曲がり角で みつけたもの

思秋期になり曲がり角に差し掛かってきました。その中で感じた事、見つけたものを記事にしていきます。

関宿で見つけたもの

2012年09月11日 | 史跡

関宿の案内では、家の屋根のあたりに何か面白いものがあるので、探して下さいとありました。

これかな~~???

   

 

 

 

 

 


関宿の家並み

2012年09月11日 | 史跡

昔ながらの家が保存され、更に改築をしながら、そこで、普通に生活している町。

私なんかには田舎を思い出して、懐かしいですが、人によっては、なんだつまんない、何もないじゃないかとなるようです。

 

 

 


関宿

2012年09月11日 | 史跡

ツアーの一つ目の訪問先は 関宿です。

そのまえに、11時に大きなドライブインで、牛しゃぶのランチをいただきました。

最近日帰りツアーばかりで、大概お弁当を揺れる車中でかきこむという、落ち着かない慌ただしいツアーでしたので、昼食を車中でなく食べるコースを選んだんですけど、道路が予想よりも空いていたため、更に余裕の時間で、昼食後もうろうろドライブインで、買い物を楽しみました。

さて、関宿の近くの道の駅にバスは止まり、そこから、坂道を旧道に向かって、あがって行ったんですけど、その前にすでにリタイア組が出ました。

車の中で待たせろと、ごねていましたが、もしあれなら、休憩所でお待ちくださいと、説得されていましたけど、1時間半もバスにクーラー付けたままいろって、言ってるんですわ。このグループ、この後も、同じ事を繰り返し、結局いつも、休憩所とかで、時間を潰していましたけど、なんで、来たんだ~~~みたいなね。

まあ、でも、そんな人達ではちょっと、この日は暑かったし、歩くのは大変だったかも。

それに、観光地なのに、私たちバスツアー以外の人は、ほとんどいなかったです。

妻籠や奈良井の宿のように、ずっと店が並んでいるっていうわけではなく、普通に生活しながら、旧道の宿場町を保存しているので、評価が分かれるようです。

私は、こういう感じ好きですけどね。

 

まずは、家並から


刈谷サービスエリアの…

2012年09月10日 | 旅行

先日の続きでございますよ~~。

先の記事の一番最後の写真。

その続き

 

なんと

なんと

びっくりなことに

刈谷パーキングエリア女子トイレ、総工費1億円の豪華トイレなんすよ

一番上の造花バラの花束の飾りは高さは1m50センチぐらい。トイレに入る廊下の曲がり角に飾ってあしました。

そして、トイレ入り口がオープン!すると、前記事の最後の写真の感じなんです。

肝心なトイレはこのスペースのぐるり3方にあるんですけど、確かにグレードは高いですが、まあまあ、最近のサービスエリアのトイレはすごくグレードも高いですからね、並はずれてとまではいかない豪華さかな。

しかし、この真ん中のスペース、もったいないです。何のため??

ショーケースの中に造花が一杯飾ってあるけれど、ここの名産???

単に豪華さをアピールする為??

トイレ自身の数は30あるかないかです。行列になる時にはどうやって並ぶのかな???

これだけの規模のサービスエリアですし、ここ、上下同じサービスエリア。しかも高速だけれなく一般道からも入れるようになっているらしいです。

それにしては、豪華さはともかく、う~~~ん、団体がやってきたら(私たちも団体には違いないけど、20人だものね)並びながら、いらつくかもしれませんよ。逆にね。だって、切羽詰まっている時には、こんな役に立たないもん!って思っちゃうと思うわ。

休むところなら、トイレの外で広いスペースがあればいいんじゃないかしらねえ。真ん中のスペースに足を踏み入れる人はほとんどいなかったですよ。もっとも、添乗員さんはここでお弁当を食べている人を見てびっくりしたそうですが。

そして、トイレも少ないですが、もっと問題は、手洗い場。奥の方に鏡があるので、ごまかされちゃいましたが、数が少なくて、一つのスペースが(特に後ろが)せまく、この壁が無ければ(ショーウインドウ)うんと並べるのにって思いました。だって、手を洗おうと屈むと隣の人にも肘がぶつかりそうだし、後ろはお尻があたっちゃいそうなんですもの。

むしろ、個室に薔薇1輪で、よろしんじゃないでしょうか。

え?

この豪華ソファーに座りたい??いや、ソファー?椅子は一つしかないし、隅にあるけど…

でも、かぐわしい匂いも付いてますけど…。

それでもよろしい??


