
その報道姿勢から、ネット上では散々罵倒されるNHKだが、BS世界のドキュメンタリーでは時々秀作が見られる。2月26日(火)午後11時00分放送の「爆弾処理兵 極限の記録」は考えさせられる番組だった。原題:THE DEMINER、制作はスウェーデンの LOLAV MEDIA(2017年)。トップ画像と以下の紹介文は番組サイトからの転載。
「イラクで10年以上、テロ組織が仕掛けた地雷や爆弾を除去し続けた伝説の男の記録。息子が「アクション映画よりド派手な瞬間が満載」と語る、その人生に衝撃の結末が――
ファーケルは2003年、フセイン政権崩壊直後に地雷除去を始めた。買ったばかりのホームビデオで、活動の日々や家族との団らんの日誌をつづる。アメリカ駐留軍も、彼の鋭い嗅覚を評価。ナイフとワイヤーカッターだけを手に、600件を超す爆発物を処理した年もある。
「無実の市民の被害を食いとめる」と、目の前で起きた爆発で右足を失った後も、故郷モスルで活動を続ける。使命感に人生を捧げた男の一生を、長男の語りでたどる」
ファーケルはクルド人民兵組織「ペシュメルガ」の一員。彼の故郷モスルはイラク北部に位置しており、クルド人自治区に近接している。番組に登場するのはペシュメルガ所属のクルド人中心だが、モスルはクルド人の他にもアラブ人やアッシリア人、トルクメン人、少数のユダヤ人、ヤズディ教徒等が混住する町である。このような多民族が暮らす町はモスルばかりではない処に、中東の複雑さがある。
地雷というと、マンホールの蓋のような円形の金属型を連想する人も多いだろうが、形は様々あるのだ。外見はアルミのお釜そっくりな物やミサイルのような形もある。日本のひと昔前の炊飯釜に酷似したものもあり、5.5合サイズのアルミ製の地雷がズラリと並んでいる光景には言葉を失った。
つまり地雷の知識が多少あれば、作るのはそう難しくないようだ。アメリカやロシア、中国の様な大規模な武器製造工場だけではなく、「発展途上国では現在でも依然として安価且つ大量に製造販売が行われている」(wiki)という。
ナイフとワイヤーカッターだけで数多くの地雷を処理、ペシュメルガと協力関係にある米軍から高く評価されていたものの、ファーケルの家族は生きた心地がしなかった。妻子は必至に爆発物処理はもう辞めるように懇願するが、罪のない人々が犠牲になることに耐え切れない彼は、危険な仕事を続ける。
極めて精神的にタフで動じない男だったと思いきや、やはりファーケルも生身の人間だった。爆発で右足を失った後、長男の話では父は夜中に何度も叫び声を上げたことがあったという。
それでも義足をつけ、再び爆発物処理を行うファーケル。特にモスルがISILに占領下にあった時期は酷かったそうだ。ファーケルの話ではISILのテロリストは、周辺国のイランやシリア、トルコから来ていたという。
尤もらしい大義を掲げ地雷敷設する男たちと、それを除去し続ける人物。紛争地では野獣同然と化した男たちは珍しくないが、無辜の市民のために命を張る人物も現れるのは、せめてもの救いだった。
ファーケルのような人物は殆ど聖人といってよい。試に“爆弾処理兵”で検索したら、2016年12月30日付のハフポスト記事「「戦士は死に時を分かっている」 素手で爆弾処理をするクルド人兵士たちの思い」がヒットした。続く見出しは「いつも思うんだ。自分がこの爆弾を取り除かなければ、一般市民が命を落とすだろうと」。
記事で取り上げられているのはペシュメルガのサルバス・サリム中佐なので、BS特集とは別人だった。ファーケルと同じくサリム中佐も爆弾処理作業中に死去する。まだ43歳だったという。
「東京新聞の望月衣塑子記者を助けたい。中2の女子生徒がたった1人で署名活動に取り組んだ理由とは」という記事を書いた関根和弘なるハフポスト記者がいる。この記事にはフェイクニュースの疑惑が湧き上がっており、それらをまとめたサイトもある。この出来事を取り上げたブログ記事まであった。
