控えめ予算の旅の記録

男ひとり旅ならではの少々過酷な旅。いっぱい旅したいので1つ1つの旅は低予算。それでいて充実した旅を目指します。

続・むかし道(登山道)での旧碓氷峠越え

2017-05-10 16:51:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
車が まだなかった頃、
徒歩での 碓氷峠越えが主流だった時代の むかし道 (旧中山道)をたどって、旧碓氷峠を目指しています。

「アプトの道」にもありましたが、ここにも “ クマ出没注意 ” の表示が・・
こちらの方が はるかに山奥なだけあって、不安になる。


えっ!?
プレハブ小屋みたいなのがある!?

ここは、山中集落 の跡地らしい。

まさに、山の中にある集落って事で、まんまの集落名だが、実際 ここで、おまんま(ご飯)を食べる旅人も多かった。

この先に 山中坂 と言う急坂があり、空腹でその坂を登るのがキツかったらしい。
と、案内に↓↓

それゆえ、急坂に挑む前に 腹ごしらえをする旅人で、この辺りにあった茶屋は繁盛したらしい。

麓(坂本宿?)から登ってくると、ちょうど この辺りで、腹が空くというワケだ。

自分も、この時 空腹状態。
もちろん、現代の この場所に食事処などない。
一応、食料は持参してますよ☆


この道幅なら、車も通れそうだが・・・

ここへ来る途中にあったのよ!
何十年も前に、乗り捨てられたような車が!


「峠の湯」の辺りから、この 旧中山道に入って、約7kmくらい歩いたかな。
空腹だとキツい「山中坂」を空腹で上り、そろそろ、旧碓氷峠へむけて ラストスパート!と言ったところか。


そんな矢先、碓氷峠越えをする旅人にとって、最大の試練が訪れる!

それが、この場所!

案内板には・・・

旅人を苦しめる 謎の老婆 の存在。

一体、何をして苦しめたのか?

実に あっさりとした文章。

あまりに おぞましすぎて、紹介できないような内容なのか?

峠まであと少し!の所に立ちはだかる老婆を攻略すると、道が広くなった。
せっかくなので 持参した食料で腹ごしらえ。

そしたら、脇道から クマではなく、人が出てきました!

実は、ここから 道が分かれていた。

案内板も特にないので、広い道をそのまま行くつもりでいた。
しかし、逆方向から 人がやって来た道の方が安心感があり、そちらへ進む事にした。

しかし、道はどんどん怪しくなり、道なのか?草が生えていないだけなのか?きわどい状態に。

油断すると、道を見失いそうです。


もしかして、こうやって遭難していくのかな・・・なんて。


道の真ん中に、立派なウ○コがある。
まさか、“クマの” じゃないだろうね・・


そんな状況の中、そこそこ近くの茂みから、ガサガサ!なんて音がするし!


獣道 のような場所を歩いているだけあって、万が一の事も有り得る?


一刻も早く ここを抜けたく、走って 駆け上る!


これでもか!と続いた登り坂だが、
「熊野神社(旧碓氷峠)まで0.3km」
の案内があった時の 安心感と達成感と言ったら・・・☆

険しい峠道が終わって、最初に目に入る光景☆

着いたぁ~!って感じでした。

どうやら、あの分かれ道の時、そのまま広い方を進んだ方が良かったみたい。
今、やってきた 獣道のような道は、旧中山道の古い方の道だったらしい。


というワケで、旧碓氷峠に到着です!



県境をまたぐように、峠の茶屋があるけど、ここの住所って どちらの県になるのだろうか?


↓↓本当なの?

この看板の 右に降るか、左に降るかで、日本海に流れるか、太平洋に流れるかが決まるらしい。

そして、先程の 店のド真ん中が県境になっている “しげの屋” さんのお向かいにある「熊野神社」

ここも、なぜか、神社のド真ん中を県境が通っている。

では、最後に 見晴らし台 へ☆


旧碓氷峠より 横川方面を望む。

写真だとわかりづらいが、遠くに 市街地も見える。



というワケで、約7年半前と今回、2度にわたり、横川駅から歩いて「碓氷峠越え」をした際の記録でした。


おわり


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むかし道(登山道)での旧碓氷峠越え

2017-05-09 16:00:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
約7年半前にも、横川駅から軽井沢駅にかけて、徒歩で碓氷峠越え をした事がありました。

