチビッコとも会わないわ。  リンリン ランラン ソーセージ~と歩いていると、

なぜか中学生の帰宅時間にぶつかる。お~まいが~ 

中学生ってなんであんなに楽しいことがあるんだろ・・・ってぐらいハイテンション。 

ハイテンションの中学生を避けながら、七色のテンションまで どうか上がりませんようにと祈った。



公園に行けば、

10歳だというワンコが七色にドドドド~~と近づいてきた。 お~まいが~ 

飼い主さんはワンコに向かってこう言った。「 そんなに近づいたら、ダメだべ。おめなんか、あんなでっかいのにやられたら、終わりなんだかんな~ 」 ← 実際にはもっと なまってたんだけど、理解できた限界がここまで。


・・・・・・ すげっ 





 「 でっかいの でしゅが なにか?? 」



ちなみにこの飼い主さんは、おじさんではなくおばさんね。

こんなに思ったことをそのまま言う ( しかも 超大声で、しかも 超なまって ) おばさんに会い、

隊長、隊員共々、言葉を失くしタジタジ。 


そしてこのおばさん、

でっかい犬にやられるのを避けるために、オスワリさせて、おやつを3個連続投げ。を始めた。

それをワンコが、パク パク パクと3連続キャッチ。 

おばさん得意げ。






 「 1どに 3こも げっと できるなんて ゆめのようでしゅ 」



この夢のような投げ技を、七色は食い入るように見つめる。






 「 たいちょうも あの なげわざを やってみましぇんか?? 」


・・・・・やるかっ 


夢の投げ技が全部成功し、満足そうなおばさんが、なまりになまって こう言った。


「 今から、いつものラブラドールが来んだ。いっつも、この下で放し飼いにして走らせてんだっけおん。 あ?? 来たんじゃね~か? 」 ← 実際にはもっと なまってたけど理解できた限界がここまで。 



 とにかく放し飼いのラブが少なくとも1頭以上は来ることだけはわかったので、


夢の投げ技に、後ろ髪を引かれている七色を連れ、急いで公園を後にした。




ウチの前の通りを歩いていると、

突然、七色が飛んだ。




 「 ななタンを ばかにしたら ダメでしゅ! 」



 もぉぉ~~・・・誰もいないじゃん! と あやうくぎっくり腰になりそうだった隊長は七色に怒ったら、


七色アンテナがピリピリ警戒モード発令。


よ~く見ると、

こんなところから、黒ラブちゃんがのぞいていた。






この子は、最近 ご近所に引っ越してきた3歳の黒ラブちゃん。名前は・・・・・ 忘れた 


「 すごくおとなしいラブちゃんなのよ~! それが、ななちゃんと同じ3歳なんだってよ。 」 と近所をお散歩してる人たちが口ぐちに話していた。


つまり、 この言葉の中には、普通の家庭犬でもおとなしくてお利口さんなのに、盲導犬の訓練してきたななちゃんはどうしてそうなの?? 的な意味がこめらている。


それに対して隊長は・・・・・



・・・・・なんも言えねっ 




この黒ラブちゃん、本当におとなしくていい子なの。性格が臆病なところは七色と同じなんだけど、臆病なのを隠す為にぶっ飛んだりしない穏やかな子。「 いい子ね~!グッドグッド!! 」 と褒めてあげて、「 立ち話もなんだから、ウチでお茶とお菓子でもどう?? 」 とお誘いしたいところだったけれど、七色がまた飛びそうだったのでやめた。
そんな、ダメな3歳児にワンパンチ 

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