なみへい☆ブログ

青春時代アタマが固すぎてはじけられなかった後悔から、今頃はじけようとあがくちょっと見苦しい日々の記録

人間の目で

2010-11-27 08:13:02 | 日記・雑感
 よかったー。
 義母のポリープは悪性ではありませんでした。
 弱音をはかない義母ですが、やはり心細かったと見え、おととい結果を聞きにいくのについていこうと早引きしてきたら、「いっしょに来てくれるとは思わなんだ」と喜んでくれました。

 なにが食べたいか聞いたらおすしというので作って二人で乾杯しました。
 ああ、よかった。
 
 

  ここらでおすしといえばバラ寿司で、わりとしょっちゅうつくります。翌日の弁当

 昨晩は、自宅に戻りました。
 ちょうど、地域の9条の会の結成5周年集会があり、夫と実母とともにでかけました。

 講演は品川正治さん。
 高校生、学生が、戦争で死ぬ前に何を読んでおきたいかを選んで勉強していた時代に、「国家が戦争しているもとでどう生きればいいのか」という問いをたててカントの「実践理性批判」を学んだ品川さん。
 最前線での戦闘体験と終戦後も続いた戦争(国共内戦)をへて、二度と戦争のない国にしなければアジアの人々に申し訳がたたないじゃないかという思いで復員してきた船の上でであった日本国憲法の条文案。9条を読みよくぞここまでという驚きと喜び。自分のたてた問いは間違っていた、国家がする戦争のもとでどう生きるかではない。戦争は自然現象でない。戦争を始めるのも人間なら、それを止めることができるのも人間、それをあらわしたのが9条だと。
 人間の目でみた戦争、人間の目でみた経済にもふれ、行く先を決めるのは人間。主権者としてどうするのか、一人ひとりが問いをたてて生きてほしいと呼びかけられました。

 人間の目で戦争を見る。本当に大事だ。
 だからこそ、私は、延坪島の人の命を奪った北朝鮮の蛮行を許すことができないし、沖縄県知事選で、ぶれずに県内移設反対のイハさんを当選させたい。
 そんな思いを強くしました。

 沖縄のみなさま
 品川さんも言っていました。主権者ひとりひとりが行く先を決めるのだって。
 投票にいって、未来を自らで選び取ってくださいますように!
 


なぜか今年は立て続け

2010-11-19 07:54:35 | 日記・雑感
 今度は、義母が入院。

 先月末、大腸の健診でひっかかった。知らせを聞いて重い気分になる。
 急いで帰宅したが、しかし義母は淡々と、いつも通り畑しごとをしていた。
いちごの苗を植え、乾燥させたさやを踏んで小豆を取り出す。

 わたしもよけいなことは言わなかった。近所のうわさや、どこでもシカやサルの害がひどいだとか、よその土地では、山にドングリがなくてクマが家の中で冷蔵庫をあけていたそうだとか、そんな話をしながら、力仕事を引き受ける。

 「まー、おかげで仕事ができたできた」とねぎらってくれるので、「手伝わんと食べるばあ(ばかり)じゃサルと変わらんが」(わたしはこの土地の生まれでないが、こっちで過ごす時間が長くなって方言がうつってしまった)と言ったら「そうかそうか。サルたぁええか(サルよりましなのかい)」と大笑い。まあ、ほぼサルなんだけど。

 数日後、内視鏡術を受けた義母。わたしも経験があるが、前日から下剤をのみ、翌日は大量の腸洗浄剤を午前中いっぱいかけて1升ほども飲まなければならないつらいものだ。
2つのポリープが見つかった。幸い開腹せずに内視鏡で除去できたが、そのまま入院となった。

 翌日は検査で疲れたのかなんだか弱ってうとうと眠ってばかりいる。絶飲食だから起きていてもつまらないだろうが、大丈夫かなと心配になった。
 昼にいったん引き上げた。近くの町立病院で車なら10数分だが、なんせ運転できないから、電動アシスト自転車で30分。コミュニティバスは一応あるが、2時間おきの1日5本で、しかも日曜は休みである……。

 昼を食べ、庭の松の剪定をしてもらったあとをさあ片付けようと出てみたら、近くに住む夫の従兄のお嫁さんHさんが、気づかない間に片付けてくれていた(造園師の資格があって剪定をしてくれたのもこの人)。

 ならばと義母が気にしていた馬鈴薯を畑で掘っていたら、平日の昼間に私がいるというので近所の人が声をかけてくれる。「お母さんはでかけとるん?」「ええっと……」入院のことを黙っているわけにもいかない。「じゃあ、○○の当番今月かわったげるから」。ありがとうございます。

 今度は別のおばあさんが柿を持ってきてくれる。「この間おかあさんにとってもらったんじゃけどあんまり持っていったようでねえから」。いえ、大量にありましたけど……。でもいいや。うちのは今年はだめだったし、いただいたのは古い木のなのでたいそうあまい。

 みんな親切だ。

 山にあがって墓参りをし、ヘビを踏んづけそうになりながら降りてきたら、Hさんがいたのでお礼をいうと、買い物ついでに病院まで車に乗せてくれるという。

 朝より少し元気になった義母にバレーの試合を見られえよ、とテレビカードを渡したり買い物したりしてまた乗せて帰ってもらったらもう日が暮れた。

 大きなじゃがいもがいっぱい掘れたので、調子に乗ってコロッケをつくったら馬鹿でかいのが18個もできてしまった。Hさんに掘ったばかりのごぼうをもらったのでトン汁もつくったらこれまた大量にできてしまった……。
 
 翌日は夫と交代して往復4時間半の通勤をし、揚げ物は帰ってから私がやるとは言ったけど、ほうれんそうのひとつくらいゆでてもバチあたらんやろ!と夫とけんかし(一方的におこり)、洗濯物を干してくれたのはいいが入れてくれてないとけんかし(おこり)、コロッケをふたりで全部平らげ、おでんをつくり、あしたも早いのにいつまでテレビみてんのよとけんかし(おこり)……

 また翌日は……てな具合に日が過ぎ、その間に無事に義母も退院した。

 組織検査の結果はまだ出ていない。悪いものでないといいのだけど。