その時に歩いた道は、今で言う 旧中山道

この辺りの旧中山道とは、車が通れるような車道ではなく、車がまだなかった頃、 徒歩での峠越え が主流だった時代の むかし道 のこと。

「峠の湯」のから、国道18号を軽井沢方面に少し進むと、右手に登山道のような入口がある。

今でこそ、
「車道の脇に入口がある」
という表現になるが、当時は、
「道なりに進んでいく」
と言うような光景だったのだろう。


車がない時代の峠越え。

そんな時代の峠道とは、こんな感じ。


現在の峠越えの主流は、高速道路や新幹線。

184箇所ものカーブのある、国道18号(中山道)は、主要道路としての役割をバイパスに譲り、新幹線の開業によって、信越本線(在来線)は 廃止され、完全にその役目を終えた。

だが、それよりも もっと昔、むしろ、それらが開通した際に、道としての役目を終えた、かつての幹線道路を進んでいる。

横川と軽井沢をつなぐ、かつての幹線道路(?)は、現在、ハイキングコースとして、山登りを楽しむ為の道となっている。
場所が場所だけに、他のハイカーを見かける事は滅多にない。


「むかし道」らしく、道っ端には 何やら 歴史を感じさせる物が☆


だいぶ 登ったところで、やって来た方向である “横川方面” を見下ろせるポイントがありましたよ☆

写真 中程にある、直線道路が 国道18号(中山道)で、かつての宿場町「坂本宿」を ちょうど見下ろす格好。

碓氷峠越えをする者達が、その前に宿泊(休養)したであろう「坂本宿」

「あそこから ここまで登って来たんだなぁ・・・」
と、当時の旅人も この場で そう思ったに違いない。

だが、横川方面が すぐそこに見下ろせるという事は、目指す「碓氷峠」は、まだまだ先という事だ。


このような 平らな区間もあります。

そして、狭いながらも、ちゃんとした道になっています。

この水は飲めるのか?

当時は、貴重な水源だったかもしれない。

途中、休憩スポットもあります☆

これは、言うまでもなく、ハイキングコースになってから 建てられたら物ですね。

ちょっとした 観光スポットのようです☆↓↓


戦いの為に、わざと 道の両端を削って、足場を悪くしたってワケね。

それにしても、1590年 の出来事みたいだけど、この道って そんなに昔からあるんだ!


またまた「むかし道」らしく、道っ端に 歴史を感じさせる物が☆


さらに進んで行くと、衝撃的な物が!


く、車!?



相当、年月が経っているようだ・・・

そんな事より、この道幅と地形で、ここに存在している事が 衝撃的。

何を思って、ここを車で走ったのか?

国道18号からも 相当離れている この場所まで、どうやって来たのか?

もちろん、答えは判明しません。



つづく

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徒歩で碓氷峠を越える旅、ついに碓氷峠へ☆

2017-05-08 05:10:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
信越本線の廃線跡を 遊歩道として整備した「アプトの道」から、国道18号へと舞台を移した、徒歩で碓氷峠を越える旅

アプトの道の終点より 碓氷峠までは、約7kmの道のり。

峠区間に入ってからのカーブ数は、既に90を越えているワケだが、この先にも 90近いカーブが待ち受ける。


車道の峠道を歩いていると、所々に、線路が ひょっこり顔を出す。

今にも 列車が横切りそうなくらい完全な状態で残っている。


14:40に アプトの道から、あらためて 国道18号を歩き始め、現在 15:15。

126個目のカーブまでやって来ました☆

背後にあるトンネルは、旧線のものだろうか?
トンネルしか残ってない感じだから。


碓氷峠までは、まだ 4.1km。

まだ、1時間近くはかかるな・・・

もちろん、他に歩いている人など皆無。
横を通る車からは、さぞかし 注目の的だろう。


今度は、旧線(左)と 新線(右) の廃線跡が お揃いで登場。

旧線の方は、かなり風化している所がいいね☆


その後も、曲がりくねった 車道の峠道をひたすら歩く。


背後を振り返ると、さっき通った道が だいぶ下に見える程。


あと、どのくらい上って行けばいいのか?


