夜７時半
気温－７度、
熱い市民は汗をかいて
雪像つくり
その情熱に
寒さは解けて
熱い像が浮かび上がってくる
冬祭りの一こま
積み上げた雪の塊に
子どもや大人が
群がってまるで
蟻が巣をつくってでもいるように
雪へ彫りこんでいく
様々な用具を駆使して
少しずつ形が現れてくる
真っ白が目立ってきた
まわりの木々や景色の
暗さが白を強調
その中を歩くのは
今より無い
陽が陰ってくると
暗部が目立って
めっきり春めいてくる
その中を
歩くのは実に爽快
穏やかな日の空は
厳しい寒さの雲が
寒さを伝える
雪まつりの準備も
揃って雪像もやがて彫られる
待ち焦がれた
雪まつりやがて
雪の塊に人々が集まり
汗を流し雪像が刻まれる
何と寒さと暮らす
人々の知恵の素晴らしさ
みていると血が騒ぎ出す
同じ形の碗を
挽こうと
頑張ってみた
あれ？？？
上手くいかない
どこか違ってくる
力の均等が保てなくなってきた
踏ん張れば踏ん張るほど
汗をかいて
顔を強張らせてやればやるほど
いつものあの力は
どこへ行ったのだろう
もう一度出直ししよう
減量散策をしていると
小鳥の鳴き声
久しぶりに
小鳥に出会う
雪まつり会場では
雪が飛んでいた
会場作り中
雪が美しく
輪を描いていた
強い日差し
散策・小さな高台
丸山を登り
下山路を振り返る
そこにはもうしっかりした
春の太陽が
路を照らしていた
「おおーー。」と、
喜びの声が木々に響いた
雪面を走る影は
強い光線と影を
思い切り春への
線を描く
陽の輝きも
気の陰にしてさえ
眩しく
希望の光を放す
小さな生き物たちも
喜びに跳ね
雪に跡を描く