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祖谷渓挽歌(いやだに・ばんか)~藍 友紀(あい・みゆき)著

「2007年自費出版文化賞」大賞受賞作品の紹介およびその周辺事情など。

9-2-2(植草ブログの一部紹介)

2010-09-02 03:10:11 | Weblog
2010年9月 1日 (水)
NHKニュース9が再び代表選悪質偏向報道
9月1日の「NHKニュース9」が、またしても偏向報道を繰り返している。

 キャスターの大越健介氏はワシントン支局長を経験しているが、ワシントン支局長経験者は米国と強い関係を構築すると伝えられている。大越氏も米国の代理人になっているのであろうか。
 
 偏向報道の箇所は普天間問題の報道だ。
 
 今日行われた代表選共同会見では、普天間問題についてのスタンスの相違がひとつの焦点だった。このことは、すでに本ブログで伝えたところである。
 
 当該部分を再掲載する。

「第二は、沖縄普天間問題についての基本姿勢に明確な相違が見られたことである。小沢一郎氏は地元住民と米国の両者の意向を尊重する必要性を訴えた。
 
 これに対し、菅直人氏は沖縄の主権者国民の意向を完全に無視した、米国の意向だけを反映した日米合意をてこでも動かさないことを主張し続けている。菅直人氏が沖縄の主権者の意向を完全に無視する姿勢が改めて鮮明に示された。
 
 菅直人氏は日米合意を決定した時点で小沢一郎氏が幹事長であったことを理由に、小沢氏にも決定に責任があるとの趣旨の主張をしたが、完全な誤りである。
 
 鳩山政権の時代、小沢氏が政策について意見を述べることを強く批判したのが菅直人氏自身だった。政策決定は政府に一元化するとの方針で、党務を担当する幹事長には政策決定に関与させなかった。したがって、菅氏の主張は完全な誤りである。小沢氏が指摘したことが100%正しい。」
 
 話の順序は、
①小沢氏が、米国と沖縄の両者が納得できる解決策を見出すことができる
と述べ、これに対して
②菅氏が、鳩山政権が苦労して辿りついた日米合意だから、これを出発点にするしかない。白紙に戻すのは問題だ。
③さらに、小沢氏が幹事長時代に決めた日米合意だから、責任を持った対応をしてもらわないと困る
と述べた。これに対し、
④小沢氏が、白紙に戻すとは言っていない
と修正を求め、
⑤さらに、当時は党運営と政策決定を区分していたため、小沢氏は普天間問題の決定には関与していない
と発言した。
 
 これが、NHKの映像では、
①小沢氏が、沖縄と米国の両者の意向を踏まえた決定の必要性を述べ、しかし、日米合意を白紙に戻すと言っているわけではない
との発言をまとめて紹介した後で、
②菅氏が、日米合意を踏まえ、そのうえで、沖縄の負担に全力を挙げて取り組むのが諸般の情勢を踏まえれば必要で、小沢氏が幹事長の時代に決定した日米合意であるから小沢氏には責任ある対応を取ってもらいたい
との紹介になった。





3つの対立が生じた論争だった。
①沖縄の国民の意向を尊重するかしないか。
②小沢氏の主張を「日米合意を白紙に戻す」とした菅氏の認識に小沢氏が反論
③幹事長時代に決めたことだから小沢氏に責任があるとした菅氏に対し、小沢氏が決定に関与していないと反論。 
この三つの対立があった。
 
 NHKの報道は、①と②の対立について紹介し、③の対立点について、菅氏の主張だけを伝えたものである。つまり、③の菅氏の主張に対する小沢氏の反論だけをカットしたのである。
 
