新日本プロレスの興行が岸和田で行われると知り、チケットを入手し観戦。
ネグロ・カサス 井上亘
体格や力強さでは亘の方が上回っていて、攻め込む場面もたくさん見られたのであるが、最後はカサスのうまさに負けてしまった。こういう経験をたくさん積んで伸びていってほしい選手である。
○小原道由・後藤達俊 {7分45秒 前方首固め} ●竹村豪・エル・サムライ
PRIDE参戦の可能性も出てきた小原が注目された。サムライに藤田ばりのヒザ蹴りを数発入れた時は会場から「オー!」というどよめきが起こった。
そんな中でサムライのテクニックがキラリと光った。この人はつぼにはまるととんでもない強さを発揮してくる。
スーパーJ {9分44秒 体固め} ロブ・レイジ
Jのパフォーマンスに会場は沸いた。どちらもゴツイ体で、二人のぶつかり合いはかなりの迫力であった。
キャンディード・邪道・○外道 {15分21秒 エビ固め} ●柴田勝頼 ・田中稔・ライガー
邪道・外道を初めて見たが、タッチワークがはやくて、試合は運びがうまい。特にでんと構えていて指示を出す邪道が冷静で光っていた。新日軍は連携がない分、どうしても一人でつかまってしまう場面が多くなってしまう。
今日見ただけでも邪道・外道の絆の深さが伝わってきた。観客をつかむのもうまい。札幌でのIWGPジュニアタッグはいい試合になるだろうなぁ。
○長州力・越中詩郎 {3分19秒 サソリ固め} ●真壁伸也・吉江豊
待ってました長州力。さすがに会場の盛り上がりもすごい。みんな長州の試合に期待しているのがわかる。
最初は長州と吉江、吉江が力に任せて長州をコーナーに押し込む。耐える長州。その後、越中のお決まりのヒップアタックで会場を沸かせて、もう一度長州にタッチ。
相手は真壁、はやくもラリアット! サソリ固め! ・・・・と盛り上がったところで真壁がギブアップをしてしまった・・・・。吉江はどないしたんじゃ、カットにいかんかい!
せっかくの長州力の試合が3分19秒というのは悲しかった。しかも、長州は怖い顔をしてさっさと退場してしまった。
○小島聡・天山広吉 {11分21秒 体固め} ●棚橋弘至・鈴木健三
売店で笑顔で愛想を振りまいていた小島。あの明るさが人気の秘密なんだろうなぁ。棚橋と健三もがんばってはいたが、やはりテンコジとは格が違う。
途中で、天山のラリアットが小島に誤爆する場面があり、小島は首をかしげながらコーナーに戻る表情がなんとも笑えた。
今日一日で、小島への好感度がグーンとアップした。応援してやりたくなった。
○新崎人生・武藤敬司 {16分47秒 パワーボムホールド} ●西村修・藤波辰爾
武藤の人気は文句なしにすごい。武藤がコーナーにいると、試合よりも武藤の方を見てしまうぐらい、ちょっとした動きで観客をひきつけるところはさすがである。
お決まりの人生のロープ渡り、社長もつきあっていた。そのかわり、最後に飛んできた時にはきっちりとお返しをしていた辺りはさすが。
今日の武藤は、試合の主導権を人生に任せて、自分は楽しんでいたような様子であった。最後は人生と西村の勝負で、人生の力勝ち。
○中西学・永田裕志 {14分3秒 体固め} ●蝶野正洋・スコット・ホール
試合前から腹部を痛そうにしている蝶野。ホールが気遣って先発で出る。相手が中西・永田という超強力コンビでは今の蝶野にはきつすぎる。
中西がストマッククローで蝶野腹部を攻撃!これは強烈! 蝶野にスピード感と力強さがない・・・。それでもホールのがんばりもあり、永田を追い込む場面も見られたのであるが、中西のスピアーを返すこともできない蝶野。3カウントが入ったが中西も唖然としている。
そしてそのまま蝶野が起きあがってこない・・・。会場も騒然となる。T2000のメンバーが来てタンカで運ばれていった蝶野。う~ん、後味が悪いメインであった。あきらかに体調が悪いのにメインで中西・永田と試合を組まなければいけなかったのか?翌日の新聞では内臓疾患悪化と書かれていたが、あの様子では札幌ドームどころではないだろう。ここはGⅠを欠場してでも体調を整える期間をとる方がよいのではないか。
岸和田市総合体育館