前回からの流れで言えば、これ以外ありえない。
1994年の名曲、"BOOGIE BACK"だ。
「パーティーをぬけだそう！」に先立つこと2年、EMI/SONYという同じペアから極めて似た企画でリリースされたのがこの2枚。と、言うより、「ブギー・バック」のヒットに気をよくした両社が2匹目を狙った企画が「パーティーを…」だったのだろう。テーマも「パーティー」で共通してるしね。
さて、今回は裏ジャケットのみ。
右が小沢所属の東芝EMI盤、左がSDP所属のKi/oon Sony盤。この翌年、SDPはEMIに移籍したりする。
「今夜はブギー・バック」小沢健二 featuring スチャダラパー
①今夜はブギー・バック(nice vocal)
小沢の歌多めのヴァージョン。SDPのラップの頭が「16小節の旅のはじまり」。
②今夜はブギー・バック(meanwhile back at the party)
小沢のヴォーカルはなし。①では聴けないアニのラップ（Ki/oon Sony盤に入ってる）の一部が使われている。
③今夜はブギー・バック(ヴォーカル用カラオケ）
「今夜はブギー・バック」スチャダラパー featuring 小沢健二
①今夜はブギー・バック(smooth rap)
SDPのラップ多めのヴァージョン。ラップの頭が「24小節の旅のはじまり」。構成が違うのに、EMI盤とはサイズが1秒しか違わない。後述のように様々なヴァージョンのある曲だが、これがベスト・トラックかな、やっぱり。
②今夜はブギー・バック(Live at BIG EGG?)
LIVEっぽい音処理をしたリミックス・ヴァージョン。シンコの技が冴える。
③今夜はブギー・バック(ラップ用カラオケ）
WORDS & MUSIC BY K. OZAWA, M. KOSHIMA, S. MATSUMOTO, Y. MATSUMOTO
個人的には、試験勉強をしながらエンドレスでリピートしていた思い出の一曲。歌詞のとおり、「心のベスト10 第一位は こんな曲だった」。この後、アルバム「LIFE」からヒットを連発し、TV番組で王子様キャラを確立することなどまだ思いも及ばなかった94年3月のこと。歌モノ＋ラップという海外でもよくあった企画だが、もともと交流のあった小沢とSDPが、お互いのいいところを出し合って生み出した90年代のマスター・ピース。
「ブギー・バック」にはリミックスやリメイクなど、様々なヴァージョンが存在する。小沢が最新アルバム「Eclectic」（2002年）で「今夜はブギーバック／あの大きな心」としてリメイクしている他、SDPの「Cycle Hits」に２つのリミックスが収録されている。ひとつは何と小山田圭吾によるリミックスで、当時不仲が噂されていたDouble KOを入れ替えてみせる（小山田がヴォーカル！）という大胆な企画。小山田企画があまりに派手なので陰に隠れている感もあるが、Remixed by 高木完、K.U.D.O.(MAJOR FORCE PRODUCTIONS) のヴァージョンも素晴らしい。こちらはヴォーカル・パートを外国人の子供達がダラダラと歌っており、超脱力系に仕上がっている。他にも、宇多田ヒカルがライブでSDPを招き、カヴァーしたのも有名。
2枚とも1000円、発売日に普通にレコ屋で2枚とも買った。
内容関連記事
Flipper's guitar
渡辺満里奈
ところで。このシングルを2つ持った瞬間、ん？何か変だぞ…微妙に重さが違う。開けてみると原因が分かった。Ki/oon Sony盤は2枚組みだった！完全に忘れていたな。型番は一枚分なので、オマケが付いているという扱い。「MUSIC CATALOG Vol.7」と題されたKi/oon SonyのサンプラーCD(10曲入り）だった。各アーティストからコメントが寄せられている。いきなり「ビンゴボンゴのユースケ・サンタマリアです」と、今に比べるとややテンション低目の声が聴ける。ちなみにお題が「思い出の一曲」ということで、SDPは「今夜はブギー・バック」（「思い出」って言ってるのに！）、ピエール瀧は「スーパーマンのテーマ」（バカ）とフザケた答え。他の人は真面目に答えてるのに…。「ブギー・バック」以外に電気グルーヴの「N.O.」も収録されている。これで謎がとけた。「N.O.」にもサンプラーCD（おそらくこれと同じもの）が付いていたんだ。間違いない。
2枚組関連記事