 共同記者会見の内容を紹介するVTR映像の最後の部分である。
 
 実は、代表選の最大の争点は普天間問題にある。
 
 この問題は、単なる基地問題ではなく、
「米国にモノを言う政権の樹立が成功するのかどうか」との問題である。
 
 小沢一郎氏がこれほどまでに攻撃を受け続けている最大の理由は、小沢氏が率いる政権だけが、米国の支配に従わない政権であるからなのだ。
 
 マスゴミの激しい小沢氏攻撃の裏の本尊は米国である。
 
 NHKも米国が要所に代理人を送り込むことによって、米国に支配されているのである。その一人が大越キャスターである疑いが強い。
 
 代表選最大の争点、日本が真の独立を勝ち取ることができるのかどうかが問われるのが、今回の代表選なのである。
 
 その最重要の争点で、NHKが明らかな情報操作を行った。
 
 実際の会見を見なかった人は、幹事長であった小沢氏に日米合意の責任の一端があるとの菅直人氏の主張が耳に残って共同会見を理解する。
 
 実際には、小沢氏は日米合意決定にまったく関与していなかった。さらに当時、小沢氏が政策に意見することを封殺する意見が鳩山政権内で支配的であった。この重要事実も、このことを指摘した小沢氏の重要発言も視聴者にはまったく伝えられなかった。
 
 明らかな偏向報道である。本ブログで「ニュース9」の偏向報道を指摘しているが、NHKはこうした警告を無視して、さらに悪質な偏向報道を展開している。
 
 これで、主権者国民から高額の受信料を徴収するなど言語道断である。視聴者はNHKに抗議のメッセージを一斉に表示するべきである。
 
 米国という巨大な闇の存在を背景に、マスゴミは9月14日まで、激しい情報工作を展開し続ける。
 
 ネットから真実の情報を得た者だけが、真実の姿を知ることができる。だから、ネットでの世論調査がマスゴミの世論調査と正反対の結果を示すのである。
 
 昨年、主権者国民はマスゴミの情報工作を打ち破って、主権者国民政権の樹立に成功した。ネットからの真実の情報発信が悪徳ペンタゴンに打ち勝ったのである。
 
 6.2クーデターで政治権力は悪徳ペンタゴンに奪還された。この政治権力を、もう一度主権者国民が奪還するのが、この代表選である。第二維新を必ず成功させなければならない。
 
 マスゴミの偏向報道を厳しく糾弾し・・・・・・ねばならない。

 (NHKの報道に中立公正を要求するのは、無理。これを無いものねだり、という。偏向を修正しつつ見たり聞いたりするのが当然である)

9-2

2010-09-02 03:03:47 | Weblog
菅・小沢」が共同会見、対決姿勢鮮明に
日本テレビ系(NNN) 9月1日(水)23時4分配信

 次の首相を事実上決める民主党代表選挙が1日に告示され、菅首相と小沢前幹事長の一騎打ちとなった。1日午後、両者による共同記者会見が行われた。今回の選挙にあたって、初めて両者が並んで会見したが、最初に握手をした以外はほとんど目を合わせることなく、対決姿勢は鮮明だった。

 小沢氏「政治主導、国民主導の政治、官僚任せでない政治家が自らの責任を持って決断し、自らの責任で実行する。そういうものに変えるのが主張であり、理想であったはず」

 菅首相「クリーンでオープンな民主党を作っていきたいと思う。政治にお金のことがまつわるような古い政治からは、ぜひ脱却しなければならない。いずれの候補者が首相としてふさわしいのかの選択を、国民に選択していただく選挙だと理解している」

 具体的な政策では、菅首相が「消費税率の引き上げも視野に社会保障と財源をセットで議論するべきだ」としたのに対し、小沢氏は「あくまでも徹底的な無駄削減に全力を尽くすのが国民との約束だった」として、消費税率引き上げには否定的な姿勢を示した。

 ただ、両者とも「選挙後に党が分裂することはない」という点では一致した。

9-1

2010-09-01 04:32:39 | Weblog

菅首相の変節 「トロイカ」体制ついに破綻
9月1日1時56分配信 産経新聞


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民主党本部での菅首相との会談後、報道陣に民主党代表選出馬を表明した小沢一郎・民主党前幹事長=31日午後、東京・千代田区永田町の民主党本部(大西史朗撮影)(写真:産経新聞)
 