とどちゃん、還暦祝い(?)1泊ツアー

2012年09月08日 | 風景

とどちゃん(夫)が還暦になって早 半年過

土日の1泊ツアーに申し込むも流れ流れて、ついに日月のツアーがやっと出発と相成りました。

もともと、自分はGオさんにどこにでも、車で連れて行ってもらうのに、私ととどちゃんが出かけるのにはいい顔をしないBこさん。還暦祝いの時に息子に「旅行に行くように」ともらった祝い金で行こうと、予約するもBこさん、納得せず、ごちゃごちゃ言われながらも申し込んだツアー、少しゆったりなコースを選んだら、なかなか人数が集まらなかったらしい。

一応まだ、現役なんだけれど、休みは以前よりも取りやすくなり、紆余曲折、野次喜多珍道中に出かけてまいりましたわ。

でもね、流れて日程が安い方になったので、バス乗車時に1万円の戻りがありましたよ♫

まずは車中から。

もとい、車中をば。

    

ゆとりの、3列シートのバスに、最低出発人数ぎりぎりの20人で行ったでございますよ~~。もちろん、リクライニングに足置きつきですわん。

トイレも付いていましたが、この日は余裕のコースで、トイレ休憩も十分取れるので、ここは使わないでくださいと言われましたが、反対側の階段を下りつと、乗務員の仮眠室になっているそうです。

この、旅行者契約のバス会社唯一のデラックスカーだそうです~~

こんどこそ、車窓から。

伊勢湾岸道路沿いの景色ですよ~~

 

長島スパーランドへ行く車で、高速道路も上下大渋滞。この時9時半ですよ~~。

始め私が窓側に(2人で並ぶと、とどちゃん通路側でないと座れない)座っていたけれど、途中で、窓側に譲ってやったら、とどちゃん、大喜び。いやなに、陽があたって暑かったのよ(内緒の話)

 

刈谷パーキングエリアで休憩

すごく大きなパーキングエリアで、だって!

観覧車まであるのだ~~~\(◎o◎)/!

そして、ここ、どこの中だと思います???

答えは次の記事で~~~

 

 


実は難しい問題と直面していました。いや直面中?

2012年09月08日 | 生きる道

本当に困ったことがあった時って、なかなか人には相談も出来ないし、誰にも話せないっていう事がありますよね。

ブログの更新が滞っていたのは、そんな事もあって。

ちょっと特異な事なので、詳細は書くわけにいかず、それに、別にエクセルで作成しなくてはならないものもあったし、仕事の方でもトラブルがあり、時間的精神的に余裕がなかったと言う事もあります。

少し進展もあったので、また、解決したら(解決はないかな?落ち着いたら)記録しておきたいと思います。

簡単に言うと、終末期治療をどうするかと言うことなんですが(直接家の誰かがと言う訳ではありません。親戚にですが)、どういう風に生かすというか…、やはり生かすになってしまうような、治療を(たぶんもうやっているんだと思う)、今その人に会わせてもらえない状況なので、よくわからないんです。

でも、私は会いたい。

もしも、相手がわからなくてもいいんです。

どんな姿でも会いたい。

そうなった姿を誰にも知らせたくない実子が、入院している事も秘密にしているのですが、でも、もうそう長くはないはずです。

本人は会いたい人もあるだろうし、私のように相手がわからなくても、とにかく会わせてほしい人は沢山いるはずなんです。

難しいです。

意識がないようでいて、わかっている事もあるのに…。

そういう姿だからこそ、見せなくてはいけない人もいるはず。

本人の意思はどうなんだろう。

本人は誰が来ても何も分からないから、来る必要はない。そばについていても何もわからないから一人でいいのだ。と実子は言う。

私は自分の父親の癌の終末期を見たけれど、そんなことはない。

そばに付いているだけで、それだけで、どれほど本人は楽になるか見てきた。

わからないように見えても、声を掛ける事の必要性、重要性も見てきた。

自分の親なら、たとえば兄弟がそんな事を言えば、そんなことはないよ。って言えるけれど、私の口出しする事ではないし…。

黙って会いにいってしまおうかとも、思ったけれど、あっちでもめこっちでもめ、かなわない願いになってしまった。

こういう時って、人の本性が見えるよね。

 

もうちょっと近ければなあ…。

遠い空が恨めしい…。

会いたいなあ…。


闘い?ちょっかい?byむし倶楽部

2012年09月06日 | 昆虫

6のつく日はむし倶楽部の活動日です。

 えっとう、ブログの更新も間が抜けていますが、8月初めに見かけた、小さな闘い?いや、単にちょっかいなのか?蛾の幼虫とカメムシ(だと思うけれど)がなんだか、もごもごやっていたので、そちらを、単に写真を並べる形式で、とりあえずの活動を。

