けいおん世代の千夜一夜物語：第十一夜：雛菊るる＆らら

らら「お兄ちゃん」
るる「今日は、るーたちときもだめしにいく約束だったじゃない」
お兄ちゃん「それが、見たいテレビがあって」
るる「また、深夜アニメ？」
らら「また、新しい女の子を見てデレデレするの」
るる「家に帰ってきたからって、浮気しちゃだめなんだからね」
お兄ちゃん「いや、浮気じゃなくて、鑑賞会だよ」
らら「だって、一昨日だってお兄ちゃん」
るる「けいおんの白いビキニのお姉ちゃん見てニヤニヤしてたじゃない」
お兄ちゃん「お前ら、また、忍者ごっこで進入して、ふすまの影から覗き見か？」
るる「だって、お兄ちゃん、最近夜な夜な何かしてるみたいだから」
らら「いけないことしてるのかなって」
るる「若い女の子にデレデレして」
らら「すぐ、浮気するのは、いけないんだよ」
お兄ちゃん「毎晩アニメばかりをみてるわけではない。サッカーを見てたんだ」
るる「でも、るる達の密偵の報告は」
らら「見た通り、白い水着の女子高生をみて、『Ｃあるだろう』と、目が訴えてた」
お兄ちゃん「目線で心読むなよ、そのとおりだけどさ」
るる「お兄ちゃん、グラマーが好きなんだ」
らら「だから、ららたちと遊んでくれないんだ」
お兄ちゃん「あのな、ただ、グラマーだけじゃなくて、気立てが優しくて性格のいい娘が、グラマーだというのがなショックなんだよ。天が二物を与える奇跡。アスカ・ラングレーじゃこうはいかない」
るる「お兄ちゃんは、るうたちより」
らら「憂ちゃんが好きなんだ」
お兄ちゃん「なにをいう、書棚を見ろ」
るる「わあ、るうたちのクリアポスター」
らら「どこで手に入れたの」
お兄ちゃん「電撃G'sの懸賞であてた。だから、Ｗ杯終わったら、花火にすいかに肝試し。
いっぱい遊んでやるから、今日はかんべんしてくれ」
るる「うん、やはりお兄ちゃんは、るうたちのお兄ちゃんなんだね」
らら「素敵なレディになるために、宿題やって、お風呂はいって、歯磨いて、寝よう」
お兄ちゃん「素直なところが、雛菊姉妹のいいところだよな」