ままりんの子連れ旅じたく baby編

“子連れバックパッカー”を夢見る母さんの、子どもといっしょにお出かけ&旅行記。子連れ外出に役立つ情報も満載!

旅が育てた写真家 アニー・リーボヴィッツ

2008-02-27 | ひとりごと
出産して、「音楽を聴く」「本を読む」「映画を見る」といった文化的生活?から
ぐっと遠ざかってしまったわけだけど、
この映画は見てみたかった。

アニー・リーボヴィッツ ~レンズの向こうの人生

世界で名だたる写真家のひとり、アニー・リーボヴィッツ。
その名は知らなくても(かくいう私も、知らなかった…)、彼女の写真を目にした人は多いはず。

もっとも有名な彼女の写真はこれ↓

     

裸でオノ・ヨーコにすがりつくようなジョン・レノン。
アニーがこの写真を撮った数時間後、ジョンは暗殺された。
このジョン最後となるポートレートが、米『ローリングストーン』誌の表紙を飾ると、
アニーの名は一躍、世界中に知れわたったそうだ。

そして、この写真も↓

     

妊娠中にヌードとなったデミ・ムーア。
『ヴァニティ・フェア』誌の表紙を飾り、発売禁止処分が全世界で話題となった。

ほかにも、ミック・ジャガー、ヒラリー・クリントン、アーノルド・シュワルツェネッガー、
ウーピー・ゴールドバーグ、キース・リチャーズ、ジョージ・クルーニー…
多くの有名人の写真を彼女は撮っている。

そんな世界中のセレブリティたちが特別な畏敬の念を抱く、
女性写真家の半生を追ったのがこの映画。
アニーの波乱に富んだ人生を、彼女の写真や撮影の舞台裏、そして著名人のインタビューも
ふんだんに交えて紹介しており、とっても興味深い。

アニーの人生をここでくわしく説明するのはやめとくけど、
多くの女性に、彼女のパワフルな生きざまをのぞいてほしいと思う。
“旅”や“写真”に興味ある人なら、なおさら…

彼女は空軍大佐だった父親に伴って、幼いころ、アメリカ中の軍事基地を転々とした。
いつも、車で移動の旅。
“車と家族”はセットで、切り離せない重要なものだったという。

車の中で育てば芸術家にもなる。
 車窓というフレームから世界を見てるんだもの。
 常に窓をのぞいてた」        (公式ブログ「アニーの発言集」より)

これが、写真家アニーの原点。

すごく、分かる気がする。
私も、旅するときの移動に陸路が多かったのは、(安上がりという理由もあるけど)
車窓からの風景をぼーーっと眺めるのが大好きだったから。

「(写真家は)世界中を旅できる仕事だと気づいたの。
 カメラさえあれば一人旅にも目的ができる

そう、彼女の写真家人生は、旅から始まったのだ。

私も昔は一眼レフに凝ったときがあって、ここだけの話、カメラマンに憧れてた時代も…
でも、その才能がないことはすぐに分かったけどね。
そんな私でも、アニー同様“世界中を旅できる仕事”はないかと考えて始めたのが、
ライターという仕事だったわけで… (もうずいぶん昔の話だけど)

彼女の写真に取り組む姿勢は、とってもジャーナリスティック。
多くの著名人を撮ってきているけど、アニーは被写体の生活に何日も入り込む。
やがてアニーは空気となって、撮られている側もその存在に気づかないそうだ。

それって、言うのはカンタンだけど、
数日で他人に受け入れられるというのは、もう天性というか、特別な才能だと思う。
その裏には、被写体の世界を徹底的に研究し尽くす、彼女の努力が隠されているんだろうけど…

どこまでも貪欲に、自分の気持ちに正直に、強く生きる女性。

彼女は写真家として名声を得て、多忙な毎日を送っているにもかかわらず、
50歳になって突然子どもが欲しくなった」といって、その後3人の子を産んでしまう。

なんてスゴイ女性!
「(子育てをして)平らだった世界がまるくなった」という言葉も印象的。

アニーのように、何でも手に入れてしまう女性になることは不可能だけど、
そんなスゴイ女性でも傷ついたり、もろかったり、ささいなことに幸せを見出したり…

何があろうと前に突き進もうとする彼女の生き方に、パワーをもらえる気がする。


    公式HP http://annie.gyao.jp/ (予告編ムービーも見られます)




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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見たことあります! (0544)
2008-02-27 22:46:01
ジョンとヨーコの写真見たことあります。まったく写真には興味はないけど・・・

そしてデミムーアの写真とても素敵ですね☆
何度もこの写真を見てコメントを書いています。アニーも知らないし、デミムーアを好きなわけでもないけど、妊娠経験があるからか、とても好きです!

