控えめ予算の旅の記録

男ひとり旅ならではの少々過酷な旅。いっぱい旅したいので1つ1つの旅は低予算。それでいて充実した旅を目指します。

峠の湯から先は 旧ルートへ☆信越本線 廃線跡をゆく

2017-05-04 14:30:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
信越本線・横川駅~軽井沢間の廃線跡を 遊歩道として整備した「ウォーキングトレイル・アプトの道」

丸山変電所を過ぎ、1kmくらい歩くと、日帰り温泉施設「峠の湯」の脇へと差し掛かる。

ここで、線路が二手に分かれている。

実は、信越本線には、
新・旧 2つのルートが存在する

ここが、その分岐点。

右に向かう方が、北陸新幹線と引き換えに 1997年に廃止された 新線

そして、左に向かう方が、それよりもさらに昔、1963年に 新線 の開通によって 廃止された 旧線

ここから アプトの道でたどるのは、旧線ルート。
そもそも、旧線が “アプト式” という 特殊な方式を採用した鉄道であった事から、この遊歩道が「アプトの道」と命名されたのだが。

まだ、横川→軽井沢の 4分の1 にも達していなさそうですが、ここで 温泉に浸かって、リフレッシュでもしていきますか☆

ちなみに「峠の湯」の正面はこんな感じ。

(年末に訪れた際の写真)

この先にある めがね橋 をイメージしたレンガ造りのアーチが特徴的。

なんでも、2013年の夏に 火災 が発生したそうで、当時の建物(初代 峠の湯)は 解体を余儀なくされたとか。

峠どころか、崖っぷちに立たされてしまったワケだが、2015年冬、2代目「峠の湯」として、リニューアルオープン!
それから 約1年ちょっとが経ち、かつての危機的状況も、なんとか 峠を越したに違いない。

初代の建物の頃にも、訪れているハズだが、何が違うのかが わからない。

一応、同じ場所から撮った写真があるので、見比べてみる。

まずは、本日 2017年4月5日。


そして、約7年半前 2009年9月26日。

違いが わからん。

全焼ではなかったみたいだから、ここから見える建物は、以前と同じものかもしれない。

館内に入ってみると、やはり 真新しさを感じる。


休憩スペースからも、線路が二手に分かれていく風景を見下ろせます。

ここから先は、旧線ルートをたどります。

旧線は、国道18号(中山道)に沿うように続いているので、そういう意味でも、こちらを遊歩道にした方が都合が良かったのでしょう。
新線は、車道から かなり離れた山奥へと入ってしまうので。

この後の過酷な道中を前に、天然温泉 に浸かっておきます☆

「峠の湯」は、もちろん 露天風呂完備!

昼間の露天風呂からは、妙義山をはじめとした山々が眺められて、清々しい気分☆
夜は夜で、暗闇の中 立ち上る湯気の間に ぼんやり明かりの灯った雰囲気が またイイ感じです。


昨年(2016年)の年末に訪れた際は、ここ(峠の湯)で、横川駅に引き返した。

今回は引き返さない!

軽井沢駅まで、前進あるのみです!



外に出ると、またしても タイミング良く、トロッコ列車のお出ましです!

横川駅からスグの所にある「鉄道文化むら」を出発したトロッコ列車の終着駅が、ココ「峠の湯」

ここから先は 徒歩のみで、線路も撤去されています。

線路がなくても、このトンネルの形状☆

鉄道跡である事が伝わってきます!

このトンネル、もちろん入る事ができます!
遊歩道ですから。

トンネル内は 明かりもあり、歩きやすく整備されています。


峠越えは、これからが本番。

遊歩道としては、緩やかな上り坂。

だが、ここを列車が走っていたと思うと・・・


しばらく進むと、景色に変化が☆

最初に訪れた時は、こんな所に湖があったんだ!って感じでした。


旧線ルートから少し外れて、碓氷湖 の畔へ。

(こちらは7年半前の写真)

昔は、碓氷湖の車窓を眺めながら、峠越えをしていたのか・・・
新幹線や高速道路からは見れない景色ですね。


つづく

一人旅ランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村





峠越えスタート!信越本線 廃線跡をゆく

2017-05-03 14:46:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
横川駅から、鉄道の廃線跡を遊歩道として整備した「アプトの道」を通り、碓氷峠を越え、軽井沢駅まで 徒歩 で向かうという 今回の試み。

