今日(5/19)ならまちセンター市民ホールで催された立川談春さんの独演会に行ってきました。
近鉄奈良駅から10分くらい、東向商店街を過ぎ、ならまち方面へ歩くと会場に到着しました。
ならまちを散策しようと思ったのですが、あいにくの雨であきらめ、ホールのロビーでぼーっと開場を待っていました。
市民ホールは建物の2階にあり、客席は急勾配。全席(たぶん)舞台を上から見下ろす感じです。そのため、前に座高の高い方が来られてもなんとかなります。
今回最後列「す」列だったのですが、そんな感じなので思ったより舞台が近く、落語には最適なホールだと思いました。しかも「す」が最後列でキャパ300人。いい感じ♪
1.「替わり目」立川談春(15:00~15:35)
外で呑んで酔っ払ってきた亭主が家に帰ってくると、妻が早く寝ろとうるさい。こんなときは「一杯どうですか。」と言うもんだ。そしたらすぐ寝る。言い方があるだろ。しぶしぶ妻が言うと、一杯出せ。と。そしてつまみがないかと言うと、妻は古漬けまでも「いただきました。」生の茄子があるだけ。じゃあ、塩とぬかをもってこい。食べてお腹に重石をのせれば漬物だ。
それなら妻がおでんを買ってくると。その前に化粧をすると、鏡台の前に。
その間、亭主は「自分にはできすぎた女房だ。」「美人で優しい。」などとおのろけ。でも本人の前だはいえない。しかし、妻はまだ出かけていなかった。
談春さん、奈良公演は初めてだそうです。談志師匠のかばん持ち時代に来たことがあるとかなんとか。
「今日は初めてなので特別なお噺を。」なんておっしゃっていました。
亭主と女房二人の会話。ぽんぽんぽんぽんっとテンポがよく、おでんのネタの省略の件がおもしろかったです。「がん」「鳥かい?」「バカヤロー、鍋に鳥がパタパタしてるのかよぉ!」
2.「トーク」立川談春(15:35~16:10)
「高校2年で卒業して(要するに中退)、談志の弟子になりました。」で始まったトーク。
著書「赤めだか」のエッセイ賞受賞の電話がかかってきたときのエピソード。誰かがいたずらでかけてきたと思い「バカヤロー。」と言って1回目はガチャ切り。この時点で次点の方に回すはずが委員の井上ひさし(?)さんがもう1回かけてみなさいということで2回目。賞金100万円と聞いて「お受けします。」
どうして「赤めだか」かというと、本の紹介で始めにくるからとのことでした。「私と師匠」とかだと最後になるからと。
続いて、談志師匠のエピソード。マンションがいくつもあり、練馬区に10LDKの家を建てたが、奥さんと娘さんが嫌がって、ガスも電気も止まったマンションでろうそく1本で過ごしていて、わかった。となり、練馬区の大豪邸に1人に住むのもなんだから、弟子をよく呼んでいた。
談春さんと弟弟子さんが居るとき、最終バスも終わった夜、変な女性が1人訪ねてきて…。
「赤めだか」に書きたくても書けなかった話として、話してくださいました。
爆笑につぐ爆笑。
聞き終わった私の感想は「談春さん初めての場所だから、ええ人ぶってるな。」
とにかくものすごく面白かったです。
仲入り(16:10~16:20)
3.「百川」立川談春(16:20~17:00)
料亭「百川」へ奉公することになった百兵衛さん。女中さんがすべて髪をほどいてしまい、お客の用件がきけない。初出勤の日にも関わらず、二階の魚河岸の若旦那衆の用件をききにいく。
言葉がなまっている百兵衛さん。「主人家(しゅじんけ)の雇人(かけいにん)で。」を祭りの「四神剣(しじんけん)の掛合人(かけあいにん)」と聞き間違われたことから始まるドタバタ滑稽話。
マクラではその「四神剣」の説明でした。お噺を知ってる方はここで、あ!となるわけですね。
青竜、白虎、朱雀、玄武の絵が描いてある旗で剣がついていると。私は知りませんでした。この単語。
「奈良の方には説明はいらないと思いますが。」なんて一言ついてました。
常磐津の師匠の「かもめじ」さんを呼んで来いというのに医者の「かもじ」先生を訪ね、魚河岸の若い者が今朝がけに四、五人来られて」と言ったことが「袈裟懸けに四、五人斬られた」と勘違いの件で私、大笑い。お腹痛かったし、泣いてました。ああ面白かった。
今回は本当に初めての場所ということでしょうか、いつもの毒舌もなく、「爽やかなとても噺の上手い落語家さん」でした。しかも時間もきっかり2時間で終了。
こんな談春さん、初めて拝見しました。
「次は人情噺も聞いてもらいたいと思います。」とのことでしたが、滑稽噺3席は参りましたぁっ!
