六田俊夫(Toshio Mutsuda)のありのままのメタルダーブログ

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【ファイトレビュー】矢吹ジョーVSカーロス・リベラ(ネタばれ注意)

2009-02-28 20:16:52 | ゲーム漫画アニメ(四天王先生カテゴリ)
大みそか11時半ゴングの世紀の一戦。
無冠の帝王VS死神ジョー

1ラウンド。矢吹善戦にみえるが、とうのジョーは、カーロスが本気を出してない、様子見であることにきづく。

2ラウンド。カーロスにエンジンがかかる。苦戦するジョーはラウンド終了直前、カウンターを決める。カーロスダウン。

だが、ジョー、ヒットし切れてないこと、ぎりぎりのところで芯をさけていたことに気づき、何かの布石だとかんじる。

3ラウンドから5ラウンド、二人の天才いや野生のボクサーが、その技を見せる。
カウンター返し、ロープの反動を利用したり、ロープの反動を殺したり、強烈アッパーカットで体が宙にうき落ちてくる。しかし、男と男の誇りをかけた戦いを誓ったカーロスと矢吹。プロの常識でも考えられないほどのダメージをくらっているのに、おきあがる。しかし、この二人起き上がるときに、審判にカウントさせないようにだきついて、その後は、押しのけていくというのは、ものすごいマナーの悪さだ。まあ、二人は紳士にふるまってる余裕なんてない、リングがなると半分気をうしなってるような状況なんだから。しかし、このカウンター合戦最後の矢吹の強烈な一発が決まった直後、カーロスの眼が変わる。獣の目だ。

6ラウンド、7ラウンド。
カーロスの奥の手、足、背中、肩の筋肉を瞬時に連動させ、繰り出す、常人の眼には見えない瞬速パンチ。これは矢吹もまともにくらうしかない。しかーし矢吹は倒れない。丹下のおっさんのいうとおり、こんなときこそジョーの野性は目覚める。
その証拠に、ピンチになればなるほど目がいききとしてくる。

そして、矢吹も野生に目覚め、カーロスの切り札を見切る。

7ラウンド終了のあと、カーロスがいう。
「いま何ラウンドが終わった」
「7ラウンドだ」
「うれしいな。あと5ラウンドも矢吹と戦えるのか」
ここが、一番素敵なシーンですね。

ここらへんで、年を越してしまうのもすごい。大晦日にスポーツ番組っていろいろやってるけど、年を超えるのは前代未聞だろう。音楽番組は、カウントダウンクラシックとかあるけどさ、新年越えたら、仕切りなおすし。さすが、ボクシングマンガの頂点。そして、白木財閥の力。

あとは、手のうちを出し切った二人は、駆け引きのない殴り合い。
しかし、3分やって1分しか休みがないのに、36分も戦うなんて、アマチュアで剣道とか柔道とかやってる私には信じられない。しかも、ヘッドギアもなく殴り合ってるわけだから、まあ、陸上も野球もプロは、すごいんだけど、ボクシングって本当にしんどいスポーツだなと思う。しかも減量までしてでてくる選手がいるわけでしょう。これは、ちょっと興味があったからで、もつ商売じゃないね。

まあ、とにかくカーロスの野性の眼からして、もう壮絶な試合。ボクシングマンガの試合のレビューを書いたのは初めてだ。東洋アジアタイトル戦や世界タイトル戦でも書きたくなるか。

最後に帰国するカーロスが、階段を踏み外す異変が・・。これは、この作品なら間違いなく、パンチドランカーとかやばい病気です。まあ、でもジョーも同様に蓄積していってるわけだし。

はじめの一歩もレビューを書きたくなるような試合をぜひ。

幕ノ内VS仙道戦レベルではまだまだだな。

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