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この馬券に神が舞い降りる

だから...
もうハズレ馬券は買わない。

2回東京初日

2013-04-20 10:00:43 | 馬券
到着したハワイの空は曇り空だった。南国特有の熱気は薄く、むしろ肌寒ささえ感じた。
しかし予報に反して雨が降っていないことは幸いだった。
空港を出ると迎えの車が待っており、修司はその車体に身を沈めた。
軽い睡魔と闘いながらフリーウエイを抜け、30分ほどで目的のカハラアベニューへと到着した。

カハラは閑静な住宅街である。どの家の庭にもプールが施されているような高級住宅が1本の道を挟んで、一定の距離感を保った家並みが整然と続く。南国特有の木々を施したその家も、手入れの行き届いた庭とプールが配置されている。
聞けば、オーナーである摂津は午後の便で到着するということだった。
メードには昼食が不要であること告げ、仮眠をとるのでベッドとジャグジーの用意を頼んだ。
ジャグジーを出るとゲストルームのベッド脇にはシャンパンが用意されており、修司はそれを口に含むと深い眠りに落ちていった。

昼過ぎには起きようと思っていたのだが、目が覚めた時には3時を回っており、家主も到着済みだった。
家主の摂津孝信はある代議士の愛人の子で、修司が真唯子の親父の元で暮らしていたとき、同様に客人扱いで寝食をともにした。修司よりは5歳ほど上であるが、ほとんどが部屋で本を読んでいるよう物静か人物で、何故にこのようなところに幽閉されているのか不思議だったが、その実かなりの武闘派で、傷害事件の容疑者として名前が挙がっており、代議士の父親が隠匿のため真唯子の父の元に預けていたものだった。

実際に摂津が逮捕されることは無かったのは、事件とは無関係だったのか、父親が裏で手を回したのかは不明だが、一橋卒の洞察力は先見性と確実性に富んでおり、一度馬券の話をした際に、摂津に誘われて出かけることになり、5分ほど競馬新聞を眺めていたかと思うと
「勝つのはこの馬だと思うんだけど、修ちゃんの見解はどうや」
と云ってきた馬は、十中八九、修司が選んだ馬で、修司の相馬眼以上の的中率を誇った。
「面倒くさくなるから、誰にも言わんといてや。どうも俺には競馬は向いとらんみたいやから」
ビギナーズラックというものではないことは修司が一番よくわかっていたが、以降摂津が馬券の話をすることは無かった。

「修ちゃん、お目覚めかな」
摂津から関西なまりは無くなったが、修ちゃんという呼ぶのは相変わらずである。
「今晩は料理人を準備してあるから、パーティーをやろうと思っている」
修司の真唯子にすぐにでも逢いたいという気持ちを摂津は察していた。
「工藤も呼んであるから」
「工藤。工藤栄一か。何故工藤が」
摂津は掌を合わせ、人差し指、中指、薬指、小指の4本を軽くたたきながら
「真唯子さんは工藤のところにいる」
顎先だけを修司の方にむけ話を続けた。
「向こうさんはお山の上のハワイロアリッジというところに住んでいる。そこはセキュリティーゲートがあるため、すんなりとは出入りができない。そのため先に話をつけておく必要があるんだ」

修司には、やっと探しあてた真唯子がハワイで出産をして、さらに工藤栄一のところにいるのかまるでわけがわからなかった。


福島牝馬Sですが、女の気持ちも牝馬の気持ちもよく分らない、ヤヌシには難解なレースです。
別定戦です。
重賞3勝のマイネイザベルが一番背負わされるのは仕方がないところ。
東の牝馬S総なめと行きたいところです。
重賞1勝のミッドサマーフェアが1kg差というのはかわいそうです。調子がいいとハンデキャッパーは判断したのでしょうか。
オメガハートランドとの比較でもこの1kg差はどこにあるのでしょうか。
同枠昨年の勝ち馬オールザットジャズもこの斤量ならば連覇したいところです。
アロマティコは秋華賞3着ですが、実際に勝利したのは1600万ですから、この馬も54kgというのは少し重いのでは。

注視したところではサンシャイン、ゴールデンナンバー、アカンサス、スピードリッパーの順で。