「先ほど小沢前幹事長とようやくお会いすることができました。私もこれですっきりと立候補できる。国民一人一人が国政に参加できるように民主党をさらにオープンでクリーンな政党にしなければならない」

 民主党前幹事長、小沢一郎との直接会談を終えた首相、菅直人は31日夜、参院議員会館で開かれた菅陣営の選挙対策会合に駆けつけ、両手でマイクを握りしめ、“戦闘開始”を宣言した。万雷の拍手に久々に笑みを浮かべたが、瞳の奥には後悔の念が見てとれた。

 ここ数日、菅の心は揺れ続けた。党を政権交代に導いた最大の功労者は小沢と前首相、鳩山由紀夫である。その影響力は党内に浸透しており、両氏に多少なりともシンパシーを感じる議員は7割を占める。いかに世論の追い風を受けても勝利を確信できるほど議員票を固める自信はない。

 加えて仮に首相を続投できても小沢、鳩山らの協力を得なければ政権運営はおぼつかない。衆参ねじれ国会に翻弄(ほんろう)され、菅らしい政策を何一つ実現できないまま来春には党分裂、そして解散という最悪のシナリオも十分ありえる。

 これが鳩山の斡旋(あっせん)を一度は受け入れた理由だった。30日夜の鳩山との会談後には、鳩山と並んで記者団の取材に応じ、菅、鳩山、小沢の「トロイカ」体制の原点に戻ることを表明した。

 「トロイカ」体制とは代表、幹事長など党中枢ポストを3人で分け合うという人事構想に等しい。これを菅が受け入れれば、小沢は出馬を見送り、菅は政権の延命が保証される。一方で、小沢は復権し、菅は傀儡(かいらい)と化す公算も大きい。

 それだけに菅の周辺は猛反発した。31日朝から菅の携帯電話は切れ目なく鳴り続けた。菅と親しい参院幹部は電話口で声を荒げた。

 「変な妥協をしたら君は潰れるぞ。国民はそっぽを向く。内閣が持たなくなってもいいのか!」

 菅は「十分気をつけますからご安心ください。そういう話をしてくれるのは先生だけです」と応じたが、なお悩み続けた。

 対決回避に向け工作も続いた。菅の盟友の前参院議長、江田五月は都内の連合本部を訪ね、会長の古賀伸明から「激突するよりも何とか一致結束する体制を作るべきだ」とトロイカ体制への支持を引き出した。

 だが、31日昼過ぎ、一本の電話で菅は態度を硬化させた。

 「政権の骨格は話し合っておきませんか」

 電話の主は鳩山だった。国会内で小沢、参院議員会長の輿石東と会談中に菅から人事構想の言質を取ろうと考えたらしい。「小沢氏が『ポストの内諾がない限り会談に応じられない』と言い出したのか」。そう考えた菅はのらりくらりとかわし続けた。菅の予想通り、小沢は鳩山の正面に座り、仏頂面で会話の内容に耳をそばだてていた。

