失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

10x10その1 異社競作盤

2015-02-23 | 8cm論
10周年企画その1。

「10x10」と銘打って、10枚ずつ10回の予定。

第一回は「異社競作盤」。異なるレコード会社から同一タイトルのCDがリリースされたものを並べてみる。今まで紹介したものばかり。

上段

1992.11.9リリース。
愛のWAVE
左、東芝EMI盤、右、SONY盤。アーティスト名は2枚とも「カールスモーキー石井 松任谷由実」。4トラックのうち3曲目、表題曲の半カラオケがそれぞれユーミン、カールスモーキー石井のヴォーカルを残した別ヴァージョンになっている。ジャケの違いはレコード会社ロゴのみ。


1994.3.9リリース。
左、東芝EMI盤「今夜はブギー・バック(nice vocal)」小沢健二 featuring スチャダラパー
右、Ki/oon Sony盤「今夜はブギー・バック(smooth rap)」スチャダラパー featuring 小沢健二
この2枚はそれぞれ3トラック入り。タイトル曲含め、すべて別ヴァージョン。ご覧のとおりジャケも別モノ。


下段

1995.4.28リリース。
WATERMELON
左、東芝EMI盤は高橋幸宏 featuring 東京スカパラダイスオーケストラ名義。右、EPIC/SONY盤は東京スカパラダイスオーケストラ featuring 高橋幸宏名義。表題曲はまったく同じトラックで、カップリングはそれぞれのソロ。カラオケなしの2曲入り。文字の色違いだけかと思ったら、よく見ると写真もまったく違う。東芝EMI盤で一番手前の椅子に寝そべっている幸宏が、EPIC/SONY盤では右上のクレーン上の椅子に座っている。

スカパラメインのSONY盤は初登場なので一応紹介。

②花ふぶき~愛だろ、愛っ。~ 東京スカパラダイスオーケストラ
冒頭に永瀬正敏による「愛だろ、愛っ。」のナレーションが入る。サントリー〈ザ・カクテルバーCF曲〉。


1996.11.30リリース。
キャンドルを消さないで
左、WARNER MUSIC盤は「大沢誉志幸・かの香織」、右のSONY盤は「かの香織・大沢誉志幸」。3曲入りで、表題曲とそのカラオケは同じトラック。2曲目はそれぞれのソロ曲。デュエットなのに半カラオケなし。ジャケの絵がつながっている(下の白い猫)のにリンクでは逆に置いてしまった。正しく並べた写真を出せて嬉しい!

1998.11.25リリース。
パーティーをぬけだそう!
左、東芝EMI盤、右、EPIC/SONY盤。アーティスト名は2枚とも「忌野清志郎と篠原涼子」。4曲入りで書き下ろし3曲!表題曲の半カラオケが4曲目に入ってる。


裏ジャケを並べる。



小沢&スチャと清志郎&涼子が2枚合わせると完成する絵柄でポイント高い。ユーミン&石井と大沢&かのは間違い探しレベルの微妙な差。




次点、「僕らが生まれた あの日のように」USED TO BE A CHILD 1993.2.19リリース。
USED TO BE A CHILDとは、飛鳥涼、小田和正、カールスモーキー石井、玉置浩二、徳永英明、浜田麻里、山本潤子の7名によるユニット。作詞・作曲は飛鳥涼・小田和正。
左がファンハウス/ポニーキャニオン盤、右がソニー盤。表題曲とそのカラオケの2曲入りで、2枚ともまったく同じ内容。ジャケ左上の絵(子供の顔)の色が違うのと、最下段のレコード会社ロゴが違う関係で、アーティスト名が入る位置がわずかに異なる。
これは「愛のWAVE」記事のコメント欄で3rd=Dさんに教えていただいた。ありがとうございます!


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
10x10その1 異社競作盤 (再生ヲタ)
2015-02-24 08:40:30
僕も8cmシングルをいくらか持っていますが、
こういった記事は大変有難いです。
ダブったCDは売るなりして手放してしまうことが多いので、
こういった違いに気付かないまま手放したものがあるかと思うと…。
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Unknown (nakamura8cm)
2015-02-25 00:45:33
コメントありがとうございます。
参考になりましたら幸いです。

半カラオケ2種が別々の盤に入ってて、補完し合ってるのがデュエット競作盤最大の萌えポイントです。
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Unknown (3rd=D)
2015-02-25 20:14:32
この手の盤がこんなにあるんですね!
私は自分がコメントした事すら忘れておりました…笑
お役に立てて光栄です。
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Unknown (nakamura8cm)
2015-02-25 23:15:30
改めて、その節はありがとうございました!
最近はこういうのあるんですかね?
90年代の流行だったのかな・・・
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情報提供 (NANOHANA)
2015-11-19 02:18:45
真矢 with 椎名へきる「漂流者」(マーキュリー&ソニー)
違い→カップリングに男声or女性用カラオケとそれぞれのソロ曲


セキララ~つぶやきと桜井~「フラワー ジェネレーション」(東芝EMI&キューン)
違い→タイトル曲・カップリング曲がヴァージョン違い(赤裸々ゆえにRED VERSIONとNAKED VERSION)、曲中のつぶやきトークが違う。
セキララ~つぶやきと桜井~までが正式アーティスト名。つぶやきさんはソロも出していて、その時はセキララ~つぶやきひとりぼっち~で出してたので。


吉幾三&川中美幸「出張物語」(徳間ジャパン&テイチク)
違い→カップリングに男声or女性用カラオケとそれぞれのソロ曲
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情報提供2 (NANOHANA)
2015-11-19 02:29:51
異社でも競作でもありませんが、裏ジャケが繋がっているという点では、
・袴田吉彦「本トの気持ち」
・内藤剛志「夢の続き」
・浜田雅功「幸せであれ」
の3枚は横に並べると繋がっています。人気者でいこう!の企画モノです。99年のことです。
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情報ありがとうございます! (nakamura8cm)
2015-11-19 17:42:56
まだまだあるんですねえ。
「フラワー ジェネレーション」はEMI盤を持っています。
桜井さんメインのキューン盤も目にしているはずと思いますが、違う盤だと気づかなかった可能性大ですね。
ふたりともホーダーシャツでオーラない系だから…
つぶやき別ヴァージョンてのもポイント高い!

「漂流者」「出張物語」はまったく知りませんでした。探してみます。

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