東京映画日記

映画の鑑賞記録、映画情報へのコメント、個人の日記なんか書いてきます。毎日更新できるといいなぁ。

亡国のイージス

2005-08-15 00:00:09 | 映画
久々の劇場作品です。

今年、松竹の一番の期待作。
小説は58万部を超えるベストセラー。

出演陣がまた豪華!
真田広幸、寺尾聰、佐藤幸市、中井貴一、吉田栄作、豊原功輔、原田芳雄、岸辺一徳、真木蔵人、安藤政信・・。
この中でも!吉田栄作がひっさびさの映画出演である!最近バラエティでしか見てなかったので新鮮な感じが・・。

監督は「KT」「どついたるねん」の坂口順治監督。「どついたるねん」は個人的にすっごい好きな作品。もちろん、ビデオでしか観た事ないが。あのときの赤井秀和がめちゃくちゃかっこよかった。ボクシングやったことある人ならあの浪速のロッキーの勇姿は目に焼きつくだろう。

ストーリーはというと、訓練中の海上自衛隊のイージス艦「いそかぜ」にてある事件が発生する。その事件はというと、副長の宮津(寺尾聰)が国外の工作員ヨンファ(中井貴一)と手を組み、艦長を殺し、「いそかぜ」を乗っ取ってしまったのだ。
そして、宮津は日本政府へある要求をたたきつけ、

「全ミサイルの照準は東京に設定しており、その弾頭は通常にあらず」と宣言する。

ミサイルにはたった1リットルで東京を壊滅させるほどの破壊力をもつ特殊兵器が搭載されているのだ。
乗組員は全員、強制的に離艦させられるが、先任伍長である仙石(真田)は「いそかぜ」奪還のため、単身、船へ戻る。
仙石は果たして「いそかぜ」を奪還し、日本の危機を回避させることはできるのか・・?
小説の映画化ということで、必ず小説の方が面白かったと意見する人がいる。そら、小説のファンが観たのなら仕方ないだろう。しかし、文庫本上下巻で出てるような小説を2時間程度にまとめるなんて、どんな天才でも無理である。だから小説は読まない。読むとしても映画を観てから。ストーリーしってる映画ほどつまらないものはないと思う。

正直に感想をいうとすごく面白かった。まったく期待せずに観たからかもしれないけれど。
イージス艦が乗っ取られるということしか知らずに観た。始まると相変わらずの人間味溢れる真田さんの演技に引かれていき、イージス艦のすごさ、役人の日本という国は平和ボケしすぎという指摘、そして、男同士の戦い、人間の生きることの大事さ。これらがこの作品に詰まっていた。良かった。こういう男くさい映画が大好きだからなのかもしれない。これだけ大きな話の映画を作れる日本の大作映画もまだまだ捨てたものではないと実感した作品だった。

★★★☆

亡国のイージス(2005年:日本)

監督:阪本順治
製作:坂上直行
久松猛朗
千野毅彦
住田良能
原作:福井晴敏  『亡国のイージス』(講談社刊)
脚本:長谷川康夫
飯田健三郎
撮影:笠松則通
美術:原田満生
編集:ウィリアム・アンダーソン William Anderson
音楽:トレヴァー・ジョーンズ Trevor Jones
録音監督: 橋本文雄
 
出演: 真田広之
寺尾聰
佐藤浩市
中井貴一
勝地涼
チェ・ミンソ
吉田栄作
谷原章介
豊原功補
岸部一徳
原田美枝子
原田芳雄