ただ、先の素手で爆弾処理をするクルド人兵士のハフポスト記事は本物と思える。アカデミー賞6部門を受賞した「ハート・ロッカー」は、イラクにおけるアメリカ人爆弾処理兵が主人公の作品だが、戦争終結後も爆弾処理兵の出番が無くなることはないのが現代の戦争らしい。
◆関連記事:「ハート・ロッカー」
だから、先進国は自国民への被害を無くすために、「スマート地雷」を開発していました。自分で無力化するような管理できる「人道的な」地雷です。
ところが、「リベラル」の大声により対人地雷禁止条約が出来てしまいました。スマート地雷も含めて全て一緒にして。結果、米中露中は批准せず、スマート地雷の開発が停滞し、粗悪な地雷が蔓延することになりました。
同じことが、クラスター爆弾でも起こりました。
憲法九条や核廃絶運動と同じで侵略したい中露などが「平和」を煽る構図です。
非人道的な兵器の規制は必要でしょうが、比較的「人道的」な国家間の正規戦だけ縛っても状況は良くならない(むしろ悪化する)のです。
日本政府は「分かっていて」いつも抵抗しているんですが。(アメリカですら押されていますからね。)
イソ子に限らずハフポスト記者が中東の紛争地に行くのはむしろ困りものかも。プロ人質になりかねませんから。
竹下隆一郎なるハフポスト編集長は、「中学生が声を上げたら「実在するのか」「操られている」と疑う前に、じっと話を聞くべきではないか」とまで戯言を言っていたほど。やはりハフポストはアカの巣窟でした。
地雷も色々あり、「スマート地雷」は一般には知られていないと思います。私も今回wikiを見て、その種の地雷があったことを初めて知りました。散布後一定時間が経過すると自爆するとは画期的ですが、開発したのもアメリカでしたか。
しかし、その「人道的な」地雷さえ一律に禁止するのが対人地雷禁止条約だったとは、今回のコメントで初めて知りました。対人地雷禁止条約の実態を知らない人が大半ではないでしょうか?
何年か前のドキュメンタリーで、ロシア人の地雷開発者が登場したことがあります。最新型は小型で、踏んでも足を吹き飛ばす程度で死なないように設計していると話していました。殺すより障害者にした方が効果的という理由で。開発者が「私を残酷と思いますか?」と聞いていたのが印象的でした。
ネットの影響もあり、憲法九条や核廃絶運動を煽っている連中の正体は知られるようになりました。しかし、抵抗らしきものは未だ起きていないし、それさえ難しいでしょう。
地雷・クラスター爆弾廃絶推進団体からの出典(英語)。
http://www.the-monitor.org/en-gb/reports/2017/landmine-monitor-2017/support-for-mine-action.aspx
この団体に関するウィキ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9B%B7%E7%A6%81%E6%AD%A2%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3
軍事研究を禁止すると安全に地雷を除去する研究もできないのですが、それはいいのでしょうか。闇雲に反対されても困ります。
リンク先に目を通したら、地雷除去などの費用提出でダントツなのはアメリカなのですね。軍事・経済共に超大国といえ、これは意外に知られていないかもしれません。アメリカが対人地雷禁止条約に批准していないことだけは知られていますし、マスコミもそれを強調しています。非協力的な二国については殆ど触れませんけど。それにしても、ノルウェーの費用はスウェーデンの約5倍です。何故ここまで違うのやら。
地雷禁止国際キャンペーンの団体のひとつにヒューマン・ライツ・ウォッチがありますね。日本にも支部がありますが、そのディレクターを努めるのが土井香苗なる女弁護士です。ピースボートに参加しており、wikiの経歴を見ただけで、「リベラル」の見本なのが分りますよ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E4%BA%95%E9%A6%99%E8%8B%97