カーブ数の標識が 184に達したら、GOALなのは、残念ながら わかってしまっている。
 

だから、カーブが連続し、カーブ数の標識が 連続して立っている時は、GOALが一気に近づいたような感覚。


逆に、長めの直線区間が視界に入った時はガッカリ。


また、ちょっとしたカーブが カウントされていた時は、地味に嬉しい。


でも、結局 約7km歩く事には変わりないんだな。


そして、16時ちょっと前、


183個目のカーブを過ぎ、残すカーブはあと1つ!の地点までやってきた。

前方に、何かが見える☆


長野県・軽井沢町に入る事を意味する案内看板だ!
つまり、あそこが県境であり、峠の頂上という事になる☆

その手前には、最後の 184箇所目のカーブ標識が!

本当に 184箇所もあったとは!

ただ、あくまで “峠の頂上” という事で、長い上~り坂の先には、長~い下り坂が待っているもの。

だが、

ここは、峠を越えると スグに、軽井沢の街並みが見える☆

碓氷峠は、群馬県側からすると、さんざん上ってはくるものの、ほとんど下る事がない いわゆる 片峠 というタイプの峠らしい。

そういえば、めがね橋に、こんな案内があった。

「山を上って下る」と書いて「峠」なのだが、碓氷峠はほとんど 上る。
だから 片峠。

まるで、峠が 街の入口(出口)みたいで、ちょっと不思議な感覚です。

確かに、地図上でも 峠を越えるとスグに軽井沢の市街地って感じだ。


それにしても、峠を越えた先、すなわち 県境を越えた途端、路面の状況が一転しているのですが・・・

群馬県にいるうちは・・

ラインもしっかり引いてあり、路面も綺麗だが、

長野県に入ると・・

これが 同じ 国道18号なのか?
2ケタ国道とは思えない程の 酷い路面。

いわゆる、管轄の違いってヤツですかね?


それはさておき、峠を名乗る以上、多少 下ってはいるね。

(気持ち程度)

やがて、進行方向左側に、廃止された信越本線の線路が姿を現す。

もちろん、荒れ果てている。

さらに その左には、長~いトンネルを抜けてきた 現在の碓氷峠越えの主力「北陸新幹線」の線路が。


ここまで来れば、軽井沢駅は スグそこ!

2ケタ国道とは思えない雰囲気の国道18号をラストスパート!

ZARDの「負けないで」でも流したいところだ。


そして、16:20すぎ、

ついに! 軽井沢駅に到着☆

横川方面への線路は、やはり荒れている。

ただ、軽井沢駅から先、かつての信越本線は、JRではなくなったものの、第3セクターの「しなの鉄道」によって、鉄路は維持されています。


という事で、

横川駅より、徒歩で「碓氷峠」を越えて、軽井沢駅まで やって来ました☆



おわり

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軽井沢駅 目指して!徒歩で国道18号をゆく

2017-05-06 17:51:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
信越本線の廃線跡を 遊歩道として整備した、全長 約6kmのウォーキングトレイル「アプトの道」