 まだ、忙しい日が続き皆さんへの訪問は後日になりますがm(__)mよろしくお付き合いくださいませ。

                        

次は平和なお食事編

              

かなり、好みがわかれるところだと思いますが、興味のある方はクリックして写真を拡大してご覧ください。

このこ去年もここにいました。というか、いつも複数でいます。

でも、いつものぞくこのフェンスの蔦類、先日覗いたら、根元がばっさり切られていたので、やがて枯れてしまうと思います。成虫になれるかどうか。つっても、あんまりかわいい蛾ではないですけど…。

むし倶楽部は6のつき日に虫をとり上げる活動をしています。部長はNOZOさんです

とりあえずのアップで、誤字脱字あるかもですが、お許し下さいませませm(__)m

 


竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)資料館

2012年09月02日 | 近隣を訪ねて

洞窟はUの字型に見学できるようになっていて、竜ヶ岩洞の真ん中(折り返し地点)は地底の大滝がありました。この地底にこんなに水が落ちる場所があるとは\(◎o◎)/!です。

それに、ところどころ、低いところもありますが、ちょっと頭を下げれば通れるような、かなり、広い洞窟です。手すりもついていて、大滝のところは階段に階段の横や上に、透明な板で濡れないように被いがされていて、幼稚園ぐらいになれば、一人で歩いて行けるような道になっています。

子ども連れの人があふれていました。カップルも(言い方が古い?)

洞窟を抜けると、資料館にそのまま入って行きます。(入場料は洞窟の入り口で払うだけで、資料館の料金も含まれています。駐車場も無料なので、なかなか、お得感ありですよ)

     

竜ヶ岩洞の整備にはやはりかなりの尽力が必要だったようですね。

洞窟の出来方も

       

洞窟の中でできたものもたくさん展示(その一部だけご紹介)

    

そして、地底で見つかる化石類も(ここで発掘されたものではないですよ)

      

お決まりの、お土産も!

母親もこれが一番だったりしますけどね。

私は、こんなものをお土産に買いました。

あはは、長さを強調する為に大きく表示してみました(*^^)v

麩菓子です。桜棒と言って、ここまで長くはないですけど、ピンク色の麩菓子はこちらでは普通に駄菓子屋やお土産屋に売っています。これは洞窟をイメージして、黒砂糖が回りについていますね。写真が切れてしまいましたが、家のダイニングテーブルよりも長かった~~。

外に出たら、こんな物が~~。ヘビか!と一瞬驚きましたけどね、

      

通称ヘビ瓜って言うらしいです。竜ヶ岩洞にちなんで植えたようですが、丁度花と実が見れる時でラッキーでした。花はカラス瓜にちょっと似ていますね。葉はへちまみたいですね。ここへ行ったのは8月22日でしたが、その週末の東海北陸ニュースで、この瓜を田畑の周りに植えて、猿が寄ってこないようにするのと同時にこの瓜を料理して売り出そう(瓜だけに)としていると言うのをやっていましたよ。

 、いつもはその辺でお蕎麦とかになっちゃうんですけど、この後奥浜名のホテルで、夏バイキングを食べて、プチ誕生会は無事終了。

 竜ヶ岩洞も、とても楽しんでくれ、夏バイキングもおしゃれなホテルだったし、見える浜名湖の景色もよく、母親はとても喜んでくれました。

曰く「80になってこんな珍しい経験ができるとは思わなかったよ。よしこ、ありがとね。幸せだよ」と言ってもらえて、私も幸せです。


竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)

2012年09月02日 | 近隣を訪ねて

実家の母親の誕生日を(80才)どのようにしようか色々悩んだ挙句、結局平日に私はドライブに連れて行く事にしました。

母親は弟夫婦家族と完全同居をしているのですが、義妹(母親から見ると嫁)といろいろありまして、以前古希のお祝いや喜寿のお祝いをしたいと思う私と弟夫婦との温度差があり、それが、いざこざの原因にもなってしまったので、私は弟には誕生日のお祝いに連れて行くと言う事は伏せて、県西部に私の用事があるから、ついでにおばあちゃんにも付き合ってもらうね、みたいな感じで連れ出しました。

歩くのが得意だった母親も、最近はちょっと歩くのがおぼつかなくなっているので、暑い中歩かせるのも心配だし、でも、ただ車に乗っているだけではなあ、なんていろいろ考えて、竜ヶ岩洞はどうだろうか?洞窟の中は涼しいし、前行った時にはそれほど大変ではなく歩けたようなという、ぼんやりした記憶しかなかったんですが、整備が進み、駐車場も整備されて、施設もいろいろ充実していました。

