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Tappy's WORLD BLOG

たっぴ~@管理人の趣味世界をみなさんに見てもらうためのBLOGです。
よろしく~

金払え!

2006-09-13 23:07:33 | 建築
<<<こんな記事>>>がありました。

住宅なんかで特にそうですが、世間一般に建物を作るときの『設計料』が、タダだという感覚の人が多いような気がします。
モノを作って欲しい、と、施工者に依頼するときに、どんな風にしたいのか、個人ではまとめきれないから、それを成り代わってとりまとめる仕事が『設計』です。
たとえ簡単なプランであっても、さまざまな実地調査や、資料検索、などが発生するんですから、本来、タダですんでいることがおかしいんです。

同様に『監理』という職能も、世間には認識されていないようです。
簡単に言えば、現場が設計図通りに施工されているかチェックする仕事です。
世間では『設計』の一部に『監理』が含まれているようなイメージを持たれている方が多いように思われますが、設計図を書く、ということと、その通りに施工されているかチェックする、というのはまるで別の仕事です。



この前のBLOGに書いた耐震偽装事件にもからむ話なんですが、建築業界というのは、仮にも人の命に関わることもある仕事にもかかわらず、その立場はかくもあやふやで、保証されていないのです。
自由競争が行き過ぎ、ある部分では不当競争、ダンピングがまかり通り、それではやっていけないから、またある部分では『談合』というなのカルテルがはびこっているのです。



正当な仕事に正当な対価が支払われる真っ当な業界になってくれませんかね~

耐震偽装事件

2006-09-06 21:23:16 | 建築
建築業界を揺るがせ続けているこの事件。
今日、姉歯元建築士の初公判が行われました。

でも、僕が今日BLOGに書くのは直接この件に付いてではありません。



姉歯元建築士により建物の構造計算書が偽装され、必要な強度に満たないとされている建築物は全国に86棟存在するとされています。
中でも分譲マンションなどで、基準の50%に満たない建築物が12棟あり、その多くは現在立ち入り禁止になっているらしいです。



・・・と、この一連のニュースを見て、普通の人は何も疑問に思わないんでしょうね。

姉歯元建築士により偽装された構造計算書の内容の一部を見たことがありますが、そりゃ~もう、その物件については一目見て鉄筋が少なかったり、柱の断面が足りなかったり、というお粗末な内容でした。
そう言う意味で、偽装された物件が危険きわまりないのは事実です。

でも、「基準の50%」ってところ、あまり問題になっていませんが、簡易計算によるモノだって皆さん知ってました?

難しくなるんで詳しくは端折りますが、現実の建物をチョ~簡略化して計算ソフトに放り込んで、それがある基準値に対してどのレベルかを判定しているだけ。
本当に詳しく再計算すれば、「安全」って判定される建物も数多く出てくると思います。
もちろんダメなモノはダメっていう建築もいっぱいありそうなんですけどね

この判定基準に対する疑問が1点。



それから、それらの建築が立ち入り禁止になっていることに対して疑問があります。

これも基準をどこにもってきて、どう計算するかによって結果が変わるんですが(この、計算方法によって結果が違うという話とか、一般の方には理解されにくいと思いますが・・・)、昭和56年以前に建築された建物は適応されている基準が古く、昭和56年以降のいわゆる新耐震基準に照らせば、大きく耐震基準に満たない建築が大多数。
今回と同じようにある「基準」で検討したときに、果たしてどれほどの建物が「基準」を上回ることができるのか。

今回の姉歯物件より危険な建築は世の中にゴロゴロあるんです。

それらをおざなりにしたままでヒステリックに姉歯物件だけ立ち入り禁止にする行政、それに対して仮にも個人の財産権を侵されているのに何も言わないマスコミ、って、どちらも、どうなのそれ



すいません。
どうも言いたいことの半分も言えていない気がします。
このネタはいろいろ思うところがあるんですよね~
また、気が向いたら書きます。

ニーハオ・トイレ

2006-08-28 22:55:46 | 建築
今日は(レスが付けにくいと不評な)建築BLOGです

タイトルの「ニーハオ・トイレ」とは、中国でトイレに入ると個室には間仕切りが無く、隣室の人と「ニーハオ(こんにちは)」と挨拶ができる、という中国のトイレ事情をもじった言葉です。
臭い・汚い・コンニチハの3Kトイレらしいです