そうです。ニュース報道のイメージと違います。報道について疑問を持つ理由になりますね。ただ、中露の場合、批判的に報道しなくても国民が否定的な感情を持っていますが。
> 地雷禁止国際キャンペーンの団体のひとつにヒューマン・ライツ・ウォッチがありますね。日本にも支部がありますが、そのディレクターを努めるのが土井香苗なる女弁護士です。
本家と日本の支部では必ずしも思想が一致しているのかどうか分かりませんが、土井氏はなかなかの思想をお持ちの方ですね。今頃コスタリカ賛美ですか(苦笑)。あの国は徴兵制を憲法で認めていて「集団的自衛権」も持っていますし。氏は有事法制を反対されていますが、コスタリカは真逆でしょう。軍隊を解散したのも当時の大統領が反対派による軍のクーデターを警戒したからです。しかも、大統領は自派を軍事訓練していたとか。
この論文の20Pと22Pにコスタリカの徴兵制や安全保障・軍に関する歴史が触れられています。ただ、軍隊に関しては侵略を受けてから組織しても国防には間に合わないとの指摘も論文中でなされています。
https://www.ide.go.jp/library/Japanese/Publish/Download/Report/2011/pdf/412_ch2.pdf
自衛隊がソマリア沖でピースボートを警護した話について、氏にご意見をお聞きしたいところです。前にも書きましたが、今年のピースボートもソマリア沖を航行しますから。
地雷除去などの費用提出でアメリカがダントツなのは一般日本人、特に女性には知られていないと思います。現に私がそうだったように。
コスタリカの徴兵制や安全保障のことはネットでも分る筈なのに、非武装平和主義の面だけを強調するのが日本の平和活動家です。この国に疎い私さえ、それがやれるのは米軍の存在があることくらい想像がつくのに。コスタリカも北隣のニカラグアからの軍事的脅威を受けていたのですね。
それらを指摘したとしても、土井氏のような類は延々と論点ずらしをすると思います。ピースボートの件も意義があると云うでしょう。税金の件はガン無視して。
コスタリカの外交についての論文を書いたのは山岡加奈子氏なのですね。コスタリカや中米諸国に関して私は全くの浅学ですが、山岡氏は東大卒の弁護士センセイと違い、れっきとしたラテンアメリカ研究者でした。
https://imidas.jp/author_data/g582
20Pと22Pに目を通しましたが、「コスタリカは非武装ではあるが、他国からの侵略を受けた場合、武力の使用を否定しているわけではない」の一文がありました。武力の使用を全面否定するのが日本の「リベラル」。
(例え、本当に無知であったとしても、同胞の生命に関わる案件でその誠意の無さは許されるものではない。)
そもそも、大国の日本と小国のコスタリカでは、安全保障への考え方が全く異なります。
大国には、平和のために「積極的に」防衛力を整備する義務があります。大国の国防がいい加減だと戦争を誘発しかねません。
言ってみれば、貧乏人が玄関に鍵を掛けなくても泥棒は増えないが、金持ちが鍵を掛けないと泥棒が増える(犯罪を誘発する)ということです。
朝鮮(ヨーロッパに持っていけばそれなりに大きな国)の問題がこれなんです。
wikiに目を通しただけで件の女弁護士は、悪意を持って日本の武装解除を図り戦争を狙っている輩だと私は見ています。この者は日本を「難民虐待国」と腐すわ、日本国憲法第9条の「すばらしさ」について語るわ、辛淑玉と組むなど、100%確信犯でしょう。
仮に本当に無知としたら、最高学府を出ても大間抜けもいいところ。尤も学歴だけは立派でも国際情勢に頓珍漢な女が多すぎる。メディアには使い勝手の良い「有識者」でも、これでは確実に女の株を下げる存在です。だから女はダメなんだ、と男性が揶揄するのは当然だし、同性もこれでは頼りにならないと思うでしょう。