行く前にはいろいろ、ありましたが、まあ、そんなことは細かい事です。

母親には言っていませんが、自分では母親の誕生祝いのつもりなので、母親が喜んでくれればいいわけです。

竜ヶ岩洞の詳しくは→HPを参考にしてくださいね。

平日にも関わらず、涼を求めて(?)なのか、大勢の人が訪れていました。

人がたくさんなので、写真も{止まらないでください}なので思うように撮れませんでしたが、頭上でなんとか、写して来ました。

当日の洞窟の中の気温は12℃(外気温は33℃)

足元もちゃんと舗装されていて、歩きやすくなっています。

でも、時々頭上からぽたぽたきますけどね。

私はカメラが濡れると困るので、タオルでくるみましたが、母親は帽子をかぶっているのに、その上からスーパーの袋をかさかさかぶっちゃってます。

両手はビニール袋を押さえているので、危ないから(下が濡れているから)ビニールとったら?と言うんですけど、「だって帽子が濡れる」ですって。

母親を先に行かせて、私は後ろからついて行きました。

                

※写真はクリックで別画面が開き更に再クリックで拡大します。戻る時はバナーの戻るキーで

中はもちろん暗く、スポットライトがついているところが明るく見えますが、眼を凝らさないと見えない具合の灯りです。ストロボをたいている人がいたので、そうたと、カメラのストロボの存在を思い出したのですが、(別付けタイプ)うん?カメラがいつもよりもちょっと軽い?ふとストロボを探すと、なんとストロボの容器が開いている!!どこに落としたか、探しようがないし…。混んでいて、後ろに戻る事なんかできませんしねえ、ここでおとしたかどうかもわかりませんから、あきらめました(ガックシ

だから、写真はストロボなしで写していますよ~~。

上の写真の最後の写真は覗き窓のようなものがあって、並んで見てきました。かなりの行列だったので、期待したんですが、どうでしょうか???

その、並んでいる時に見つけました。

わかりますか?どこから種が落ちたのか、植物が芽を出しています。すごいでしょ?かなり高いところで、思い切り手を伸ばしてズームして写しましたが、標準ズームレンズなので、これが精一杯。下の写真はトリミングして拡大してみましたが、すみません、ボケちゃってます。ここの明りは外の陽が木漏れ日になっているようです。ここで、大きくなったらすごいですよね。

資料館が併設になっているの、その様子は次の記事で


生きているって価値がある

2012年09月01日 | 生きる道

ここのところ、忙しく、ただでさえ、日記から過去録になっているブログですが、更に順調に間延びしっぱなしになってますm(__)m

まだまだ、野暮用は片付かずというか、益々増えて行っております。

そして、また、問題も発生中!はい、順調に!

①とどちゃん、Gオさん、Bこさんより先に、頭脳空白地帯が発生か事件→詳細はそのうち。

②伯父さん入院中。見舞いはどうするか騒動発生中。刻々と変化中でございますわ。(この伯父さんはこの後出てくる伯父さんとは別の伯父さんです。)

と言う訳で、ただでさえ、混乱中の我がドタマ。絡まり合っております、ハイ。

と、そんな中、弟から、曰くクロイヌ宅急便(弟の飼い犬は真っ黒いわんこで、わんこの散歩の途中で届く)が届きました。私も久しぶりにウオーキング(いやなに、ほっつき歩きですわん)に出かけていて、ポストを覗くとクロイヌ宅急便が入っていました。

この、宅急便はあて名なしなんで、GオさんやBこさんの前にとりだしておかないと、めんどっちいことになります。まあね、散歩ついでなんだし、姉さんに届けるのに、あて名はいらんべと言う事なんすけど、結構めんどくさい事になるんですわよ。

中身はDVDと写真でした。

少し前に故郷に行った時の写真。

懐かしい景色と(私はカメラを置いて行ったので、弟のカメラで写しておきました)みんなで撮った写真。

DVDは認知症でもう息子の顔もわからなくなっている伯父さんがTVの取材を受けた時の録画が入っていました。

「地域で暮らす」と言う事を考えるドキュメント番組で、60分のTV番組の録画です。伯父さんだけでなく、他の高齢者ももちろん出てくるのですが、伯父さん夫婦、結構長く出てました。

はじめは、わあ、伯父さん写ってる~~みたいな、ちょっとみーはーな感じで見ていたんですけど、久々に感動してしまいました。

一番、じ~んと来たのは、地域医療に携わっている医師が、寝たきりの100歳近くまで生きたおばあちゃんの遺影を見た後、伯父さんの家に来て、伯父さんのお地蔵さんのようになった、顔を見ながら、伯母さんに