某建築系のサイトを見ていると、2008年の北京オリンピックに向け、この外国人に評判の悪いニーハオ・トイレを改善する動きが急ピッチで進んでいる、という記事がありました。



僕は4年ほど前、会社の出張で中国に行かせてもらったことがあります。
南の台湾のちょうど対岸ぐらいにあるアモイという都市と、上海に行きました。
その時、すでに北京で2008年オリンピックが開催されることが決まっていましたので、このトイレ問題は改善に向けて動いているという話を現地で聞きましたね。

実際、上海などは、大阪どころか東京より建築の規模が巨大で、超都市化されていました。
5日間中国をうろついたんですが、4年前の時点ですでに外国人向け観光地でニーハオ・トイレは全く姿を見かけませんでした。
あれから4年も経っているんですから、なおさらそんなトイレは都市部では全く見かけることはできないでしょうね~。



また中国に行ってみたいな~

建築士一次試験

2006-08-12 21:10:37 | 建築
えぇ~、建築ネタも週一ぐらいで書いていきますと宣言して、すでに2週間
あらためて今日は建築ネタを書きたいと思います

1級建築士は大きく学科の試験を行う一次試験、製図の試験を行う二次試験があります。
一次試験は「計画」「法規」「構造」「施工」4科目あり、これを一日で受験します。
4科目ともそれぞれ一定基準以上の得点を取り、かつ、総合得点でも一定以上の得点を取らないと一次試験はクリアできません。

二次試験は一次試験をクリアした人だけが受験できます。
一次試験の直前に二次試験のテーマが発表されます。
そして、試験当日、細かな条件が受験者に与えられ、それにそった建物を設計し、A2サイズの答案用紙に製図して提出します。
建築法例を遵守しているか、与えられた条件をクリアしているか、建築的な常識を踏まえているか、わかりやすい図面を書いているか、とかいろいろな(ある面ではよく分からない)ポイントを採点され、最終的な合否が下されます。

これに受かって、晴れて1級建築士として登録できることになります



つい先日、その1級建築士の一次試験が全国で行われました。
毎年、暑い盛りの7月終わりに一次試験が行われるのです。

そして先ごろ、その平成18年度1級建築士一次試験について、建築士の専門学校のある会社が講評を発表していました。
その会社によると、今年の試験はかなり難しかったようで、今年の平均点は昨年より10点近く下がる模様だとか
これはえらいことですね~。

僕が建築士を取ったのは平成12年なんですが、この年の合格率は(うろ覚えですが)12%ぐらいありました。
それ以前もだいたいそれぐらいで推移していました。
正式に発表されていなかったんですが、当時は合格率ありきで、たとえば5000人合格させると決まって、それに合うように合格点が決められているという話でした。
そのため、たとえ自分が試験結果に自信がなかったとしても、他のみんなも悪ければ合格できたのです。

それが平成13年度から試験の採点方法が変わり、上に書いたように、ある基準に満たない者は不合格にされるという方式になりました。
その結果、試験が難しければものずごく合格者が少ないこともあり得るようになったのです。

実際、それまで12%ぐらいで推移していた合格率が、平成13年度は約半分の6.9%まで一気に低下してしまいました。

その後はある程度、試験のレベルが調整されているようですが、それでも合格率は上下動を繰り返しています。
つくづく平成12年までに合格できて良かったと思ったもんです



そんな状況なんですが、今年は特に難しかったと言うことで、今年の受験生は大変そうです。
がんばれ~、勉強したことは無駄にはならないぞ~
(たとえ落ちても)

たまには・・・

2006-07-24 23:29:23 | 建築
このBLOGですが、僕はカテゴリーを5つに分けてアップしています。
すなわち「車」「建築」「カメラ」「Mac」そして、その他モロモロとして「Weblog」という5つのカテゴリーなんですが、自分のBLOGを見ていて気付きました。

極端に建築ネタが少ない!