その 終着点 である「 旧熊ノ平信号場 」に到達☆


「峠の湯」で分かれた 旧線新線は ここで再び ご対面。


横川駅と軽井沢駅の およその中間地点である この場所は、列車のすれ違いや、蒸気機関車への給水・給炭の為の場所として機能していた。

と書いてある↓↓

それも はるか昔の事。

そのような事をする必要がなくなり、長い年月が経ち、最後に列車が走ってから さらに20年近くが経った現在、
線路脇にある建物は、もはや 廃墟状態。

ここは、心霊スポットとしても有名なんだとか。
実際に、昔、 事故で人が亡くなっているみたいですし。


線路と線路の間を進んで行く。

当初は 駅だった事の証か、両脇にホームらしき物もある。


そして、ついに「アプトの道」の終着点 、
国道18号へと下る道の手前までやって来た。

線路自体は、この先も 軽井沢方面へと続いている模様。
 
トンネルの手前には、バリケードがあるものの、現役の鉄道と遜色ない程の光景。
しかし、ここを再び 列車が走る事は、ないだろう。


いよいよ、ここからは 一般道路である国道18号(中山道)を歩いて、軽井沢駅を目指す。

アプトの道を 全線歩く人は 多少いれど、一般道の峠道を そのくらい歩こうとする人は、そうはいないだろう。
かなり 変人指数の高い行為だと、自覚はしている。


14:40、国道18号を歩き始めて まもなく
碓氷峠まで7km
の文字・・・

予想していたよりも、少し長い。

7kmって事は、徒歩だと2時間弱かかるって事か。
少々、心が折れかける。

カーブに番号が付ってある

おそらく、峠越えの区間に入ってから、91個のカーブって事だろうが、この番号、はたして いくつまであるのだろうか。
「知らぬが仏」のような気がする。


車道を歩いていると、所々に、線路が ひょっこり顔を出す。

今にも 列車が横切りそうなくらい完全な状態で残っている。

観光の為に、意図的にそうしてるのか?
線路どころか、架線まで残っているなんて・・・

カーブ数は、軽く3桁の大台を突破!


緩やかだが、延々と続く上り坂。


右へ 左へ カーブを繰り返す峠道を ひたすら歩いていると、

ふと、関東道路地図にあった、碓氷峠のページが頭をよぎる。



そこにあった 184 の数字。


「カーブ184箇所の急坂、紅葉は素晴らしい」


思い出しちまった・・



カーブは全部で184!


折れかけた心が、完全に折れた・・・



つづく

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「アプトの道」のハイライトへ☆信越本線 廃線跡をさらにゆく

2017-05-05 22:15:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
信越本線・横川駅~軽井沢間の廃線跡を 遊歩道として整備した「ウォーキングトレイル・アプトの道」

日帰り温泉施設「峠の湯」を出発し、「碓氷湖」の近くを通り、さらに進んで行くと、直線区間に 短いトンネルが連続して現れる。


何の洒落っ気もないところが、鉄道のトンネルっぽい。

1963年に廃止という事は、列車が走らなくなってから 半世紀以上。

開業が1893年というから、トンネルが掘られてから、既に120年以上が経っている事になる。


そんなトンネルをいくつも抜けていくと、アプトの道のハイライトとも言える めがね橋 へと差し掛かる。

橋の両脇には、めがね橋や碓氷峠に関する資料などが備えつけてある。

その中には、この「めがね橋」を 列車が走行している写真もあった。

確かに、かつて、めがね橋は 鉄道の橋であった事が伺える。

1963年に廃止された、信越本線の旧線ルート上にある「めがね橋」
橋の上からは、1997年に廃止された 新線ルートの橋が見える☆



そして 眼下には、カーブが連続する 国道18号。

“中山道”と呼ばれている道だが、交通量はほとんどない。

走りやすい 碓氷バイパスや、高速道路、そして新幹線がある 今の時代において、かつての大動脈は ひっそりと、そして静かに 時を刻んでいた。


下から見た「めがね橋」

めがね橋と国道18号は、行き来が可能です◎

真ん中あたりの文章が ユニークです☆

アプトの道は、人生と一緒だったのです!


さらに、ユニークな 警告 が!

なんだかんだ言って、最終的には 心配いらないと締めくくる。


かつて、7年半前(2009年)に訪れた際は、めがね橋を渡った所で、アプトの道は 終点 だった。
橋を渡った先のトンネルが、バリケードでふさがれている状態だった。

もちろん、遊歩道として整備されていないが為だが、2012年に めがね橋から先の区間の延長工事が終了。
アプトの道は、横川駅~ 峠の湯~めがね橋~旧熊ノ平信号場の 合計5.9kmが全線開通するに至った。

ここから先、旧熊ノ平信号場にかけては、初体験となります☆


では、めがね橋から先の区間へ、初めて足を踏み入れます☆

だが、このトンネルが意外と長い。
なかなか出口が見えてこない。

なるほど・・・
遊歩道としての整備に 時間がかかったのも わかる気がする。

「めがね橋」から「旧熊ノ平信号場」までは、約1.3km。

トンネルの出口の先に、1997年まで使用されていた 新線 の線路が見えたら、そこが「旧熊ノ平信号場」です。


↓↓一番右の 線路のないトンネル(旧線)から出てくる事になる。

ここで、旧線新線は 合流。

それにしても、約20年前に廃止された路線が、ここまで しっかり残っているとは!
今にも 列車が トンネルから出て来そうではないか!



つづく

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