「 生き残れど国は空蝉ウクライナ 」(いきのこれどくにはうつせみウクライナ)「 戦死の報母を空蝉と化す 」(せんしのほうははをうつせみとかす)空蝉、蝉の抜け殻。もぬけの殻。そう聞いて出てくるのは魂の抜けた心。戦争の悲しみ…。 . . . 本文を読む
「 眠り誘う緩急の音扇風機 」(ねむりさそうかんきゅうのおとせんぷうき)「 首振りのリズムに安堵扇風機 」(くびふりのりずむにあんどせんぷうき)去年もこんなような句を作ったな。扇風機はこのごろ使っていないから、実家の記憶を辿り。また、夜中の暑さも寝入るまでのしばらくを扇風機の程度で済ませられた北陸の夏、温暖化の進む以前の夏のこと。 . . . 本文を読む