えぇ~、改めて自己紹介しておきますと、僕は工業系の大学を卒業し、某構造設計系事務所に就職、そこを途中退職し、現在の某施設管理会社に就職、そこの建築担当者として現在に至ります。
一応、一級建築士の免状も取得しています。
もちろん建築が好きで大学に入り、勉強をして、卒業し、途中いろいろあったものの、現在もそれに携わる仕事をしています。
(いわゆる建築家の仕事からは離れてますけど・・・)
もちろん現在でも建築が好きです。

・・・その割には建築ネタが少なすぎやしませんか?
いや、誰に聞いてる訳じゃないんですけどね。

これじゃいか~~~ん
ということに考え至り、これから週一でも建築ネタを書いていこうと考えつきました。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・


でもネタがない



来週からがんばります

ナ○ョナル・ショールーム

2006-06-15 21:09:26 | 建築
今日は建築士会によるLEDについての講演があり、OBPにありますナ○ョナルのショールームに行ってきました。
最新のLED技術に触れたのち、ショールームを見学させてくれました。

その中で「大人の隠れ家」とかをテーマにしたAVルームがあったんですが、これが最高!
天井、壁面には吸音性能の高い材料を使用し、かつ、部屋のコーナーにも音を散らす衝立を設置。
スイッチ一つでプラズマTVに相応しい照明、プロジェクターに相応しい照明など、様々な照明セッティングに変更可能。
当然、5.1chのステレオにフルHDの65型プラズマや、電動スクリーンを設置したプロジェクターなどもぬかりなし。

すっげ~!
こんな部屋が欲し~い!

・・・と思っていたら、一緒に行った今年入った新入社員に「○○さん(本名)、こんなんしそうですよね~」って言われました。

ドキッ!
会社に入って3ヶ月の子に僕の行動パターンが見抜かれてる

身体障害者になって思う事(- -;)

2006-01-06 22:15:40 | 建築
先日のしゅうちぃ号ダウンサス取付オフにて、普段使わない筋肉を酷使してしまったようで、昨日から激しい筋肉痛に襲われています
普通に歩くにも激痛が走る程で、ちょっと足を引きずって歩いているような状態なのです。
まぁ言えば、身体障害者の実地体験学習をすることになりました

そんな時に限って、今日は外を出歩かなければならない仕事が多い日でした。
(いつもはデスクワークが主体の仕事なんですけどね~)

会社を出て、地下鉄を利用して移動したんですが、その時、つくづく『あぁ、なんて健常者の事しか考えていないんだ!』って痛感しました

例えばエスカレータ。
既存施設を改造して後からエスカレータを設置する場合、階段を削って作る場合がほとんどですので、『登り』『下り』のどちらかしか設置できない事が往々にしてあります。
これは仕方ないと思うんですが、こうした場合、大抵『登り』が優先されますよね。
ところが、これが健常者の発想なんです!
足が不自由な方の場合、登りは前のめりになって体を預けるようにして上方に移動できますので、さほど障害にはならないんです。(もちろん段差がない方がよい)
ところが下りは、一段一段、自分の体重を完全に片足で支えなくてはならない瞬間があります。
しかも、下りでは登りとは比較にならないほど視界が開けており、これがさらに恐怖心を抱かせます。(なにしろ転げ落ちたら命の危険すら伴うんですから!)

それ以外にも、ちょっとした手すりの付き方とか、段差のあり方とか、『なにこれ?誰のために作ってんの?』と思う事しきりな一日でした。


全ての人にとって利用しやすい ~ユニバーサルデザイン~ が徹底された街、ってのは理想ですけど、まぁ、施設管理者の端くれとして、なかなか実際そうはいかないということも理解しています。
でも、上に書いたエスカレータの上下方向の優先順位などは、建築学的には『下り』を優先した方がよい、ってのは当たり前なんですよね。
ところが実際の街中ではそうなっていない。
そしてそれをあまり疑問に思っていなかった自分・・・。

なかなか考えさせられた出来事でした

金剛組倒産

2005-12-17 22:17:48 | 建築
最近、平日はちょっと忙しくて、ネットはROMばかり。
今日は昼から、またいつものお店にいって、MOMOのピットストップを受け取ったりといろいろネタもあるんですが、今日は↑タイトルのネタを。