10kmを軽く越えるであろう、徒歩による峠越えに挑む前に、国道沿いにある おぎのや横川店にて、釜飯ではなく「峠の牛めし」をたいらげる。

だが、横川駅改札口の目の前にある、こちらの “おぎのや” も忘れてはならない。

今でこそ、群馬県や長野県をはじめ、各地に 複数の店舗を持つ “おぎのや” だが、横川駅のすぐ隣りにある こちらの店舗が 本店 だったりする。

時代を感じさせる建物で、発祥の地としての風格が漂っています。

そもそも、横川駅が開業したのと同時に、おぎのや も創業しており、両者は まるで双子のごとく、この地に誕生。
横川駅で 駅弁を販売するところから、おぎのや の歴史は始まったとの事。

それは、釜飯の包装紙やフタにある 横川駅の文字 が物語っています。



発祥の地にふさわしく、本店の向かい側には「 おぎのや資料館」なる施設も。

民家の1階を改築したような こじんまりとしたスペースだが、釜飯に関する展示や、かつての 中間駅としての横川駅の写真などを見る事ができる☆

少し紹介すると・・・

「皇室御用達・峠の釜飯」

皇室御用達なだけあって、釜飯以外の充実っぷりがスゴい!

新幹線が開業する前の、賑わっていた頃の横川駅の様子を写した写真。


現在の横川駅は、普通列車が折り返していくのみで、ローカル線の終着駅みたいな寂しい有り様となってしまった。
夕方の6時ともなれば、駅員すらいない 無人駅 になってしまう。


それでは、いよいよ かつての鉄道跡をたどる「アプトの道」へと進んで行く事にしよう!

横川駅で 行き止まりとなっている線路だが、鉄道文化むらの脇を通り、しばらく進むと、かつての信越本線の姿が ほぼ そのままの姿となって、視界に現れる!

かつての上り線・東京方面への線路が遊歩道として整備されている。

下り線・軽井沢方面への線路は、今でも、鉄道文化むらのトロッコ列車が走行する為、線路のまま残っている。


しばらく進むと、タイミングのいい事に、前方よりトロッコ列車がやって来た!!

運行の時間を計算に入れてたワケじゃないから、ラッキーでした☆


長~い直線区間をしばらく歩くと、右手前方に レンガ造りの建物が姿を現す。

丸山変電所 とあり、急勾配をゆく為、運行に際し 多くの電力を必要としていた事が伺える。


変電所を過ぎる、線路(信越本線)は、大きく左へカーブ。


少し進むと、さらに勾配がキツくなる。


線路を 真横から見てみると、その勾配のキツさを より実感できる。

通常の鉄道路線で、この勾配はすごい!

この区間は 勾配のキツさゆえ、列車の後ろに 専用の機関車を2両連結し、後ろからも押す形で、この上り坂を攻略していった。
列車単独での力では、上れなかったのだ。

逆に 下る時は、前に機関車を2両連結し、勢いがつくのを抑えながらの走行。
列車だけのブレーキでは、加速がつきすぎて、止まれないからだ。

それゆえ、横川駅と軽井沢駅では、長時間停車をし、機関車の付け替え作業が必要だった。
そのような 鉄道会社にとって、面倒臭い区間ゆえ、新幹線の開業とひきかえに、廃止されてしまったというワケだ。


その新幹線とやらは、この辺りの区間は ほぼすべてトンネルのようなもの。

かつての難所を 全く感じさせる事なく、長~いトンネルを抜けると、あっという間に、軽井沢。
便利さとひきかえに、自分のような旅人には 少々そっけない。


このような場所を通ってこそ、高地にやってきた実感が沸くというものだが・・・

後ろを振り向くと、

やはり、相当な勾配である事がわかる。


そして、ついに 線路上をゆく遊歩道の終点へと差し掛かる。

やはり、手入れをしないと、線路は 前方のような事になってしまう。

遊歩道は、線路の下をくぐり、左手にある建物「峠の湯」へと続いていく。



つづく



一人旅ランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村










おぎのやの 峠の釜飯ではなく ○飯発見!

