その一、その二の続き
欧米社会を牛耳るユダヤ人や彼らに協力する欧米人リベラル派を激しく糾弾し続ける黒木頼景氏だが、欧米人には全く非難していない。それどころか記事から極め付きの欧米崇拝者なのが伺えた。氏のあるコメントを引用したい。
「日本では矢鱈と白人に対する非難が多いけど、なぜ批判者たちは他国の人種に文句をつけるのか不思議です。黒人であれ白人であれ、それぞれが独自の「好み」を持つのは当然で、それを咎めるのは間違っている。それなら、古代ギリシア人は差別主義者で、その美術品は無価値になってしまいます。
日本人で殊更アメリカ白人を嫌うのは、正義ではなく嫉妬心を持つからでしょう。つまり、白人に憧れているのに、「黄色のアジア人」と邪険にされるから激怒する。日本人は日本人同士で仲良く暮らせばいいのに、英語を喋れることを自慢し、歐米諸国で歓迎されたい人が結構います。まぁ、嫉妬心と「やっかみ」に満ちた日本人には、何を言っても無駄なんですけどね。」（2019年02月13日）
それは貴殿自身の投影でしょ、と言いたい。黒木氏のブログには毎度と言っていいほど金髪碧眼の美女の画像が載っており、異様に白人への憧れが強いとしか見えない。21世紀にもなってこれほどまでに白人崇拝をする日本人がいるのには驚いたが、白人を非難するのは日本人ばかりではない。中国、朝鮮はもちろんインド・中東の非難はもっと激しいのだが？
「それなら、古代ギリシア人は差別主義者で、その美術品は無価値になってしまいます」など反論としても不可解。大東文化大学外国語学部英語学科卒業。米国セイント・ピーターズ・カレッジ政治学部およびカンザス州立大学大学院政治学科に留学などの学歴からも、「英語を喋れることを自慢し、歐米諸国で歓迎されたい人」こそが当人だろう。
黒木氏の主張に違和感を覚えた方は他にもいて、ZODIAC12氏のコメントの一部を紹介したい。
「この記事論旨に対し、特に反対する点はありません。しかしずっと前々から違和感があって、疑問に思っていた事があります。
それは黒木さんがこの記事を始めとして、アメリカの人種論・民族論を語る時は、いつもアングロ・サクソン系白人やゲルマン系白人を過度に贔屓して、熱心に擁護論を打つものの、その反面白人以外には極めて冷淡過ぎる事でしょうか。
白人が初めてアメリカ大陸にやって来るよりもずっと大昔から、そこに住んでいた先住民族（ネイティヴ・アメリカン）の事は、いつも一切触れようとはしないですよね。黒木さんは決まってそこは毎回スルーしてばかりいますけど、正味の話どう思われているのでしょうか？」（2019年02月14日）
以下は黒木氏からZODIAC12氏へのレスの一部。
「コメントを拝読しました。私がインディアンの悲劇や西歐人の虐殺に触れないのは、話が複雑ななってしまうからです。第二次大戦以前の世界史を見れば分かる通り、異民族による侵掠や支配は大抵の時代で行われており、帝国主義批判にのめり込むと、ペルシア帝国やローマ帝国による侵掠と支配にまで遡ってしまいます。異民族に対する虐殺を非難するとなれば、アメリカのみならずアッシリア帝国まで言及する破目になってしまい、世界各国の民族が非難合戦を始め収拾がつかなくなる……
敗者が勝者の文明を認め、その恩恵に与りながら、文句を垂れるというのが、現在のインディオです。もし、白人を非難するなら、その恩恵を破棄し、アメリカ国籍を拒否するしかない……」
私からも以下のコメントをした。
>>私がインディアンの悲劇や西歐人の虐殺に触れないのは、話が複雑ななってしまうからです。
管理人様はお優しいですね（笑）。まるで中韓に何も言えないサヨクさながら。自国の虐殺はスルー、他国のそれを糾弾するのが世界では一般的です。非難合戦をやりあうのが当たり前で、タフさは欠かせない。その辺りは日本人が大いに見習うべきと私は考えています。
アメリカ知識人にはアイヌへの配慮が欠けていると非難する者もいます。インディアンの例を持ち出せば、あれは記念館を作っているので解決済み、と捲し立てるとか。欧米人歴史家はローマの虐殺や弾圧も批判しています。
日本で白人に対する非難があるのは、戦時の恨みはもちろん自国のことを棚に上げ、日本の「後進性」を非難する白人知識人への反感からではないでしょうか？彼らはリベラル派とは限らず、保守系らしき白人知識人も同じ傾向があります。但し、白人に対する非難は第三世界では当たり前だし、日本はむしろ控え目の方でしょう。
強大な外敵に征服された民族が支配者の文明に染まるのは、アメリカ先住民に限りません。「白人を非難するなら、その恩恵を破棄し、アメリカ国籍を拒否するしかない」は、失礼ながら極論に感じました。米国で白人を非難しつつ、その恩恵にどっぷり浸る移民が大半なのが現状。ニューヨーク・タイムス編集委員に任命されたサラ・チョン（韓国系）など、過去に白人絶滅を願うツイートしていたほど。（2019年02月15日）
その四に続く
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