 午後3時前、菅はようやく決断した。

 「選挙をします」

 菅の側近で首相補佐官の阿久津幸彦は、菅の事務所で待機していた衆院議員、土肥隆一に電話でこう報告した。ほどなくして菅も土肥に電話してきた。

 「制限なしにやりたい」

 半時間後、菅の事務所には、幹事長の枝野幸男、外相の岡田克也ら菅陣営の主力メンバーが続々と結集した。この時点で菅・小沢会談はただのセレモニーと化していた。

 菅「どんな結果になっても協力していきましょう」

 小沢「いかなる場合も力を合わせ頑張ろう」

 午後5時すぎ、党本部8階で行われた会談で両氏は代表選後の「ノーサイド」を誓い合った。だが、真に受ける民主党議員は誰もいない。

 31日午後5時すぎ、民主党本部の記者会見室では、若手・中堅約30人が、首相の菅直人と前幹事長の小沢一郎の会談終了を不安そうな表情で待ち続けた。

 午後5時45分、小沢が姿を見せると入り口近くの約20人は一斉に起立した。

 「菅首相は昨晩は話し合いに積極的だったが、一晩明けて密室批判を受けかねないとの趣旨の話があったということでございます」

 小沢が菅の変節に不快感を示すと議員たちは深くうなずいて拍手。小沢は手短に記者会見を切り上げると参院議員の谷亮子、衆院議員の田中美絵子、青木愛ら「小沢ガールズ」とにこやかに握手して回った。

 「小沢が右と言えば右、左と言えば左」に動く結束を誇る小沢グループだが、31日朝は主戦派の幹部も不安を隠せなかった。小沢はいつも通り、側近に一切何も連絡しなかったからだ。

 「小沢さんは本当に菅さんの妥協を受け入れるのか」。疑心暗鬼になったグループ幹部は都内のホテルに集まってはみたが、「まだ何も分からない」と顔を見合わせるばかりだった。

 勢いを取り戻したのは昼前だった。「出馬の準備も万端進めてくれ」。小沢からのこんな指示が伝わってきたからだ。側近の衆院議員、松木謙公は「基本的に出る方向だ。出馬会見は午後5時半だ」と上気した顔でこう語り、議員や党員・サポーターへの働きかけを早速再開した。

 「向こうは密室は良くないと言うが、2人で会う方がよほど密室じゃないか」

 31日夜、都内の中華料理店。小沢は参院若手の米長晴信、大久保潔重らと食事をとりながら菅をあからさまになじった。

 小沢は積極的に菅との会談を求めてきたわけではないだけに菅のブレにいらだちを募らせてきた。しかも菅は同日午前に前首相の鳩山由紀夫に電話し、「密室談合だと思われるから」と鳩山と参院議員会長の輿石東の会談同席を拒んできた。これは小沢らへの不信表明に等しい。小沢は宣戦布告と受け取った。

 「明日はみんながびっくりするような政策を出すからな!」。会食後、小沢はきっぱりこう言った。

 政治改革を掲げ、自民党を飛び出して17年。つねに政界再編の渦中にいた小沢にとって今回の代表選はその集大成だといえるが、情勢は決して楽観できない。

 小沢は「政治とカネ」の問題を抱え、世論の逆風は強い。代表選で勝利しても国会で「政治とカネ」問題で集中砲火を浴びることは間違いない。体力にも不安がある。低支持率が続けば、自民党などとの合従連衡も進みそうにない。

 党分裂を避けようと鳩山が仲介した菅と小沢の“和平交渉”は結局対立を深刻化させただけだったが、小沢にとっては好材料ともいえる。「ピエロ」となった鳩山は、菅への憎悪を煮えたぎらせているからだ。

 「菅首相にトロイカで一時的にご理解いただき収束を期待したが、そうならなかったのは残念だ…」

 菅-小沢会談後、早々と小沢支持を表明した鳩山は31日夜、東京・芝公園の豆腐料理店で元高知県知事の橋本大二郎ら学習院時代の同級生と夕食をとりながらこうぼやいた。

 「昨夜(30日)のうちに決着をつけておけばよかった。一夜明けたら周りがいろいろ言うから気が変わってしまったんだよ。今日、菅さんはついにトロイカって言わなかったな。激突は避けたかったんだが…」

 政権交代の原動力となってきた菅、小沢、鳩山の「トロイカ」体制はついに破綻(はたん)した。

 =敬称略(榊原智、佐々木美恵)

(「菅あっての小沢」と書いた答案は X になるかも。しかし昔の菅はいさ知らず、今の菅に対しては「小沢あっての菅」という答案も多いのではなかろうか)