武藤農園日記

畑の様子、日々の暮らしなどを綴ります。

ハスモンヨトウのせいで「農園だより」書き直し

2023-09-07 21:40:59 | 畑より

野菜セットに同封している「農園だより」を月2回書いている。今回はツルムラサキのレシピ紹介の記事を書いたのだが、ハスモンヨトウ(蛾の幼虫)が大発生してしまい収穫が難しくなってしまった。というわけで記事を書き直すハメに…。この忙しい時に…。

 

(農園だより2023年9月第1-2週 ※書き直し分)

9月に入り朝晩はだいぶ秋らしくなってきましたが、日中はまだまだ暑い日が多いです。そんなわけで日中は熱中症を警戒し、トラクターがけなどのあまり汗をかかない仕事を中心にやっていますが、早く一日中全力で農作業できる気候になってほしいものです。

畑では8月の後半からツルムラサキの収穫量が増えてきましたので、9月前半の農園だよりはこの栄養たっぷりのツルムラサキのレシピの紹介にしたのですが、9月1週目の終り頃からハスモンヨトウが大発生して虫食いが広がり、収穫がむつかしくなってきました。そんなわけでツルムラサキが入っていない野菜セットにツルムラサキのレシピの記事を書いてもしょうがないので、新たに記事を書き直すことになってしまいました。

ハスモンヨトウは蛾の幼虫で、農家にとっては代表的な害虫のひとつです。普通は、モンシロチョウの幼虫はアブラナ科の野菜、キアゲハの幼虫はニンジンの葉、といった具合にそれぞれ食べる野菜の種類が決まっているのですが、このハスモンヨトウは大抵の野菜につき、しかも食欲旺盛なので始末が悪いです。発生する時期はだいたい9月で、気温が高く雨が少なく乾燥した年に大発生すると言われています。今年は気温が高く雨も少なかったのである程度大発生の条件に当てはまっていたのかもしれません。うちは有機農家ですのでもちろん農薬は使いません。こうなってしまったらもうどうしようもないのですが、色んな生物が住んでいるうちの畑では特定の種類の虫だけが長くはびこるという事はあまりありません。必ず天敵が現れます。ハスモンヨトウの天敵として一番身近なのはクモ類ですが、最も期待できそうなのは寄生バチです。寄生バチはハスモンヨトウの中に卵を産み付け、ハスモンヨトウの体の中でハチの幼虫が育っていきます。寄生されるとハスモンヨトウの活動は鈍り、やがて数も減っていくはずです。そしてツルムラサキがまたどんどん新しい芽を出してくれれば再度収穫できるかもしれません。ただツルムラサキは夏の野菜でだいたい9月いっぱいで終ってしまうので、間に合うかどうかは微妙なところです。

 

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