2017-05-02 15:31:00 | 横川→軽井沢 徒歩で碓氷峠を越える旅
JR信越本線の群馬県側の終着駅「 横川 」に 再びやって来ました☆


かつて、横川駅と軽井沢駅は 線路で結ばれていて、横川駅を出発した列車は「信越本線 最大の難所」であった 碓氷峠 を越え、軽井沢へと抜けて行った。

自力では、碓氷峠の急勾配を上っていく事ができず、専用の機関車に 後ろから押してもらいながら、軽井沢駅を目指していたものだった。

だが、1997年、北陸新幹線が長野駅まで部分開業したのと同時に、信越本線の「横川~軽井沢駅」間は、鉄道そのものが 廃止 となってしまった。

という事で、信越本線の線路は、ここで途切れてしまっている。

横川駅から軽井沢へ向かう公共交通機関は、JRバス関東が運行する 路線バスのみ

在来線の列車で、峠を越えられたのは、過去の話となってしまった。

ご覧のとおり、横川駅で行き止まりになっている線路だが、少し先へ進むと、かつての線路が 廃止から20年近くが経った現在も まだ残っていたりする。
しかも、遊歩道として整備され、歩いて散策する事ができる!

それが、ウォーキングトレイル「アプトの道


横川駅と軽井沢駅の およその中間地点である「旧熊ノ平駅」まで、かつて 線路があった場所を歩いて たどる事ができる☆

今回は、さらにそこから一般道を数キロ歩いて 碓氷峠を越え、軽井沢駅まで 徒歩 で向かうという 変人気味な行為に挑む。


この旅は、ひとり旅 投稿サイト「みんなの一人旅 」において、旅レポーター としての 最初の投稿となるので、インパクトのある内容を意識しました。
現在、トップページにこの旅が紹介されていますが、そちらでは 紹介しきれなかった事も含め、紹介したいと思います。


では、軽く10kmを越えるであろうウォーキング、いや、峠越えをする前に、腹ごしらえとします。
横川で腹ごしらえする飲食店と言えば、もちろん おぎのや でしょう!

前回は、閉店1時間前の訪問で、名物「峠の釜飯」は 完売 状態だったので、今回は 開店後 間もない 朝9時台に訪問する。

横川駅からスグ、国道18号沿いにある、駐車場完備の「おぎのや・横川店」へ 再びやって来た。


店内は、土産物売場や 釜飯等の販売はもちろん、飲食するスペースもある☆

(結構、洒落てる)

まだ、朝9時台という事で ガラガラ。

さっそく、峠の釜飯を頂こうと、券売機の方へ行くと、


えっ!?


釜飯じゃなくて、


峠の牛めし !?


しかも、平日限定で、さらに数量限定!



そんなメニューがあるなんて 知らなかった☆
旅レポの最初のネタとしては、もってこい☆
ぜひ、食さねば!

「峠の牛めし」は、券売機で食券を買って、厨房にオーダーするようだ。

だが、よく見ると「峠の牛めし」のボタンには、バツ マークが!
「峠の釜飯」の方は 注文可能なだけあって、限定商品である 牛めしは お昼時のみ とか、販売時間も限定だったりして?


一応、キッチンにいる方に聞いてみると、
「大丈夫ですよ」
との返事。
すぐに 食券は買える状態に!


という事で “釜飯の おぎのや” による、
「峠の牛めし」
がコチラ☆

なめこ味噌汁と、お新香の付いたセット(¥1100)で注文。
ちゃんと、釜飯と同じ器に入っての登場!

混ぜご飯ではなく、一般的な牛丼のように、白いご飯の上に 具がのった 丼者スタイル。
やさしく味付けされた 柔らか牛肉のお供は、玉ねぎではなく ごぼう
ご飯と一緒に 口に入れた感覚は「牛ごぼうご飯」に近い。

まさかのメニューとの遭遇。
こういう 予想外の展開は歓迎なんですけどね。

「峠の牛めし」は 平日限定だが、逆に、土日祝日限定 のモノもある☆

それが、お値段 ¥1800もする豪華版!
「峠の釜飯・春」

桜エビの炊き込みご飯にの上に、牛肉のしぐれ煮など、豪華な具材が並ぶ。

ここ、横川店と、横川サービスエリア店のみで、土日祝日の11時から販売されると案内されている。
春バージョンは、5月 まで。

休みの関係で、残念ながら 食べるチャンスは ない。



つづく

一人旅ランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村