2、3日前のちょっと古いニュースなんですが、大阪の中堅ゼネコン「株式会社金剛組」が倒産した、というニュースが流れました。
それだけなら、まぁよくある話なんですが、この倒産した「株式会社金剛組」というのが、なんと西暦578年創業!1400年あまりの社歴を誇る、日本最古の建設会社だったのです。
会社設立が聖徳太子ゆかりの四天王寺建立のため、というんですから驚きました。
会社のトップが「40代目当主」ですからね~。
なんともすごい歴史を持った企業が、今日まで生き延びていたということになにかロマンを感じました。

倒産した理由が「バブル崩壊に伴う設備投資の金利負担に耐えきれなくなって」という話が興醒めですが・・・

構造計算書偽造事件

2005-11-19 23:55:00 | 建築
昨日のBLOGでちょこっと触れましたが、ここ数日世間をにぎわせている表題の事件。
僕の考えをちょっと補足したいなと思います。

マスコミはなんかすごく騒いでますけど、僕からすれば「そりゃこんな話もあるでしょ」って感じです。

もちろん計算書を偽造するなんて全く許し難い行為なんですけど、コンピューターに計算かけてOKでたからそれでOKよ!っていう事務所は結構あるんじゃないかな。
構造計算ソフトは必要耐力に対して101%の耐力でもOKだし、200%でもOK。
じゃ、実際、そういう耐力のばらつきのある建築が地震を受けた時に大丈夫なのかどうか。
建築はバランスですから、そういうバランスの悪い建築は、実際に地震を受けた時になんらかのダメージを受ける確率は高いです。
それをバランスとって、全体を例えば150%ぐらいの耐力にもっていくのが構造事務所の仕事です。
(少なくとも僕のいた事務所はそういう仕事をしていました)
でもそうしようと思ったら、発注者である意匠系の事務所さんと柱の断面寸法がどうとか、壁の配置がどうとか、何回かやりとりしていかないとそうなりません。
手間がかかります。それはすなわちお金がかかるんです。
一般の人からすれば構造は直接目に触れる部分ではありませんし、意匠屋さんからしても「もうえぇやん、基準はクリアしてんねやし」っていう部分。
なら今回事件を起こした事務所程極端ではないにしても、仕事が早くて、あんまりうるさい事を言ってこない事務所に仕事が集まりますよね。
そして粗悪な建築が世にはびこるわけです。

それから、今回みたいな脱法行為話は建築確認を民間開放した時点で、程度の差はあれ、予想された事です。
本来、民間だろうと行政だろうと、確認に必要な書類は同じ。審査する項目も同じ。
行政より極端に納期が早い事がおかしいんですよ。

最近は建築に使う材料なんて全体に占める価格は大した金額ではありません。
安い建築というのは、すなわち人の手間がかかっていないという事。
合理化された結果、人工が少なくてすんだ → 値段低下 っていう話なら問題ありませんが、だいたい手抜きして人工減らししてるって思わなくては。

・・・グタグタ書きましたけど、僕の結論は「等価交換」。
良いモノは高い!
当たり前の話なんですけどね~。

耐震改修講習会

2005-11-18 22:27:33 | 建築
昨日、今日と大阪府建築士会主催の「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断・改修指針講習会」に行ってました。

僕は元々大学では構造系のゼミに所属していまして、最初の職場も構造系の設計事務所でした。
今の仕事は全くそんな計算とはかけ離れた職場なんですが、モロに特定建築物となる建物を管理してる関係上、バリアフリーなどの福祉関係、今話題のアスベスト関係、そして耐震改修などの防災関係は、業務上重要な職務の一部となっています。
特に耐震関係は、元「構造屋」として僕の担当みたいに扱われています。
(実は「ペーパー建築士」なので、そんなに深く構造に詳しいわけでもないんですが・・・

そんなわけで上記講習会に参加してきたわけですが・・・

朝、席について、ふと気がつくと昼。
そしてまた気がつくと夕方。
そうです!爆睡してしまっていたのです~

おりしも昨日から構造計算書偽造の話題が世間をにぎわせているこの時節。
もっとまじめに講義を受けないといけませんね~