昨日(9/27)大阪・森ノ宮ピロティホールで催された、立川志の輔さんの独演会に行ってきました。
1.「元犬」 立川志の太郎
人間になりたくて蔵前の八幡さんにお百度を踏んだ白い犬。
念願叶って人間に。
運よく、ある変わった人を雇いたいというご隠居さん宅に奉公することに。
犬の習性が出てしまうただしろう。
志の輔さんの6番目のお弟子さんという志の太郎さん。情景はちゃんと浮かんでました。今後もがんばってほしいです。
2.「親の顔」立川志の輔
枕は文科省(?)が行った言葉の意識調査(?)のお話。「電子レンジでチンする。」多くの人が使ってる。それがどうしたとか、「やぶさかでない」とか、そして少子化の話になって、「待ち合わせで5分遅れた人の理由が近くの銀行で小学生をみた」「どうして教えてくれないんだよお。」といういつもの小噺でお噺に入られました。
大工の息子がテストで5点を取ったので、
親とともに先生に呼び出しをされたというお噺。
テストの答案をすべて記入しているのに5点。それは名前の分だという先生。
息子の誤答の理由をただす父親。「先生、あってんじゃないですか」と勝手に加点していく。
息子の上をいく父親に先生が「お父さん、ご実家に伺ってもいいですか?」「どうしてですか?」「親の顔が見てみたい。」
このお噺は2回目ですが、やっぱり面白いです。息子以上にトンチンカンな父親に困ってしまう先生のやりとりが最高でした。
3.「みどりの窓口」立川志の輔
少し間をおいてから淡いオレンジ(?)の羽織をお召しになられて再登場。「こんな色の羽織も持ってるんですよ。ということで。」(笑い)
枕は志の輔さんの故郷富山のお話。お若いころは東京まで12時間かかったところが、今は新幹線で長野まで出て特急で4時間(のようなちょとあやふや)、これからは北陸新幹線ができるのでさらに便利になるとおもしろおかしく。また、観光パンフレットに一度も見たことのないという雷鳥や、富山湾の蜃気楼。蜃気楼は昔はナゾだったが、実は工場地帯が逆に映っている。だから上が平らで下に向かって煙が出ている。とのこと。おもしろかったのはおいしいコシヒカリ(?)と立山(?)の水を瓶にいれて振ったらおいしいお酒ができるんです。には大笑いしました。
さらに、リニアモーターカーのお話。志の輔さん、すでに実験車両に乗車されたことがあるらしく、16キロを2分の乗車。そしてJRから40分のリニアに関する説明会があったとのこと。リニアの動く仕組みをまた、擬人化しておもしろおかしく説明されてました。実は仕組みを理解していなかった私にとってはすごく為になりました。
こんなに技術が進んでも変わらないものがありますということでお噺に入られました。
JRのきっぷ売り場「みどりの窓口」での困ったお客さん3人に疲れ果てた切符売りの男性。
飲み屋で好物のわかさぎのフライが売り切れと言われて、自分がされた迷惑通りの台詞を飲み屋の主人に言う。わかさぎが仕入れられなかった理由は「みどりの窓口で切符の箱を開けてくれなかったからだよ。」つまり、主人は3人目の困った客だった。
志の輔さんを知ってから、ずっと聞いてみたかったお噺で、ものすごく嬉しかったです。ずっと爆笑で、サゲもすばらしくて最高です。また聞いてみたいです。
仲入り(15分)
女子のお手洗いの案内はいつものお姉さんでした。
杉山さんの時より、お客さんの男女比が違いますので割りと早く順番がきました(ってどーでもいいか)。
4.「五貫裁き」立川志の輔
薄い灰色のお着物にさらに濃い目の灰色の袴の志の輔さん。
舞台のセットも木の壁(?)みたいなのから屏風に変わっていました。
客席もさらに暗く。人情噺かなと思いました。
枕は川柳のことをちょこっとだけ。
八百屋を始めたいと八五郎は長屋の大家へ相談。大家は金持ちのところへ行って寄付してもらうよう進言。しばらくして戻ってきた八五郎は頭に傷。質屋の「徳力屋」へ行き、番頭に三文、主人に一文しかもらえず腹が立って銭を投げつけると、煙管の雁首でぶたれたと。大家は大岡越前に訴えさせ、裁きは八五郎に五貫目の過料。ただし、一度では無理だろうから1日一文徳力屋へ払い、それを奉行所に持参しろ。というものだった。
大家の入れ知恵で朝な夕なと徳力屋へ一文を届ける八五郎。
参った徳力屋は示談しようと持ちかける。はじめは十両だったが、大家の説教と八五郎の大胆さで結局五十両に。そして八百屋の店舗も用意する。
その後、徳力屋は評判となり、善人に変貌するがそれがたたって破産。商いに不慣れな八五郎も八百屋失敗。だれもこの話を知るものがいなくなり知っているのは大岡越前のみ。
人情噺ではあるんでしょうけど、お笑いところ満載の面白いお噺でした。
時代劇好きな私にとってはもってこい。長屋に大岡越前、最高でした。
大岡越前の登場シーンではまた「わぁわー、わわわわわーわわぁー」と時代劇のテーマを歌いながら。
時刻を言うのに「今で言う8時45分」とか「11時13分」とか小ネタも絶妙。しかし私は悪い癖で「五つかなあ」とか「九つ前かなあ」とか逆に江戸時間に直してしまったりして。
五貫目も「おそばが十六文やからなあ」とか考えたりして。金一分とか銀何匁とかいわれると何両と換算しやすいのですが、文はなかなか難しいですね。
今年で5年目のピロティーホール。いつもは2席でしたが、今年は3席聞かせていただけました。
開演6時半、終演は9時でした。
