コロナ騒動にオリンピック騒動に、本当に大変な世の中になってしまいましたね。
皆さんはワクチン接種は済まれましたか。
私はギリギリ高齢者枠に入れてもらえて,6/1、22に終えました。副反応もなく、いつもと何も変わりませんでしたよ。まずは一安心
「帯状疱疹」治療と、母の介護施設から病院へ入院などとなにやらばたばたとした日々を過ごしております.....
などと言い訳をしております、ごめんなさい🙇
認知症で介護5の母は88歳となりました。
もう何年も前から娘である私のことはわかりません。
4月の終わり頃に肺炎で入院し、寝たきりとなってしまいました。
しばらくはコロナのこともあり面会できませんでしたが、最近は症状も安定し、私一人だけに限りですが週に一度、洗濯物を取りがてら母に会いに行っています。
そして毎週母の手を取り、歌ってきます。
あ~おい~月~夜の~ は~まべ~には~
お~やを~さが~して~ 鳴~くと~りが~ な~みの~国~から~ 生~まれ~出る~
今までベッドに横たわり、ずっと目をつぶりほとんど動かない母が、目を開けました。そしてつないでいる私の手を弱くですが、握り返してくれたのです。
向こう側の左手が動き手を伸ばそうとするので、その手を取ると母が自分から私の手を弱い力ですが、握り返してくれます
う~の花~の匂う垣根に ほ~ととぎ~す早も来鳴きて
思い浮かぶ曲を歌います。
「お母さんが教えてくれた歌だよ、わかる?一緒に歌お。」
途中で看護師さんが覗きにみえます。そんなに大声ではありませんよ。
小さな声ですが、何?と多少驚いて覘かれていかれます
「手を握り返してくれたんですよ。」
看護師さんたちも、「え~っ!」驚かれます。
夏が来~れば思い出す~ はるかな尾瀬~遠い空~
み~かん~のは~なが~ 咲~いて~いる~
あし~た~は~ま~べ~を さ~ま~よ~え~ば~
名も知ら~ぬ 遠きし~まよ~り な~がれよ~る 椰子~の実ひとつ
この道~は~ いつか来たみ~ち~ あぁ そ~だよ~
つきの~さば~くを~ は~る~ば~ると~ 旅の~らくだが~ 行~き~ました~
十~五夜お月さま ひ~とりぼち さ~くら吹雪の は~なか~げに~
森の木陰でどんじゃらほい しゃんしゃん手拍子 足拍子
一週間後に母の面会に訪れたら、車椅子に座っていました。
み~かん~のは~なが~ 咲~いて~いる~
母が大好きなこの曲を歌った後、ずっと無表情な母が私と目を合わせ、笑ったように見えました
私を見てくれるなんて、どれくらいぶりでしょう!
看護師さんが嬉しそうに「支えられてですが、少し歩かれますよ。」
なんという回復力!
勿論、病院の先生や看護師さんのお力であることは間違いのないことですが、無意識な母の生きようとする力はすごい!
その小さなきっかけが娘がうたう歌と音楽の力でもあると信じています
あれから毎週歌ってきます。(勿論、ボリューム下げて)
垂井の博愛会病院の先生、看護師の皆さん。心より感謝申し上げます。
ここまで戻ってくるなんて
お陰様でございます。本当にありがとうございます
でもやっぱリ歌はダメかなぁ、今は…。やめとこか