「さっき遺影を見ながら思ったんだけど、どんな状態でも生きているって価値があるって思ったよ。そのおばあちゃんは寝たきりで、もうなんにもわからない人だったけど、でも寝たきりでも生きてるって価値があることなんだなあって。亡くなってしまって本当に生きているって価値があることなんだなって。どんな姿で、どんな状態でもね。」

と言うところです。

伯父さんは何にも(息子の顔も、診察してくれている医師の顔もわかりません。)わからなくなって、でも、何か話しかけるとにっこり、にっこり、するんです。

伯母さんのことは(妻だとわかっているかどうかはわかりませんが)大好きで、伯母さんが台所にいると、後追いしてよちよちやってきます。するとおばさんが

「なあに、お父さん、手伝ってくれるの?」と聞くと、おじさん、後ろから、伯母さんのそでをにっこりの顔で、ちょんって人差指でつつくんです。そして、伯母さんの後ろに立って、にっこり、にっこり。

お医者さんが誰だかわからないので、先生が、話しかけても、ちょっと固まって別の意味のお地蔵さんになっているんですけど、その、固まったお地蔵さんに先生は、

「若くて何でもできるから生きている価値があるんじゃなくって、おじいちゃんのようになっても、なんにも出来ない(役に立たない)けど、いや、だから、生きている価値があるなあってつくづく思うよ。」って言ってくれました。

その寝たきりのおばあちゃんも、庭の見える窓辺のベットで、ずっと外を見て過ごしていました。

ご飯を食べる時も、「今日はいつも来る小鳥がまだ、姿が見えないなあ」と言うのが気になって、ご飯が食べられなかったり、診察に来た看護師さんに、「花が…、花が…、咲いた…見て、咲いた」と言う指先には、真っ赤な大輪の牡丹の花が咲いていました。

診察をしてくれた先生に「先生…は、何…が、好…き?」

Dr。「そうだなあ、山の幸?山菜が好きだな」

おばあちゃん困ってもごもご…。

ご家族が、「自分がもう、山菜はとりに行けないから困ったと言っている。先生に何かとってきて食べさせてやりたいって思ったんだよ。」って教えてくれました。

先生が帰ろうとすると、

「先生、体に気を…つけ…てね。無…理…しないで…ね。」と先生の手を握って言います。

亡くなったのはそのおばあちゃん。遺影は満面の笑顔。邪気の全くない、まん丸のお顔のおばあちゃんがまん丸の笑顔。思わず、こちらも笑ってしまうような大笑顔なんです。

先生は、伯父さんたち夫婦が並んで笑顔で見送るのを車の中から見ながら、つぶやきます。

「都会なら、あの笑顔はあっただろうか。山奥のこの田舎だから、あの人たちは穏やかに笑顔で暮らせるんだよね。」

最後は伯父さんたち夫婦が、家の中から出てきて、伯父さんがよちよち歩く後を伯母さんがみまもりながら歩き、家の前の坂を下りてきたところで、二人並んで座り、引いて行く画面の中で、景色の中に溶け込んでいくところで終わりました。

春に私の母親が、ここから自分の生家を景色と一緒に写してと言ったのと、全く同じ景色でした。

伯父さんが認知症と診断されたのはもう12年も前です。息子の顔がわからなくなってからもう5年になります。それでも、穏やかににっこりして生きていられるのは、大好きな伯母さんと、生まれた時からずっと変わらない景色の中で、暮らせるからなんだなって。暮らしていくにはとても大変な不便なところです。

伯父さんに認知症があっても、体の方は何もないのと、伯母さんが元気でそして、なによりとても伯父さんを大事にしています。デイケアなどで写してもらった伯父さんの写真を大きくして何枚も額に入れて飾っています。息子は「今が一番ラブラブだよな。」と言うと伯母さん、「そうだな。今が一番好きだし、かわいいなあ」なんて言います。

私も、思います。

伯父さん、充分生きている価値はあります。

だって、萎えていた私の心もよみがえらせて、とってもぽっかぽかにしてくれたもの。

お地蔵さんのような、あったかなほっかり笑顔。また、見たいなあ~

※この伯父さんの家に「けいいっさ」がいました。けいいっさの生き様というか、逝き方が思い浮かびました。この家でおじいちゃんもおばあちゃんも逝きました。私たちはもう、そのような亡くなり方はできないでしょうが、伯父さん伯母さんは自然にこの地にいてほしい。そう思います。