失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

2023.8.8 #8cmCDを聴く3人夏休み特大号〈後編〉

2023-08-29 | 8cm論



DJタイムにあとはトークコーナー。もともとディスク百合おん、中尊寺まい(ベッド・イン)、斉藤伸也(ONIGAWARA)の3人が好きな8cmCDをかけながら話すイベントなので、ここからが通常スタイル。伸也さんが選んだ富樫明生は好きな8cmだったので嬉しかった。

3人のトーク30分のあと、ゲストとして呼びこまれる。

事前に百合おんさんからこのイベント過去4回のアーカイブ(参加者の肉汁男優さんTwitterのまとめ)を送ってもらい、それを踏まえて3人が好きそうな8cmCDを選んで欲しいとの依頼があった。張り切って選んできたよ、nakamura8cm レコメンドコーナー!

まずは百合おんさんへのおすすめ8cm。

「だってMuchacha」Never Ending Story 1995年
作詞:Mika Watanabe 作曲:井上ヨシマサ 編曲:N.E.S.
今年この盤を購入したときTwitterにあげたら、百合おんさんが「前に大阪で聞いてよかった」とコメントくれたのでこれは間違いなく好み(安全策)。DJ的にも使える女性ヴォーカルのダンストラック。

続いてちゃんまいへのレコメンド。の前にちゃんまいことアカナ/中尊寺まいがジャケに登場した3枚を本人に見せて古参アピール。もちろん後でサインいただいた。


「精神的M」木村恵子 1990年
作詞作曲:木村恵子 編曲:鈴木茂
私の「ちゃんまいってMっぽいじゃないですか」のフリにノリよくリアクションいただきありがたや。シティポップ名盤として知られる『STyLE』(1988年)から2年。ビジュアルや歌詞はやや迷走してる感あるけどサウンドは極上。

そして伸也さんへのおすすめ。
先ほどの富樫明生「Let's A•B•C」はちょうど私も持ってきていたので伸也さんのと並べてワンペア。じゃあファンクものでしょ、とこの盤を。

「FUNKY KING PART 1」FUNKY KING 1988年
作詞:FUNKY KING/MAC THE SEIKOH/Dr. YANN 編曲:ヤン富田
ファンキー・キングこと中村ゆうじ&いとうせいこうの掛け合い。
JB "Sex Machine"そのまんまだがJBのクレジットはどこにもない。
バブリーで余裕があった時代の企画だよね、と一同遠い目。

2周目。

for ディスク百合おん
80s K-POPを。

「スウィート・サマー・ナイト」ユ・ミリ 1988年
作詞:山口美江 作曲:井上大輔 編曲:船山基紀
ソウル出身バークリー音楽院卒の柳美里(同名の小説家とは別人)唯一のシングル。しば漬けの下世話極まる歌詞もよいし、井上大輔・船山基紀の職人芸も見事。なんと言っても日本語ネイティブでないシンガーの舌足らずな歌唱がたまらん。水着の女性のお尻ジャケも最高。3日前のDJイベントでかけたばかりだったのでDJタイムには出さなかったけどここで紹介できて満足。この夏の私のアンセム!最後の撮影タイムで私が持ってたのはこの8cm。

for 中尊寺まい
「愛しているならDON'T KISS ME」SHOES 1993年
作詞:甲斐ケンジ、作曲:芦沢和則、編曲:籠島裕昌
マイナーアイドルユニット唯一の作品。オケヒが喧しい93年らしいサウンドに哀愁のある覚えやすいサビ。廉価版Winkでは片付けられないサムシングを感じる。ちゃんまいが歌ったらハマりそう、と思い紹介。

for 斉藤伸也
「遠い夢に逢えるまで」山田邦子&渡辺徹 1995年
作詞:森雪之丞 作編曲:平間あきひこ
90年代バラエティ番組の両巨頭によるデュエット。家で発掘し全く期待せず聴いたらあれ?いい曲じゃん、と驚いた。どう見てもメジャーな盤なのになぜか中古市場で高額取引されてる…ってことはレア盤なんだろうと確認し、今回のリスト入り。2周目のラストに相応しいメジャー芸能人が歌う知られざる名曲が紹介できた。

レコメンドは3周まではいけるよう用意してた。テンパって分からなくなったときのため一応リストを印刷してきたけど見なくても大丈夫だった。無事役目を終え、ほっとする間もなくプレゼントじゃんけん。残念ながら勝ち残れず、3人の目覚ましボイス8cmゲットならず!

最後は4人でBtoB。


百合おんさん→ちゃんまい→伸也さん→私の順で4周したんだな。

私がかけた4曲は…

「スウィッチ!」ガールズplus1 1996年
作詞:山口雅俊、作曲:中川孝、編曲:モロ・ジョルジオ
ゆるーい90年代深夜ドラマノリをそのまま曲にパッケージ。番組出演者たちの歌唱(ラップもある)がゆるゆるすぎて逆にパンキッシュ。スティールパンでトロピカルムードもあるし夏にぴったり!
好きな曲だったけどこんなに大きな音で聴いたのは初めて。改めていい曲だなーと聴き入っていたら、ちゃんまいが「この曲かわい〜」と気に入ってくれた。かけ終わったこの盤をちゃんまいにプレゼント。家にあと2枚あるからね!

「楽園ホテルに夜がくる」藤野明美 1990年
作詞:戸沢暢美、作編曲:沖山優司
ピュア8cmシンガーの傑作ダンスナンバー。

「Passing Love」麻生由妃 1988年
作詞:永井美由紀、作曲:浅野穣、編曲:長岡成貢
3日前のイベントでも好評だった水着ジャケのかくれた名盤。

イベントの最後の1曲を任され、選んだのはこの曲。

「Cola Boys & Lemon Lime Wendy」smooth 1998年
作詞:西東レモン、作曲:濱方保、編曲:MEGAMOUTH
吉本興業所属のアイドルユニット最後のシングル。少年たちとWendyの恋愛未満な関係を描いた歌詞。3番でWendyは遠い町へ引っ越していっちゃう。百合おんさんご指摘のようにナイアガラ成分ありの擬似アメリカンポップス。

振り返れば2枚を除いて女性ヴォーカルものばかりだった(ま、これはいつもどおり)。

最後に記念撮影。


終演後後片付けしながらちゃんまいと百合おんさんにサインもらった。




ONIGAWARAは残念ながら8cmリリースがないので持ってなかった…

ちゃんまい、百合おんさんと別れ、渋谷駅まで伸也さんと一緒に歩いていたらONIGAWARAファンの若者に声をかけられ「一緒に写真いいすか?」と撮られてた。
伸也さんポーカーフェイスだけどあとでぼそっと「こんなこと初めてです」と微妙に嬉しそうで萌え。

8cmCD35周年に相応しい夏の思い出。
主催の3人はもちろん、見に来てくれた皆さんもありがとうございました!



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