まずは本の裏側の説明から。ドリアン助川さんの作品が好きです。東洋思想を学んだドリアンさんは詩人でもあり、どちらも私の興味ある土壌です。この作品は多摩川の近くに暮らす人々の人生の一コマを短編に綴ってあるのですが、他の編に出てきた人が別の編にも出てきて、所々つながっています。ままならない状況や悲しい思いなども垣間見られますが、最後に光が差します。そして、生きていること自体が美しいのだと実感させられます . . . 本文を読む
「 故郷の田の春泥にセリ緑 」田んぼのまんなかを歩いて通った小学校。田んぼのまんなかによくセリを見つけました。そのころは、これって食べるんだよね、と不思議に思っていましたが、今はスーパーで買おうとしても、けっこういいお値段しますよね。それでも、子どもながらにセリの緑や葉の形がきれいだなと思っていました。俳句を作って思い出す風景ってたくさんあるんですよね。 . . . 本文を読む