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「春咲小紅」矢野顕子
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さて、今回は裏ジャケットのみ。
右が小沢所属の東芝EMI盤、左がSDP所属のKi/oon Sony盤。この翌年、SDPはEMIに移籍したりする。
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①今夜はブギー・バック(nice vocal)
小沢の歌多めのヴァージョン。SDPのラップの頭が「16小節の旅のはじまり」。
②今夜はブギー・バック(meanwhile back at the party)
小沢のヴォーカルはなし。①では聴けないアニのラップ（Ki/oon Sony盤に入ってる）の一部が使われている。
③今夜はブギー・バック(ヴォーカル用カラオケ）
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①今夜はブギー・バック(smooth rap)
SDPのラップ多めのヴァージョン。ラップの頭が「24小節の旅のはじまり」。構成が違うのに、EMI盤とはサイズが1秒しか違わない。後述のように様々なヴァージョンのある曲だが、これがベスト・トラックかな、やっぱり。
②今夜はブギー・バック(Live at BIG EGG?)
LIVEっぽい音処理をしたリミックス・ヴァージョン。シンコの技が冴える。
③今夜はブギー・バック(ラップ用カラオケ）
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個人的には、試験勉強をしながらエンドレスでリピートしていた思い出の一曲。歌詞のとおり、「心のベスト10 第一位は こんな曲だった」。この後、アルバム「LIFE」からヒットを連発し、TV番組で王子様キャラを確立することなどまだ思いも及ばなかった94年3月のこと。歌モノ＋ラップという海外でもよくあった企画だが、もともと交流のあった小沢とSDPが、お互いのいいところを出し合って生み出した90年代のマスター・ピース。
「ブギー・バック」にはリミックスやリメイクなど、様々なヴァージョンが存在する。小沢が最新アルバム「Eclectic」（2002年）で「今夜はブギーバック／あの大きな心」としてリメイクしている他、SDPの「Cycle Hits」に２つのリミックスが収録されている。ひとつは何と小山田圭吾によるリミックスで、当時不仲が噂されていたDouble KOを入れ替えてみせる（小山田がヴォーカル！）という大胆な企画。小山田企画があまりに派手なので陰に隠れている感もあるが、Remixed by 高木完、K.U.D.O.(MAJOR FORCE PRODUCTIONS) のヴァージョンも素晴らしい。こちらはヴォーカル・パートを外国人の子供達がダラダラと歌っており、超脱力系に仕上がっている。他にも、宇多田ヒカルがライブでSDPを招き、カヴァーしたのも有名。
2枚とも1000円、発売日に普通にレコ屋で2枚とも買った。
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ところで。このシングルを2つ持った瞬間、ん？何か変だぞ…微妙に重さが違う。開けてみると原因が分かった。Ki/oon Sony盤は2枚組みだった！完全に忘れていたな。型番は一枚分なので、オマケが付いているという扱い。「MUSIC CATALOG Vol.7」と題されたKi/oon SonyのサンプラーCD(10曲入り）だった。各アーティストからコメントが寄せられている。いきなり「ビンゴボンゴのユースケ・サンタマリアです」と、今に比べるとややテンション低目の声が聴ける。ちなみにお題が「思い出の一曲」ということで、SDPは「今夜はブギー・バック」（「思い出」って言ってるのに！）、ピエール瀧は「スーパーマンのテーマ」（バカ）とフザケた答え。他の人は真面目に答えてるのに…。「ブギー・バック」以外に電気グルーヴの「N.O.」も収録されている。これで謎がとけた。「N.O.」にもサンプラーCD（おそらくこれと同じもの）が付いていたんだ。間違いない。
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