笑う 七色 福来たる

盲導犬の訓練を終え、どうも犬となって帰ってきた七色。そんな七色と隊長のぐ~たらで楽しい訓練生活。 

七タンもめん??

2010-03-17 | 七色の日常
今日の七色地方は、強風が吹き荒れました。

運悪く、最大風速の時に散歩に出かけてしまい、

七色は緊張ピリピリ ぶっ飛びたい気持ちを、飛ばせてなるものかと隊長が抑えこむ。



どんだけ風が強かったか、七色の耳で想像してみよう!



 「 ふうそく ななメートルでしゅ 」


・・・・・・そんだけかい   


隊長の髪は風で乱れ、砂かけばばあのようになり、

七色の耳は、いったんもめんのようにひるがえった。 

( ゲゲゲの鬼太郎の一反もめんを知らないヤングは、お母さんに聞いてみよう! )





 「 ななたんもめん でしゅ 」



うまい! 山田君、座布団やっとくれ! ・・・・・うまいのか??





強風の中、数十メートル先、バス停の前で寝転がっている小学生を発見! 

何をするのか行動が読めない、七色が最も苦手とするタイプの男の子。 


・・・・・なんだか嫌な予感がした。 



その子は、ランドセルから物を出して地面に並べ始めた。

その物が、強風にあおられ、七色に向かって飛んできた。

ゴミかな?? と思ったら、靴下だった。・・・・・・何で脱いだんだ?? 


靴下を追いかけたい七色。拾ってあげたい隊長。

その思いが一緒になり、風で飛んだ靴下を追いかけた。 

隊長が拾おうとしたが、風で転がる靴下を捕まえることができなかった。


ここはひとつ、七色に拾ってもらうことにした。 

「 七色テイク! 」 と言うと、コンマ2秒で拾った。 



そして、七色のヨダレがついた靴下を、その子に届けてあげた。




 「 おれいは きゅうしょくのパンでいいでしゅよ 」


その子は、ヨダレのついた靴下を受け取ると、

匂いを嗅ぎ、「 くせ~! 」 と言った。


「 あ~らごめんなさいね。 でも臭いのは、靴下の汚れの臭いだよ。だって七色のヨダレは無臭だもの~! 」


と隊長は言った。・・・・・脳内で 






 「 ななタン よだれは ムシューダ 」  ← ムシューダのCMのリズムで。


その子は、ヨダレで濡れたのが相当嫌だったらしく、靴下をグルグル振り回して、風で乾燥させていた。


・・・・・・悪かったね 


そのグルグル振り回しを見た七色は、ぶっ飛びそうになったので、

そそくさとその場を後にした。




七色は、今日良いことをしたね!  



 「 さすらいの ななタンは こまっているひとを おたすけしましゅ。 おれいはパンでいいでしゅ。 」



さすらい犬 七色は 風を切って去って行った。・・・・・・・チーン 







七色でなくても、小学生の男の子の行動は読めない。 
給食のパンはいらないから、「 ありがとう 」 の言葉は言おうよ!  

耳が一反もめんになりながら、靴下を拾って届けた七色に、 ワンパンチ

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