失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ピアノ・レッスン」 マイケル・ナイマン 1995年

2006-04-28 | 
映画音楽オムニバス8cm。 マイケル・ナイマンは、イーノのObscure Recordsから「Decay Music」(1976)でデビュー。ロバート・フリップやデヴィッド・カニンガムとも交流がある、ミニマル・ミュージックの巨匠。 80年代、英国の変態映画監督、ピーター・グリーナウェイとの仕事で評価が高かったが、1992年のジェーン・カンピオン監督『ピアノ・レッスン』の音楽を担当し、一躍メジャー . . . 本文を読む

「アリソン/Calling you」 ホリー・コール・トリオ 1994年

2006-04-27 | 
コーリング・ユー・アゲイン。 「calling you」と言えばこの人の持ち歌みたいなことになってる(のは日本だけか?)。アルバム「Blame It on My Youth」(1991)は、日本では「コーリング・ユー」のタイトルでリリースされ、ヒットした。中古屋で見かける頻度の高い一枚。カナダ出身のジャズ・シンガー、ホリー・コール+アーロン・デイビス(piano)+デヴィッド・ピルチ(bass) . . . 本文を読む

「バグダッド・カフェ」オリジナル・サウンドトラック 1989年

2006-04-25 | 
映画音楽。歌のタイトルではなく、映画のタイトルが、そのまま8cmのタイトルになっているものは少ない。 80年代に生まれたスタンダード・ナンバーのひとつ、「CALLING YOU」を2ヴァージョン収録した、サントラ・シングル。 ①CALLING YOU/Jevetta Steele (Bob Telson) こちらが映画「Bagdad Café」の主題歌になった、女性ヴォーカル・ヴ . . . 本文を読む

「太陽の下の18才」 ロング・バケーション 1995年

2006-04-23 | 湾岸系
2006.4.15ムーンライダーズを見た。 もう、あの夜のことだけで第3回。 シネマの怒涛のパフォーマンスの後、唯一の現役バンドはどう受けて立つのか? セットリスト書いとこ。 1彼女について知っているニ、三の事柄 2ヴィデオ・ボーイ 3無防備都市 4沈黙 5いとこ同士 6バックシート 7水の中のナイフ 8名犬ロンドン物語 9ドッグ・ソング 10スイマー 11エレファント 12SATISFAC . . . 本文を読む

「ガーリックレプリカ DISC3」 タイツ 2006年

2006-04-21 | 湾岸系
当ブログ、初の新譜!…といってもベスト盤の一枚だが。 2006.4.15シネマを見た。 ポータブル・ロックのどちらかというと体温低めのサウンドを楽しんだあと、こちらも伝説の「シネマ」登場。 私の高校時代の憧れの女性、鈴木さえ子様がドラムを叩く!もうそれだけでクラクラ。左上のアルバム「モーション・ピクチャー」(1981)一枚を残し、解散してしまったバンドがなぜか25年の時を越えて蘇る。松尾さんがM . . . 本文を読む

「NATURAL EMOTION」 EQ's 1989年

2006-04-18 | 湾岸系
2006.4.15ポータブル・ロックのステージを見た。 ムーンライダーズ30周年企画の一環で、ポータブル・ロック&シネマという伝説のバンドが復活した。シネマの一色さんの言葉を借りれば「パンドラの匣を開けてしまった」ような独特の緊張感と祝祭的な雰囲気に溢れた不思議なステージだった。もちろん私は両バンドとも初体験。野宮さんですら生で見たのは初めてだった。 おそらくポータブル・ロック現役時代はこれほ . . . 本文を読む

「THE LOCOMOTION」 STEWART & GASKIN 1988年

2006-04-17 | 
カンタベリー系8cm。 プログレは極論すればヨーロッパ、特にイギリスのムーヴメントと言ってしまっても…いや、ドイツもイタリアも凄いのあるけど…まあ、いいでしょう。英国的(あるいはヨーロッパ的)な暗さはプログレを考える上で重要なファクターである。クリムゾン、YES、ELPといったビッグネームの間では、メンバーの人事異動、ゲスト参加、バンドの解体・再編が頻繁に行われ、マニアさんの間での、記憶力合戦の . . . 本文を読む

「リヴィング・イヤーズ」 マイク&ザ・メカニックス 1989年

2006-04-12 | 
フィル・コリンズだけじゃないんだぜ。 GENESISの顔の長いヒト、ギターとかベース担当、マイク・ラザフォードのソロ・プロジェクト。85年に「Silent Running」などのヒットを放ち、メジャーバンドのひとつになった。 フィルの「恋はあせらず」は82年、ガブリエルの「スレッジハンマー」は86年。ジェネシスな人たちが暴れまくっていた時代。 MIKE + THE MECHANICS are; . . . 本文を読む

「スウィーテスト・シング/ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」 U2 1998年

2006-04-11 | 
U2のシングルって結構買った記憶があったけど、8cmCDはこれしか手元になかった。ほとんどアナログだったんだ。7インチも12インチも(プリンスほどじゃないにしろ)、そこそこ散財しました。 Daniel Lanois & Brian Enoのプロデュース・ワーク中、セールス的には最大の成功作「The Joshua Tree」(1987)からの3rdシングル、「約束の地」(Where the str . . . 本文を読む