輝きの一日

日々の輝き

かたる樽柿

2009-01-09 22:38:20 | Weblog
50パーセント引きの
柿が一つだけ
売り棚に座っていた
眼に留まって
つい籠に入れた
昔、大きな樽に
柿が頭をそろえて
並んでいた
上から父が焼酎をかけ
母が呪文のように
『甘くなれ・甘くなれ。』と、
私の頭を撫で回していた
蓋を閉じている間
楽しみ、楽しみ、
先ず、父が味見・
「美味い。」一言が合図
兄弟が争うよに
柿に喰らいついた
家族を感じる一瞬であった