子どもとうさぎとねこと音楽のある風景

息子いっちゃん(2006年3月生)と3匹のうさぎと3匹のねこのいる歌と琴が好きな主婦の記録

自分の声から自分を育てる

2011年02月15日 | 音楽

昨夜は横浜にも雪が積もりました。
雪国出身者としては、ちょっと心が落ち着く風景です。

人前で歌を歌うようになり、自分の歌声を録音で聞く機会が増えました。
音程のずれや声量など、いろいろ課題はありますが、そもそも声というのは
その人の気持ちが一番出やすいものらしく、自分が表わそうとしているものを
改めて声から知ることが多くなりました。

実際に会わないと、本当のその人を理解することは難しいですが、
ある意味では取り繕えないものが声に出てしまうという経験は誰しもあるでしょう。

最近の私は、いっしょに歌っているメンバーの声と聞き比べたとき、
自分はどんな人なのかと考えさせられます。

私はマイクがあると、すぐ遠慮して小さい声で歌ってしまいます。
きっと、自分を前面に出すのが恥ずかしい、照れくさいのです。
その結果、録音を聞くと、十分な音量が出てないことに気付きます。

最近の出来事で、自分が照れ屋なんだと知る機会がありました。
褒められたり、好き!という表現をされたりしたとき、
「わ~、うれしい!ありがとう!」って言えば相手にも喜んでもらえるのに、「いや~、そんなでもないですよ・・・」という感じで引っ込んでしまいました。

自分が尊敬していた人に褒められる、自分が仲良くしたいと思っていた友だちに気が合うねと
言われる、こんな願ったり叶ったりの状況で素直に自分のうれしい気持ちを返せない・・・。
これは、あまりに照れくさくてなってしまった反応で、あとでとても反省しました。

まあ、しかし、そこからは私も本当は素直な人らしく、「この前はごめんなさい。何だか照れくさくてこんな言い方しかできなくて・・・。」と弁明しておきました。

人前で歌を歌う、というのは、それ自体でかなりすごいことだと自分ながら思っています。
「私の歌を聞いてください!」と言ってるわけですからね。
そんな大それたことをしているわりに、どこかに照れがあり、控え目にやってる・・・。
それと、自分の顔・頭・体の中ではかなり響いて聞こえているけれど、相手にはそれほど伝わってない、そんなこともあります。

自分の素直な気持ちを大人の社会ではあえて見せないようにした方がよい場面があります。
でも、素直に表現することでもっと人間関係がよくなり、楽しくなることもあります。

自分がどうしたいのかとまず考える。
その上で周囲の状況との兼ね合いを考える。
「こうするべきなんじゃないかな。だからこうしたのさ。」というだけでは本心から本当の責任は
負えない・・・。

自分が今やってる仕事、音楽、子ども相手のボランティア、子育て、いろいろな局面で、本心が入っていないと伝わらないと感じています。
口だけで「お気をつけて」と言うのと、本当にその人のことを思って言うのでは必ず相手にはわかります。

一日を終えて、心に残る言葉、胸に届く言葉は、その発した人の気持ちが強く入っている言葉だと実感しています。
そして、どうしてあの人の言葉は気持ちが入っているんだろう、他の人との違いは何だろう、と考えると、詰まるところは豊かな人間性が背景にあります。

・・・守りで考えるならそつなく声も出てるし・・・
・・・なんとなく周りに声が溶け込んで言ってるので・・・
・・・どんな声を出すとどう響くか、自分の声がどこに向かって行ってるのか・・・
こんな声楽教室の先生の言葉をいただいています。

私はお手本のような歌がどこかにあると思っていたのではないだろうか?
こうした方がいいと教えてもらうのを待っていたのではないだろうか?
自分ってこんな人間です!って出してみて、それはおかしいわよ!って言われたくないんじゃないか?

どう歌おうが、どんな性格だろうが、どう生きようが、本人の自由であり、責任なんです。
おろかしくても何でも、自分なりのやり方をまずは出してみることが大事だと、自分の歌から気付きました。

今月末にカッチーニのアヴェ・マリアと呼ばれる曲を歌います。
ずっとアヴェ・マリアを繰り返す曲です。
どうイメージすればよいのか悩みましたが、自分なりのストーリーを考えました。
それで歌ってみます。

キリスト教を詳しく知らない私が勝手に解釈した、子が命を落とす前に母を思う、マリアの子であるイエスが十字架で命を落とすときに母マリアを思う歌という解釈を大胆にしてみました。
イメージはミケランジェロのピエタです。
まったくの自己流のストーリーです。

でも、こんな空想をして歌っているひとときが私にとってはなんとも言えない至福のときなんです。

ぜひ、このボーイ・ソプラノでみなさんも聞いてみてください。
マリアもイエスも一般の人間ではないけれど、母になって歌うと、どこか何かを感じられるような気もします。
http://www.youtube.com/watch?v=FkVp5a3qUA0&feature=related

みなさまも至福のひとときやすべてを忘れるひとときを日常に少しでも持って、すがすがしい日々をお送りくださいね。

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2 コメント

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こんばんは。お元気ですか? (yoko)
2011-02-16 23:21:51
こちらに引っ越してからやっとこのブログをのぞいてみる余裕が出ました。子供の幼稚園も私の産院も決まり、やっと落ち着いてきつつあります。
声楽はいいですよね。実は私もオペラが好きですが、人にはあまり言ったことはありません。(この間話ましたが、最近は家ではもっぱら子供の好きな仮面ライダーの曲が毎日かかっています)
もう少し落ち着いたらハガキで新住所をお知らせします。
取り急ぎご挨拶まで!
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ありがとう (3うさの母)
2011-02-17 09:59:25
コメントありがとう!
まだ引っ越して間もないのに、いろいろ進んでるね。
決めないと逆に落ち着かないかもね。

オペラ好きとは、yokoちゃん、やっぱりラテン系かな?
オペラは元々はそんなに興味なかったけど、
歌の興味からNHKのオペラレッスンとか見てるとおもしろいね!

うちではYOU TUBEで大人の好きな曲と子ども向けと順番につけたりしてるよ。

では、雪が降ったりして寒いけど、
身体を冷やさないように気をつけてね。

では、また!
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