輝きの一日

日々の輝き

古陶の中から

2012-10-06 20:54:14 | Weblog
明治中期の骨董の瀬戸物を戴いた
一枚一枚に思いを込めた
作陶師の魂が
手書きの模様と
手作りの中から
痛いほど伝わってくる

富士山か登り竜の勢いがその筆跡の陰に
作者の呼吸さえ感じる

どれとして張りもの印刷はなく
巧みな筆技には
感服する作品
贈ってくれた友人の人生への
思いも見逃せない

夜の講座

2012-10-05 23:10:55 | Weblog


懸命に手轆轤を回し
土に魂を入れ
創造する力は
人間の人間たる条件
夜疲れても尚講座に出向き
創作する志に
感服する。
更に又新しい技法を学び
日常のすべてのことを忘れたように
作品へとむかう
魂は人間の条件を
また一つ高める。

鮭登り

2012-10-04 22:10:21 | Weblog

釣り人が
鮭を持ってきた
鯉のぼりのように
緋鮭に真鮭が並んだ
雌が上・・・イクラがある
雄鮭が下・・・身が美味い

顔比べを見ると
可愛いムードが雌鮭
ゆうかんに戦いに挑む顔雄

尾鰭は性格を表している
どこまでも雌に着いていこうと
泳ぎきる尾は雄
比べてみると
私には希薄な事ばかり
丈夫な鰭・精悍な顔・護り切る力
果たして人生の川を
登りきることができるのかと
教えられる

秋のはじまり

2012-10-03 21:28:19 | Weblog

朝眼を覚ますと
シャドーカーテンの朝顔が
もうすっかり実をつけて
部屋も薄暗く感じた
雲の合間から
薄暗い太陽光が
シルエットに朝顔を映しだした

庭に出ると台風の余波で落ちた
はっぱたちが
賑やかに過去の話を
しながら花たちを囲み
秋を告げていた