それでも永山則夫が好きだ(スピンオフ)

「ねっとわあく死刑廃止」や、無期懲役囚で「とらえなおし」で知られる飯田博久さんや、小松川事件の李珍宇のことを書いたり色々

永山則夫が「追放した元支援者」とここまで酷い戦争をやってるとは思わなかった

2017-01-22 02:20:56 | 永山は元支援者をどう叩いていたのか

左下が、永山元支援者武田和夫氏の著書で、右下が、自分が追放した武田氏に対抗するために、当時永山が作成した私家版の冊子です。(ここでは表紙くらいまでしか載せませんけど。)

武田氏著書の中に、

・『追放後の永山氏の、私に対する無分別な攻撃にも私は公然と応じたし…』(P.139)

・『(永山と)決別後、彼は私の支援を受ける死刑囚を口汚くののしり、私がかかわっているほかの死刑囚たちにも、私との関係を詰問するような手紙を出してまわったようだ。そのうちの一人が、私に手紙をよこして、言ったものである「私もつまらない人間だが、この男ほどではない」時と場合によっては、どこまでも俗物になれる男であった』(P.144)

とは記載があった。

1年前、私は、そんなに真面目に武田氏の本は読んでおらず(おいおい)、多少はパラパラと目を通し、「永山、何やってんだー???」くらいしか思ってなくて…まさか、実際の当時の発行物を見ると、ここまで激しい戦争をしていたとは思ってもみなかった(百聞は一見にもなってなかった)。

 

そもそも、日本国民のほとんどが、シャバと死刑囚がこんなに手紙のやりとりや連絡を激しくやっている、ということ自体知らないわけで…(私も3年前までは知らなかったわけで…)。日本は死刑囚について何も知識がない国民が「死刑に賛成です」と言っている不思議な国で…

これ言ってまだわからないなら、こういう言い方に変えるけど…「私は死刑について私はこ~んなに詳しいけど、それでも死刑に賛成ですわよ!」と、日本国民のほとんどが言えないということ。(例外として、「死刑関連書籍を30冊以上読んでてかなり詳しいが、それでも死刑賛成派」って人にも会ったことあるけどね(^_^;))

 

話がそれたけど…

永山は当初、「死刑囚やルンペン・プロレタリアート救済のために共闘しよう」と言っていたのに途中から、「自分は300年に1人の天才なんだから助けろ」と言うエゴイストに変貌した。それを、武田著書以外の永山関連著書は「永山はやっぱり精神病患者だった」的な説明で済ませている。(下の三著書は、そんな感じ。)

 

一方、あくまで、永山に対して、「こいつは精神病になったのだから仕方ない」ではなく、あくまで理論武装で応じたのが、元永山支援者の武田和夫氏。…この差…私としては『凄いな』の一言なのですが…私だけかなそんなふうに思ったのは

 

あ、そうそう。色々わかってくると、ショックなことは多いですけれども…永山がどういう変貌を遂げようとも、いや変貌する以前に、永山の苦手な部分はあったりもするんですけれども、それでも私はいつまでも永山則夫ファンであることは変わらないっす。



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