来年も楽しみにしています。
ああ、楽しかった♪
1.「元犬」 立川志の太郎
人間になりたくて蔵前の八幡さんにお百度を踏んだ白い犬。
念願叶って人間に。
運よく、ある変わった人を雇いたいというご隠居さん宅に奉公することに。
犬の習性が出てしまうただしろう。
志の輔さんの6番目のお弟子さんという志の太郎さん。情景はちゃんと浮かんでました。今後もがんばってほしいです。
2.「親の顔」立川志の輔
枕は文科省(?)が行った言葉の意識調査(?)のお話。「電子レンジでチンする。」多くの人が使ってる。それがどうしたとか、「やぶさかでない」とか、そして少子化の話になって、「待ち合わせで5分遅れた人の理由が近くの銀行で小学生をみた」「どうして教えてくれないんだよお。」といういつもの小噺でお噺に入られました。
大工の息子がテストで5点を取ったので、
親とともに先生に呼び出しをされたというお噺。
テストの答案をすべて記入しているのに5点。それは名前の分だという先生。
息子の誤答の理由をただす父親。「先生、あってんじゃないですか」と勝手に加点していく。
息子の上をいく父親に先生が「お父さん、ご実家に伺ってもいいですか?」「どうしてですか?」「親の顔が見てみたい。」
このお噺は2回目ですが、やっぱり面白いです。息子以上にトンチンカンな父親に困ってしまう先生のやりとりが最高でした。
3.「みどりの窓口」立川志の輔
少し間をおいてから淡いオレンジ(?)の羽織をお召しになられて再登場。「こんな色の羽織も持ってるんですよ。ということで。」(笑い)
枕は志の輔さんの故郷富山のお話。お若いころは東京まで12時間かかったところが、今は新幹線で長野まで出て特急で4時間(のようなちょとあやふや)、これからは北陸新幹線ができるのでさらに便利になるとおもしろおかしく。また、観光パンフレットに一度も見たことのないという雷鳥や、富山湾の蜃気楼。蜃気楼は昔はナゾだったが、実は工場地帯が逆に映っている。だから上が平らで下に向かって煙が出ている。とのこと。おもしろかったのはおいしいコシヒカリ(?)と立山(?)の水を瓶にいれて振ったらおいしいお酒ができるんです。には大笑いしました。
さらに、リニアモーターカーのお話。志の輔さん、すでに実験車両に乗車されたことがあるらしく、16キロを2分の乗車。そしてJRから40分のリニアに関する説明会があったとのこと。リニアの動く仕組みをまた、擬人化しておもしろおかしく説明されてました。実は仕組みを理解していなかった私にとってはすごく為になりました。
こんなに技術が進んでも変わらないものがありますということでお噺に入られました。
JRのきっぷ売り場「みどりの窓口」での困ったお客さん3人に疲れ果てた切符売りの男性。
飲み屋で好物のわかさぎのフライが売り切れと言われて、自分がされた迷惑通りの台詞を飲み屋の主人に言う。わかさぎが仕入れられなかった理由は「みどりの窓口で切符の箱を開けてくれなかったからだよ。」つまり、主人は3人目の困った客だった。
志の輔さんを知ってから、ずっと聞いてみたかったお噺で、ものすごく嬉しかったです。ずっと爆笑で、サゲもすばらしくて最高です。また聞いてみたいです。
仲入り(15分)
女子のお手洗いの案内はいつものお姉さんでした。
杉山さんの時より、お客さんの男女比が違いますので割りと早く順番がきました(ってどーでもいいか)。
4.「五貫裁き」立川志の輔
薄い灰色のお着物にさらに濃い目の灰色の袴の志の輔さん。
舞台のセットも木の壁(?)みたいなのから屏風に変わっていました。
客席もさらに暗く。人情噺かなと思いました。
枕は川柳のことをちょこっとだけ。
八百屋を始めたいと八五郎は長屋の大家へ相談。大家は金持ちのところへ行って寄付してもらうよう進言。しばらくして戻ってきた八五郎は頭に傷。質屋の「徳力屋」へ行き、番頭に三文、主人に一文しかもらえず腹が立って銭を投げつけると、煙管の雁首でぶたれたと。大家は大岡越前に訴えさせ、裁きは八五郎に五貫目の過料。ただし、一度では無理だろうから1日一文徳力屋へ払い、それを奉行所に持参しろ。というものだった。
大家の入れ知恵で朝な夕なと徳力屋へ一文を届ける八五郎。
参った徳力屋は示談しようと持ちかける。はじめは十両だったが、大家の説教と八五郎の大胆さで結局五十両に。そして八百屋の店舗も用意する。
その後、徳力屋は評判となり、善人に変貌するがそれがたたって破産。商いに不慣れな八五郎も八百屋失敗。だれもこの話を知るものがいなくなり知っているのは大岡越前のみ。
人情噺ではあるんでしょうけど、お笑いところ満載の面白いお噺でした。
時代劇好きな私にとってはもってこい。長屋に大岡越前、最高でした。
大岡越前の登場シーンではまた「わぁわー、わわわわわーわわぁー」と時代劇のテーマを歌いながら。
時刻を言うのに「今で言う8時45分」とか「11時13分」とか小ネタも絶妙。しかし私は悪い癖で「五つかなあ」とか「九つ前かなあ」とか逆に江戸時間に直してしまったりして。
五貫目も「おそばが十六文やからなあ」とか考えたりして。金一分とか銀何匁とかいわれると何両と換算しやすいのですが、文はなかなか難しいですね。
今年で5年目のピロティーホール。いつもは2席でしたが、今年は3席聞かせていただけました。
開演6時半、終演は9時でした。
来年も楽しみにしています。
ああ、楽しかった♪