他にもどんな写真があるんだろう・・・
時間があったらみたいですね。映画♪
ちょっとたまには映画でも見ちゃおうかな。
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Unknown (きうい)
2008-02-27 23:00:40
私も出産後、読書や映画から遠ざかってしまいました。以前は映画館で年間40本ぐらい映画を見ていたんですけど。

実は私も一眼レフカメラ抱えて旅してた時代がありまして、ままりんさんと同じで写真を仕事にしたいなと思ったことも。
旅して暮らせる仕事はないかなと考えて、フォトジャーナリストになりたいなあなんて・・・、ハタチのころは思っていましたよ

そんなわけですので、この映画、興味津々です。
でも、無理かなあ・・・。
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お返事☆ (ままりん)
2008-02-27 23:50:02
0544さん

彼女の写真は、公式HPでもいくつか見られるので、またのぞいてみて! すごく美しい写真がたくさんあります。
映画では、その撮影の裏側がかいま見られるので、写真が好きでない人でも、興味深々。

ほんと、2時間くらい子ども見てもらって(だんな様にでも)、たまには映画でも…と思うんだけど、子どもが小さいと「ママ~、ママ~」だから、ちょっと気になりますよね…


きういさん

年間40本はスゴイ!
そして、きういさんも同じようなことを…(やっぱ、バックパッカーが考えることって同じ…!?
“旅して暮らす”のは、20代のころがんばって挑戦してみましたが、ビンボーとの闘いでした…

ぜひ、この映画、見てもらいたいなぁ。ビデオ化したときにでも!
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Unknown (きうい)
2008-02-28 22:49:23
若い頃に旅して暮らす生活にチャレンジして悪あがきをしてもよかったかなと今になれば思います。
仕方がないので、あとは、リタイアしたら旅ばかりしているばあさんになるの!って思っています。

ところで、本日、ままりんさんのページにリンクを貼らせて頂きました。お気に入りブログに登録したのです。
事後承諾ですがよろしくお願いします。
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名古屋では・・・ (0544)
2008-02-28 22:50:55
私の住む愛知県では1か所のみ上映らしいです。しかも3月から。
できるだけ行ってみようと思います♪
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見たことないや (セバ)
2008-02-29 01:18:41
彼女に興味津々です。
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Unknown (旅ごはん)
2008-02-29 04:52:02
こんばんは♪
この記事をみたらスゴク興味がわきました。
ビデオ化したら見てみたい。

私もバスや電車で移動の旅行などで車窓眺めるの大好き
よく眠くなっちゃうんだけど、見ないのはもったいないですよね。

えぇ?ままりんさんてライターなの??
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お返事☆ (ままりん)
2008-02-29 22:05:12
きういさん

熟年バックパッカーですか!? いいですね~
私も、なりたい!
「お気に入り」に入れてもらってウレシイです
私もぜひ、お気に入りに登録させてください!

0544さん

東京でも上映館は少ないんですよー だからあまり宣伝もやってないし。
でも、いちおう全国でやるみたいですね。
気が向いたら、ぜひ足を運んでみて~
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お返事☆ (ままりん)
2008-02-29 22:15:58
セバさん

アメリカのほうはもう上映中か、上映終わってるかもしれませんね…
とっても興味深い女性です!

旅ごはんさん

あまりメジャーな映画じゃなさそうなんだけど、ビデオ化したら、また私も見てみたいなー

ハイ、出産・退職するまでは、編集や執筆の仕事をしてました。
以来、まったく書くことから遠ざかってたんだけど、ブログのおかげで、また書くのもいいなーと思う今日この頃です。
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