来週(5/25)の「新堂本兄弟」にご出演だそうです。落語番組にも出ない談春さん。さだまさしさん経由で出演が決まったとか。楽しみです♪
近鉄奈良駅から10分くらい、東向商店街を過ぎ、ならまち方面へ歩くと会場に到着しました。
ならまちを散策しようと思ったのですが、あいにくの雨であきらめ、ホールのロビーでぼーっと開場を待っていました。
市民ホールは建物の2階にあり、客席は急勾配。全席(たぶん)舞台を上から見下ろす感じです。そのため、前に座高の高い方が来られてもなんとかなります。
今回最後列「す」列だったのですが、そんな感じなので思ったより舞台が近く、落語には最適なホールだと思いました。しかも「す」が最後列でキャパ300人。いい感じ♪
1.「替わり目」立川談春(15:00~15:35)
外で呑んで酔っ払ってきた亭主が家に帰ってくると、妻が早く寝ろとうるさい。こんなときは「一杯どうですか。」と言うもんだ。そしたらすぐ寝る。言い方があるだろ。しぶしぶ妻が言うと、一杯出せ。と。そしてつまみがないかと言うと、妻は古漬けまでも「いただきました。」生の茄子があるだけ。じゃあ、塩とぬかをもってこい。食べてお腹に重石をのせれば漬物だ。
それなら妻がおでんを買ってくると。その前に化粧をすると、鏡台の前に。
その間、亭主は「自分にはできすぎた女房だ。」「美人で優しい。」などとおのろけ。でも本人の前だはいえない。しかし、妻はまだ出かけていなかった。
談春さん、奈良公演は初めてだそうです。談志師匠のかばん持ち時代に来たことがあるとかなんとか。
「今日は初めてなので特別なお噺を。」なんておっしゃっていました。
亭主と女房二人の会話。ぽんぽんぽんぽんっとテンポがよく、おでんのネタの省略の件がおもしろかったです。「がん」「鳥かい?」「バカヤロー、鍋に鳥がパタパタしてるのかよぉ!」
2.「トーク」立川談春(15:35~16:10)
「高校2年で卒業して(要するに中退)、談志の弟子になりました。」で始まったトーク。
著書「赤めだか」のエッセイ賞受賞の電話がかかってきたときのエピソード。誰かがいたずらでかけてきたと思い「バカヤロー。」と言って1回目はガチャ切り。この時点で次点の方に回すはずが委員の井上ひさし(?)さんがもう1回かけてみなさいということで2回目。賞金100万円と聞いて「お受けします。」
どうして「赤めだか」かというと、本の紹介で始めにくるからとのことでした。「私と師匠」とかだと最後になるからと。
続いて、談志師匠のエピソード。マンションがいくつもあり、練馬区に10LDKの家を建てたが、奥さんと娘さんが嫌がって、ガスも電気も止まったマンションでろうそく1本で過ごしていて、わかった。となり、練馬区の大豪邸に1人に住むのもなんだから、弟子をよく呼んでいた。
談春さんと弟弟子さんが居るとき、最終バスも終わった夜、変な女性が1人訪ねてきて…。
「赤めだか」に書きたくても書けなかった話として、話してくださいました。
爆笑につぐ爆笑。
聞き終わった私の感想は「談春さん初めての場所だから、ええ人ぶってるな。」
とにかくものすごく面白かったです。
仲入り(16:10~16:20)
3.「百川」立川談春(16:20~17:00)
料亭「百川」へ奉公することになった百兵衛さん。女中さんがすべて髪をほどいてしまい、お客の用件がきけない。初出勤の日にも関わらず、二階の魚河岸の若旦那衆の用件をききにいく。
言葉がなまっている百兵衛さん。「主人家(しゅじんけ)の雇人(かけいにん)で。」を祭りの「四神剣(しじんけん)の掛合人(かけあいにん)」と聞き間違われたことから始まるドタバタ滑稽話。
マクラではその「四神剣」の説明でした。お噺を知ってる方はここで、あ!となるわけですね。
青竜、白虎、朱雀、玄武の絵が描いてある旗で剣がついていると。私は知りませんでした。この単語。
「奈良の方には説明はいらないと思いますが。」なんて一言ついてました。
常磐津の師匠の「かもめじ」さんを呼んで来いというのに医者の「かもじ」先生を訪ね、魚河岸の若い者が今朝がけに四、五人来られて」と言ったことが「袈裟懸けに四、五人斬られた」と勘違いの件で私、大笑い。お腹痛かったし、泣いてました。ああ面白かった。
今回は本当に初めての場所ということでしょうか、いつもの毒舌もなく、「爽やかなとても噺の上手い落語家さん」でした。しかも時間もきっかり2時間で終了。
こんな談春さん、初めて拝見しました。
「次は人情噺も聞いてもらいたいと思います。」とのことでしたが、滑稽噺3席は参りましたぁっ!
来週(5/25)の「新堂本兄弟」にご出演だそうです。落語番組にも出ない談春さん。さだまさしさん経由で出演が決まったとか。楽しみです♪